ジュリエットからの手紙

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

ニューヨークで働くソフィーは、恋人のヴィクターとプレハネムーンでイタリアのヴェローナにやってきた。一人“ジュリエットの家”を訪れたソフィーは、恋の悩み相談の手紙に返事をする“ジュリエットの秘書”たちと知り合う。壁の中から50年前の手紙を見つけたソフィーは、その差出人、イギリスのクレアに返事を書く。それをきっかけに、クレアと孫チャーリーと共に昔の恋人ロレンツォを探す旅が始まった。

思ったこと

ヴェローナには本当に“ジュリエットの家”があって、世界中の女の子たちが手紙を書いているんだってね。
ジュリエットってロミオと出会って5日で結婚・仮死・誤解・自害を経験しちゃったすごいローティーンなわけだが、そういう人に恋愛相談しちゃって大丈夫なのか?と思った。

ソフィーの婚約者としてガエルが出てきて、知らなかったのでうれしいびっくり♡
イタリアンレストランをオープンしようとしているシェフで、予告編には1ミリも写ってなかったからチョイ役なんだろうな〜と知れたけど、「完璧なパスタができた!」とか「トスカーナイエローと注文したのにこれじゃただのレモン色だよ!」とか、明るく饒舌な姿がやっぱりチャーミング♡
ソフィーに「イタリア人ぶってる」なんて言われるまで今回はイタリア系の役なんだと思っていたんだけど、実際は何人の設定なんだろ? やっぱメキシコなの? そのへん区別がつかないんだけど〜。
おいしいものにもイタリア料理にもたいして興味がなさそうなソフィーとははなから合ってなさそう・・・私のほうが合ってると思います!!
ソフィーも何か題材を得て文章を書きたいのだったら、本場のワインやチーズ、トリュフの生産現場をもっと積極的に見ればいいのに・・・。
レストランオープンだって内側から関わったらエキサイティングなテーマだと思うんだけど。

50年前の失われたラブストーリーをたどるロマンチックさにも、ソフィーのキャラクターにも、最初はそりが合わないソフィーとチャーリーの仲の行方にもたいして興味が持てないため、展開にあんまし乗っていけない・・・。
ソフィーが手紙を書いて、すぐ翌日にはクレア&チャーリーがヴェローナにやってきたように見えたけど驚きのスピードだよね!
ヒマとお金が十分にある恵まれた人たちなのかな。
若いときに熱烈に恋した相手が、50年後に会ってもやっぱり素敵な運命の相手で、それまでの連れ合いや経済的な問題とかもなさそうってご都合主義だよね〜と思ってしまう私はネガティブすぎるのでしょうか。

ヴェローナやシエナの景色を満喫し、イタリアに行きたい気持ちになります。
ぶどう畑での野外の食事はとってもおいしそう。
いくつになっても恋愛を楽しむイタリア人、といういかにもな描き方も笑える。
それに、70を越えたヴァネッサ・レッドグレイヴの品と知性を感じさせる魅力はさすがでした。

ジュリエットからの手紙
Letters to Juliet

(2010年 アメリカ)
監督/ゲイリー・ウィニック
出演/アマンダ・セイフライド(ソフィー)
   ヴァネッサ・レッドグレイヴ(クレア)
   クリストファー・イーガン(チャーリー)
   ガエル・ガルシア・ベルナル(ヴィクター)
   フランコ・ネロ(ロレンツォ・バルトリーニ)
   オリヴァー・プラット(編集長)
公式サイト

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雨に唄えば

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

1920年代のハリウッド。大人気映画スターのドンとリナは熱愛中というウワサだが、ドンはリナに興味がなく、かけだし女優キャシーと出会って恋に落ちる。時代はサイレントからトーキーに移行しようとし、悪声のリナに代わってキャシーがセリフと歌を吹き替えることになるが・・・。

