インスタント沼

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

不思議なものを信じない沈丁花ハナメは、編集長をやっていた雑誌が廃刊になって会社を辞め、“ジリ貧”な毎日。沼に落ちて意識不明になった母が、30年前に“沈丁花ノブロウ”に宛てた手紙が発見される。そこには、ノブロウがハナメの父だと書いてあった。ハナメは、「電球商店」という骨董屋を営むノブロウを探し当てる。

思ったこと

ビミョ〜。
ショートコントの連続という感じで、このノリについていける人にはおもしろいのかもしんないけど、私には分かんなかった・・・。
2、3カ所は笑えるところもあったがね・・・「死んだふりしないで!」とかね。
あと「赤ちゃんプレゼント 森永ドライミルク」の看板とか「USA牧場」とかね、細かいところでいろいろ凝ってるよね・・・そういうのがなんだか小賢しいの。

30才くらいと思われる沈丁花ハナメは、キイキイ騒々しく子供っぽい女・・・まあこういう30代はけっこういるとは思うけど・・・しかしまったくもって編集長っぽくはないな。
ハナメがしゃべりまくり畳みかけてくるオープニングはけっこうおもしろかったので期待したんだけど。
黒ウサギを飼っているというところに好感をもったが(私も黒ウサギを飼ってるから)、ウサギ繁殖牧場にお嫁さんを探しに行って、自分のウサギを見失う・・・。
ア・リ・エ・ナ〜イ!
アリエナイことはあってはならないのですよ!
ウサギってどれも似たように思えるかもしれないけど、色とか毛並みとか顔の形とかかなり個体差あるの。
普通にかわいがっていたら、分かんないなんてことはないの。
スズメや白文鳥とかだったらまぎれちゃうのも分かるけどさ〜(小鳥愛好家だったらアリエナイと言う?)。
ここで、ハナメのことをまったく好きになれなくなった。
ただ、着ている服やネックレスはどれもこれもかわいい。

うさんくさいおっさん、電球=沈丁花ノブロウの存在感は良かったな。
ウソばっかり言って、浮き世離れしてて、子供のまんま大人になったみたい。
こういう人と友達づきあいするって楽しそう。
気分が向いたときに会いに行けばいつでも相手してくれて、くだらないことをだらだらしゃべるの。
「テンション上げるには、水道の蛇口をひねろ!」と一緒に走りたい!

飄々と「ほら、カッパがいるでしょ」と言う、ハナメの母もかわいい。
電球のおっちゃんと再会してほしかったな・・・。

タイトルにもなっている“インスタント沼”だが、沼ってそういうものだっけ・・・?
それ、“インスタント泥”なんじゃないの?
カッパはきれいな水にしか棲めないと思う。

インスタント沼
(2009年 日本)
監督・脚本/三木聡
出演/麻生久美子(沈丁花ハナメ)
   風間杜夫(電球/沈丁花ノブロウ)
   加瀬亮(ガス)
   松坂慶子(ハナメの母)
   相田翔子(和歌子)
   笹野高史(出版社部長)
   ふせえり(市ノ瀬)
   白石美帆(立花)
   松岡俊介(雨夜)
   温水洋一(サラリーマン)
   宮藤官九郎(刑事・椹木)
   渡辺哲(刑事・隈部)
   村松利史(リサイクル業者・東)
   松重豊(リサイクル業者・川端)
   森下能幸(リサイクル業者・大谷)
   粟根まこと(白い骨董屋)
   五月女ケイ子(看護師)
   岩松了(泰安貿易社長)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レッド・クリフ part II −未来への最終決戦−

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

赤壁で対峙する魏・曹操の軍vs呉・孫権と蜀・劉備の同盟軍。敵陣をスパイする