思ったこと

かつて高校生のときにビデオで観たことがある1本。
今観ても楽しめるかな〜どうだろう〜と思いながら観に行ったが、すごい良かった!
音楽、ダンス、コメディ、ロマンス、すべてがテンポよく詰まっていて、アメリカに素直に憧れられた時代を感じる〜。
星条旗をアレンジしたコスチュームを、単純にかわいいね〜と言えるような・・・。

私がこの映画の中で一番好きなナンバーは、有名な雨の中の「Singin' in the Rain」ではなくて、ドンの家でキャシーとコズモの3人が「Good morning, Good morning, It's great to stay up late♪」と歌い踊るもの。
「夜更かしステキ♪」という気分にすごく共感できるし、仲良し3人で楽しくワイワイやってる感じが好き〜。
私はやっぱりロマンス部分よりも、気の合う友達同士が仲良さそうにしてるのに盛り上がる〜。
「モーゼのトーゼがローゼでどーのこーの♪」という言葉遊びの歌も、ドンとコズモがふざけて遊んでいる雰囲気がいい!
この映画が観ててすごく気持ちがいいのは、主人公のドンが、名声を得て自信に満ちた大スター様なのに、昔からの仲間のコズモと変わらず楽しく過ごしていて、そこに迷いがなく、仲間と一緒に成功していくところだと思う。
「いつも威厳を」と父に教わったと言う割には、威厳とかに興味なさそうというか、違う次元で生きてる感じ。
ジーン・ケリーはいつもにやっと笑っているような表情、見事なタップダンスに安定感があっていい!
コズモ役のドナルド・オコナーは顔も身体もコマ落としみたいにチャカチャカ動いて愉快だが、でも、実際にこういう人がそばでチャカチャカしてたらちょっとウザイかもね・・・。

ところで終盤、ミュージカルの構想として出てくる、ブロードウェイで謎の美女と出会ってバレエっぽいダンスを踊るシーン。
「なんだこれ〜」と思ったんだけど、高校生のときにも「なんだこれ〜」となったのを思い出した。
まったく思い返したこともなかったこういう記憶って、脳のどのへんに入っていたんでしょうね?
きれいはきれいなんだけど、けっこう長くて、ストーリーの流れをさえぎってしまっているような気がする。
この映画自体が既存の曲に合わせて作られたそうだから、仕方ないのかな〜。

俳優もスタッフも初めて挑戦するトーキー映画は、演技の質を変えなくてはならなかったり、セリフがうまく拾えなかったり、雑音だらけになったり、映像と音声がずれたりとトラブル続き。
もちろんおもしろおかしく誇張しているんだろうけど、実際に試行錯誤があったのを想像させる。
100年も経たないうちに、映画の技術はものすごく進歩したんだな〜・・・。
新しいものを作り出すワクワク感は、かなり成熟してしまった現代よりずっとヴィヴィッドだったのだろう。
そして、技術の面では大きく変わっても、映画のおもしろさ、観たときの感動や充実感というのは変わらないものなのだというのを改めて思った。

雨に唄えば
Singin' in the Rain

(1952年 アメリカ)
監督/ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
出演/ジーン・ケリー(ドン・ロックウッド)
   デビー・レイノルズ(キャシー・セルデン)
   ドナルド・オコナー(コズモ)
   ジーン・ヘイゲン(リナ・ラモント)
   ミラード・ミッチェル(映画会社の社長シンプソン)
   リタ・モレノ(ゼルダ)
   シド・チャリシー(ミュージカルの中の女)

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SOMEWHERE

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコは、ホテル「シャトー・マーモント」で寝起きしながらパーティや女三昧の華やかで空虚な生活を送っていた。そんなある日、前妻レイラとの間の娘、11才のクレオをしばらく預かることになる。

思ったこと

主人公のジョニーはけっこう成功している映画スターらしい。
・・・というのにしばらく気付かなかったほど、冒頭の彼は普通のそこらの男っぽくて、セレブな生活なのにあんまり楽しくもなさそうだった。
寄ってくる女に不自由しなくてとっかえひっかえしてるけど、恨みがましい非難のメールがちょくちょく届く。
それにも慣れてて無感覚になってる感じ。
携帯式ポールを持ったポールダンサーが部屋にやって来て踊るというセクシーな出前サービスがあるのにはびっくりだが、たいして喜んでる風でもない。
新作の記者会見や授賞式ではろくなことを言えなくて、仕事に対する熱意も感じられない。
成功者だからって毎日がハッピー!というわけにいかないのね。
ジョニーのただれた生活がしばらく淡々と続き、早くかわいいエル・ファニングを出せや〜!と待ちどおしいことこのうえなかった。

エル・ファニングはとにかくかわいいな!
細い身体でフィギュアスケートする様子は、なんだかけなげで、保護欲がかきたてられる。
プールに潜ってお茶を飲むジェスチャーをしたり、夜中にベッドの中でアイスを食べたり、卓球したり、Wiiに興じたり、素敵な朝食を作ってくれたり、読んでる本の話をしたり(たぶんトワイライト?)、表情、仕草、服装、すべてがキラキラしとる!
お父さんの女関係のだらしなさにも気付いているんだろうけど、まだ両親が大事な年頃。
たまに会う父親として、ジョニーはいいところだけ満喫したんでない?
これから思春期に入っていろいろ難しくなっていくだろうに、ジョニーの気付きが遅すぎなきゃいいけどね!

全体的に長回しが多く、なんかボンヤリした感じの構成。
ソフィア・コッポラ監督には一定のファンがついているようだけど、いつも私はあんまりノレないな〜。
映画業界のオモテウラをよく知っているのであろうから、空虚ですさんだセレブの生態、家族とのつながりを大事にしなきゃというフツーすぎる結論にも現実味があんのかな?

SOMEWHERE
Somewhere

(2010年 アメリカ)
監督・脚本/ソフィア・コッポラ
出演/スティーヴン・ドーフ(ジョニー・マルコ)
   エル・ファニング(クレオ)
   クリス・ポンティアス(サミー)
   ミシェル・モナハン(レベッカ)
   ララ・スロートマン(レイラ)
公式サイト

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バーレスク

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

アイオワからロサンゼルスに出てきたアリは、ショーパブ「バーレスク」の華やかな舞台に魅せられ、ウェイトレスとして働き始める。女性経営者テスに認められて舞台に上がったアリは、持ち前の歌唱力でスターへの道を上っていく。しかし、「バーレスク」は多額の借金を抱えていた・・・。

思ったこと

ストーリーは単純すぎるほど単純で、あらすじ以上のことは起こらない。
絢爛豪華な「バーレスク」のショータイムは楽しい。
それだけかな・・・映画というよりレビューショーを観たみたい。
すごいな〜とは思うけど、ミュージカルらしいおもしろさは感じられないし、音楽や演出があまり私の好みではないな〜。
普段のアリはどちらかというとあどけない雰囲気で、田舎でウェイトレスをやっていたというのがぴったりな感じなのだが、衣装とメイクをばっちり決めて舞台に上がるとさすがに輝く。
「おぉお〜♪」と歌いだしたときはゾクゾクしたよ!
いろいろな趣向でたくさんの曲を歌い踊るアリ。
なんでそんないきなりスター級の技を持ってるの?
なんでそれが隠されてたの?・・・とかの疑問は無粋なんでしょうね。

そして、職場の同僚と常連客という手近な男ふたりを転がすアリ。
この恋愛模様もけっこうどうでもいいな・・・。
アリとジャックの心が通った夜は、ジャックのおふざけがくどくて、もぉ〜どうせ一緒に寝るんでしょ、さっさとしなはれ、と思ってしまった。

シェールの存在感もさすが。
スタンリー・トゥッチはまだ50歳なのに(ジョニデ、ブラピより3歳だけ上)、シェールとかメリル・ストリープとか迫力ある60代の相方としてすごくしっくりくるよね・・・。
ゲイ役というのもしっくりきすぎ!
しかし、クラブ「バーレスク」はけっこう流行っているふうだったのに、なんでそんな借金があったんだろう?
なんか根本的な問題があるんじゃないの・・・今だけ急場をしのいでも先が危ぶまれると思ってしまうのだった。

バーレスク
Burlesque

(2010年 アメリカ)
監督・脚本/スティーヴ・アンティン
出演/クリスティーナ・アギレラ(アリ)
   シェール(テス)
   クリスティン・ベル(ニッキ)
   キャム・ギガンデット(ジャック)
   スタンリー・トゥッチ(ショーン)
   エリック・デイン(マーカス)
   アラン・カミング(アレクシス)
   ジュリアン・ハフ(ジョージア)
   ピーター・ギャラガー(ヴィンス)
公式サイト

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キック・アス

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

さえない高校生デイヴはスーパーヒーローに憧れて、通販で手に入れたスーツを着て“キックアス”と名乗り、スーパーヒーロー活動を始める。ヒット・ガール&ビッグ・ダディ親子とともに、フランク・ダミコ率いるマフィアに狙われるが・・・。

思ったこと

お・も・し・ろ・い!
スカッとするわ〜。
暴力表現はかなり過激だけど、なんか明るい。

デイヴはパッとしないオタク高校生で、やはりさえない高校生を体現しているような友達と、3人揃って放課後マンガ喫茶みたいなとこに行ったりするのがいかにもモテなさそう感満点で、そこだけでもちょっと笑える。
いい人材、揃えたね。
安っぽいコスチュームを身につけたデイヴ、鏡の前でポーズを取ったりするのが、「バカだ・・・」という感じでおもしろい。
そしてまあいろいろあって、人前での初ファイトでぼこぼこにされるのだが、そこでなんだかちょっと泣けてしまった・・・。
「暴力を周りで見ているだけの人たち。僕にはそれが許せない!」という純粋な気持ちに心打たれた(笑)。
「フーアーユー?」と問われて「アイム・キックアス!」と答えるのは、さぞや気持ちよかったでしょうね~。

なんといっても強かったのは11才の女の子、ヒット・ガール!
こりゃ・・・萌えますなー。
人気が出るのもいたしかたなかろう・・・主人公はキック・アスなのに、映画ロゴとか宣伝とかでほとんど前面に出てきてるもんね。
普通の格好だといかにも普通っぽい子なのに、紫のコスチュームが映える映える。
チェックのミニスカートはなんだか日本の女子中高生を彷彿。
唇をゆがめるような表情も子供らしくなくていい!
ポップな音楽にのってのアクションシーンが痛快! 空中で銃の装填をしてたよね!? も一回見たい・・・。
インタビューで、アクションの9割は自分でやってると言ってたけど本当かしら・・・と疑ってしまうほどすごい。
しかし容赦なくバッタバッタと敵を殺していくからびっくり。
いいのか〜これ? 子供が真似したらヤバくない〜?(いかにも真似したくなるような感じなんだよ)
でも、小さな子供がたくさんの悪い大人をやっつけるのは爽快だが、もし逆に、大人がたくさんの悪い子供をやっつけてたらきっとイヤな気分になるんだろうな〜。
自分も大人側なんだけどね・・・。

もうひとつ、も一回見たいシーンは、ニコラス・ケイジの「オーマイゴーッシュ! カートに入れなさい」のとこ。
なんかツボった。

敵ボス役のマーク・ストロング、『シャーロック・ホームズ』、『ロビン・フッド』に続いて、端正な悪役顔が印象に残る。

そして、いかにも後に続きそうな終わり方。
続編製作の話は既にあるらしいし〜楽しみ!!

キック・アス
Kick-Ass

(2010年 アメリカ/イギリス)
監督/マシュー・ヴォーン
出演/アーロン・ジョンソン(デイヴ・リゼウスキ)
   ニコラス・ケイジ(デーモン・マクレディ)
   クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ・マクレディ)
   マーク・ストロング(フランク・ダミコ)
   クリストファー・ミンツ=プラッセ(クリス・ダミコ)
   リンジー・フォンセカ(ケイティ)
公式サイト

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やさしい嘘と贈り物

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

孤独な日々を過ごす老人ロバートは、向かいに越してきた老女メアリーと出会って毎日一緒に過ごすうちに、人生の喜びを感じ始める。しかし毎晩悪夢にさいなまれ・・・。

思ったこと

背中を丸くかがめ、どんよりとしたまなざしの、深く刻まれたしわに人生の辛さをにじませたような老人ロバートは、勤め先のスーパーに座って絵を描いたりしてるから、てっきりリストラ対象なんではないかと思って心配した。
若いマイクとの共同経営者だった(ホッ)。
そのロバートを、商品棚の陰から見つめるメアリー。
年をとっていても天真爛漫系でキュートな、明るい雰囲気の女性だ。
向かいに越してきたばっかりで、ロバートに積極的に近づき、デートに誘う。
そのときのロバートの表情の変化がいい。
生き生きと起床して、同僚たちにデートの秘訣を聞きまくる。
おじいちゃん、かわいい〜♡

しかし、あまりにうまく行き過ぎだし、ロバートが毎朝うなされながら起きるモヤモヤとした悪夢がイヤな感じだし、カレンダーにつける×印も気になる。
ロバートは騙されているのか、どんな裏があるのか、タイトルにある“嘘”とはなんなのか(でも“やさしい”んだろうから大丈夫かな〜と)気がもめつつも、幸せそうなふたりのラブストーリーを見つめ続ける。
メアリーの娘アレックスや、なぜか共同経営者のマイクも一緒になって、並んでご飯を食べる幸せの構図。

そして、クリスマスイブのパーティで、「ああ、こういうことかも・・・」と予想がついた。
そうなると、不自然に思えたアレックスやマイクの言動もしっくり収まってくる。
分かっていつつも、ロバートが真相に気づくシーンでは涙が流れた。
うわ〜ん、つらいね・・・。

デートでそり遊びをした日、木陰に立って「自然って美しい」と涙をこぼすメアリー。
へ〜感受性豊かな人なんだな〜とばかり思っていたが、あの涙には別の意味も込められていたのね・・・。
ふたりで眺める夜の聖歌隊の光景も美しい!

後で公式サイトや映画サイトのあらすじ見たら、思いっきりネタバレしてますけども〜。
いいの、それ!?
私は知らないまま観れてラッキーだったな〜。

やさしい嘘と贈り物
Lovely, Still

(2009年 アメリカ)
監督・脚本/ニック・ファクラー
出演/マーティン・ランドー(ロバート)
   エレン・バースティン(メアリー)
   エリザベス・バンクス(アレックス)
   アダム・スコット(マイク)
公式サイト

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マイ・ブラザー

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

サムとグレース、娘ふたりの一家。サムの弟トミーが服役から空けて戻り、軍人であるサムはアフガニスタンへ出征する。ある日サムの訃報が届き、悲しみに沈む家族たちを慰めるうちに更生していくトミーだったが・・・。

思ったこと

リメイク元となった『ある愛の風景』を観たのはもう随分前だから記憶が曖昧だけど、ハリウッド映画となったことでずいぶんすっきりとわかりやすく観やすくなった気がする〜。
そのせいかどうか、サム、グレース、トミーそれぞれがどう変化していくのかがストーリーのキモだと思うんだけど、その様子がなんだか説明的で胸を打つ感じに欠けてたと思う〜。

びっくりしたのは、曖昧な笑みを浮かべたぽっちゃり型の坊ちゃんぽいイメージだったトビー・マグワイアの変貌ぶり!
そ、そんな凶悪な顔ができるんだ!?
頬のこけた鋭い目つきの表情は、まるで別人を見ているようだ。
いつのまにかこんなんなってたの・・・知らなんだ・・・前回見かけたのは『スパイダーマン』の1作目だから(続編観てない)、そういえばかなり前だった。
しかし冒頭の、よき夫でよき父で、親にとっては自慢の息子でもあり、家族の中で幸せにやっている・・・というときからちょっとコワイ感じを漂わせていたので、戦場から戻ってきて人が変わってしまった・・・という違いを実感しづらい。
最初はぽわっとした雰囲気を出しといて、だんだん痩せてギラギラしてみせてくれればもっとすごかったのに〜。(要求しすぎ?)

サムがアフガニスタンでどういう目に合っているのか時系列で描いてしまっているのが、説明的な話になってしまっている要因だろうか。
「アメリカ軍はアフガニスタンから出ていけ」というのはもっともな主張なので、アメリカの自己批判?と一瞬思ったけど、結局アフガニスタン人たちはサムにトラウマを与えるためだけの存在だったというか、行動がなんか謎。
知的な雰囲気の首領はちょっとかっこよかったですけど〜。

ナタリー・ポートマンは相変わらずの美人だ。
でもチアリーダーは似合わないと思う〜。
小さな娘ふたりも、それぞれの性格の違いを出していて、なかなかいい芝居をしとる。
「妹ばかりがかわいがられる」と言うイザベルお姉ちゃんの気持ちに感情移入しちった。

マイ・ブラザー
Brothers

(2009年 アメリカ)
監督/ジム・シェリダン
出演/トビー・マグワイア(サム・ケイヒル)
   ジェイク・ギnレンホール(トミー・ケイヒル)
   ナタリー・ポートマン(グレース・ケイヒル)
   ベイリー・マディソン(イザベル・ケイヒル)
   テイラー・ギア(マギー・ケイヒル)
   サム・シェパード(ハンク・ケイヒル)
   メア・ウィニンガム(エルシー・ケイヒル)
   パトリック・フリューガー(ジョー・ウィリス)
   キャリー・マリガン(キャシー・ウィリス)
公式サイト

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ザ・ウォーカー

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

戦争で文明が崩壊した世界で、一人の男が西へ西へと歩いていた。バックパックには1冊の本を大切に隠しており、毎夜それを読み、あるべき場所を目指して運び続ける。とある街にさしかかったとき、街を牛耳っているカーネギーが本の存在に気づいて奪おうとする。

思ったこと

あらすじを聞いて想像したのは、電子書籍が全盛となり形を持つ本はほとんど姿を消した近未来、データがうっかり全部消えてしまい、たった1冊残ったすんごくおもしろい本を巡って人々が争い合う・・・
そんな話ではなかった。
やっぱ電子書籍は電気がないと読めないから、紙の本は大事ということを再認識。

冒頭は、死の灰が舞い降る蒼ざめた腐海の森。
そこに現れたキツネネコ。
「ほらね、怖くない。ユパ様、この子私にくださいな」・・・
そんな話ではなかった。
ネコはとっても痩せていて、食べるとこ少なそう〜。

文明が崩壊し、荒くれ者たちが跋扈する世界は『北斗の拳』のようであった。
主人公は異様に強いし〜。
人の命は軽いし〜。
こんな世界では、女として生きるって最悪だな。
しかし、こういう環境でシャンプーできたら、すんごく気持ちいいだろうな!ってとこには感情移入。

その本がなんなのか、というのはほどなくして分かるのだけど、あ〜そんなところだと思ったよ〜という感じで意外性はなく、なんかそんな大層なものだと騒がれても、門外漢の私には「ふ〜ん・・・そう」としか反応できませんな。
ワンアイデアを映画にしちゃっただけで、ストーリーには何のひねりもありません。
イーライは「人のために尽くすという教え」がどうとか言っていたが、人って誰のこと? ソラーラ? ずいぶんいっぱい殺しちゃってたようでしたが〜。

また、イーライは30年間、西へ西へと歩いてきたようなことを言っていたが、少なめに見積もって1日平均10km歩いたとして、1年間で3650km、30年間で10万9500km。
地球は1周4万kmなので、2周半以上もしたんだ〜すごいね〜。
ていうか海はどうしたんだ。
アメリカ大陸の中だけをぐるぐる歩き回っていたのか?
戦争の衝撃で地殻変動が起きて大陸がくっついちゃったのか?
それともずっと道に迷ってて西に向かってるつもりがあっちこっち行っちゃってやっとこさアルカトラズを見つけることができたのかな?

ソラーラ役のミラ・クニスは、“第二のアンジェリーナ・ジョリー”と言われているだけあって、確かに似てる!
登場シーンでは一瞬、見間違えた。
しかし、キョロンとした大きな目が私の友達(とてもかわいい)にも似ている・・・かなり似てる・・・と気になって、なんだか集中できなかったよ。

ザ・ウォーカー
The Book of Eli

(2010年 アメリカ)
監督/アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演/デンゼル・ワシントン(イーライ)
   ゲイリー・オールドマン(カーネギー)
   ミラ・クニス(ソラーラ)
   ジェニファー・ビールス(クローディア)
   レイ・スティーブンソン(レッドリッジ)
   トム・ウェイツ(エンジニア)
公式サイト

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アリス・イン・ワンダーランド

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

幼い頃から不思議な夢を何度も見続ける19歳のアリス。貴族の息子ヘイミッシュから結婚を申し込まれたが困惑して逃げ出し、チョッキを着た白うさぎの後を追って深い穴の中に落ちてしまう。そこは不思議な生き物がたくさんいる世界で、アリスは「これは夢の中だ」と思いつつ、赤の女王の圧政を倒す救世主として巻き込まれていく。

思ったこと

単純なストーリーですな〜。
子供向けのディズニー映画だから?
予告編とかからある程度の察しはついていたけど、もうちょっと何か、おもしろいかと思った〜。
これってアリスの舞台設定を借りたRPGみたいな話だよね。
仲間が集まってきて、やることは予言の書で指示されていて、剣自体が戦ってくれる・・・という。

小さくなるドリンクを飲んだとき、みるみる縮んでドレスの中に埋まってしまったので、すわ裸か!?とドキドキした。
アリスの衣装は、マッドハッターが作ってくれたミニサイズのものと、赤の女王が用意してくれたビッグサイズのがかわいい。
衣装は身体と一緒に伸び縮みしたり、着られなくなったり、法則がわからない・・・。

従来から“きちがい帽子屋”として知られるキャラは、今作では“マッドハッター”。
そうね、近所の奥さんに「息子はきちがい帽子屋になりました」と言うと眉をひそめられそうだけど、「息子はマッドハッターになりました」と言うと、よくわからないけどおしゃれな仕事に就職したのね!おめでとう!という雰囲気になりますね。
でもジョニデ扮するマッドハッターは、化粧がすごいほかは、そんなにマッドじゃなかったな・・・。
むしろアリスとのラヴ展開も匂わせる、なんだかカッコいいめの人でした。
ファッターワッケンはおもしろかったので、もっとゆっくり見せてほしかった〜!
チャリチョコのウンパルンパみたいに集団で踊るとかのサービス精神がほしかったよ!

トランプの兵隊たちのデザインは良かった!
なんだかゴキブリみたいで〜。
トランプ兵のドミノ倒しで、トランプタワーが崩れて大砲ドーン!は、私の中で最も盛り上がったシーン。

顔デカの赤の女王の暴君ぶりはなかなかの見物。
ヘレナ・ボナム=カーターもようやるわ。
デカ目のアン・ハサウェイの容姿は、メルヘンの世界の美しい女王役にぴったり。
いつでも腕を宙に浮かしてゆらゆら動かしているので、肩が凝らないのかな〜と心配になりました。

アリスは、不思議の国で出会った仲間たちに懐柔されて、赤の女王の圧政を倒す動きに巻き込まれるのだが、そんなに簡単に一方の政治陣営に組していいの〜?
マッドハッターやトウィードルたちや白の女王にうまく騙されている可能性もあるじゃん?と、大人としては思った。
白の女王もさー、自分は殺生したくないからって、他の世界から来たアリスにやらせるのってさー、どうなの?
達成感を感じて調子にのってしまわないか、アリスのこれからの人生が心配です。

そして、安定した結婚の道を拒否し、空想の世界と仕事に生きることにしたアリス・・・なんだ、私と一緒じゃん!

アリス・イン・ワンダーランド
Alice in Wonderland

(2010年 アメリカ)
監督/ティム・バートン
出演/ミア・ワシコウスカ(アリス)
   ジョニー・デップ(マッドハッター)
   ヘレナ・ボナム=カーター(赤の女王)
   アン・ハサウェイ(白の女王)
   クリスピン・グローヴァー(イロソヴィッチ・ステイン)
   レオ・ビル(ヘイミッシュ・アスコット)
   マット・ルーカス(トウィードルダム/トウィードルディー)
声/アラン・リックマン(アブソレム)
  マイケル・シーン(白うさぎ)
  スティーヴン・フライ(チェシャ猫)
  クリストファー・リー(ジャバウォッキー)
  ポール・ホワイトハウス(三月うさぎ)
  バーバラ・ウィンザー(ヤマネ)
公式サイト

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恋するベーカリー

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

人気ベーカリーを経営するジェーンは、3人の子供たちが独立し、充実しながらも少し寂しさを感じていた。10年前に離婚して今は別の妻子があるジェイクと焼けぼっくいに火がつく一方、自宅の増築を担当する建築家のアダムともいい雰囲気になって・・・。

思ったこと

はしゃいだ50代男女のラブコメディ・・・超〜〜〜他人事気分で観ましたよ。
貫禄あるお腹とほっぺがユーモラスな元夫の弁護士ジェイク、インテリで性格もよさそうな有能建築家のアダム、ふたりの男性に好かれて、ジェーンはいったいどちらに転ぶのか・・・って正直どっちでもいいわ〜。
メリル・ストリープは枯れないよね・・・ていうか最近ますますお盛んな感じ。
楽しそうでよかったよかった。
セキララトークに嬌声をあげるジェーンと女友達にはちょっと引きましたけども・・・。

仕事で成功するために懸命で余裕のない時期を過ぎ、子育ても一段落し、自立して生活の安定した50代。
人生の酸いも甘いもかみわけて、人格も練れてきている。
なんか、言われてみると、純粋に恋愛を楽しむのにいい年頃なのかもね〜。
ジェーンはまぶたや身体のたるみを気にしてるし、ジェイクはメタボなお腹をパーンと叩く。
ふたりのベッドシーンはまったく美しくない・・・というかコメディ調の演出。
でも、「俺たちフランス人みたい」というセリフもあるように、歳を重ねてからの魅力を再発見していけるなら人生いつまでも明るそう。
ジェイクはなんだかんだ言って子育てや家のことを妻だけに押しつけてきたんだろうな〜という言動が気になるが、そういう男性とも、これから一緒に子育てしなくていい状況だったら苛々せずに楽しめるかもね。
揺れるジェーンの気を引こうと男たちが頑張るのは、都合のいい話だな〜と思いつつも、観ていて気持ちのいい構図です。

くすくす笑えるシーンも多い。
圧巻は裸で横たわってセックス・アピールをするジェイクでしょうか。
あと長女の婚約者ハーレイがいい動きをしている。

クロックムッシュが食べたくなった。
焼きたてチョコクロワッサンも、おいしそ〜!

恋するベーカリー
It's Complicated

(2009年 アメリカ)
監督/ナンシー・マイヤーズ
出演/メリル・ストリープ(ジェーン)
   アレック・ボールドウィン(ジェイク)
   スティーヴ・マーティン(アダム)
   レイク・ベル(アグネス)
   ケイトリン・フィッツジェラルド(ローレン)
   ゾーイ・カザン(ガビー)
   ハンター・パリッシュ(ルーク)
   ジョン・クラシンスキー(ハーレイ)
公式サイト

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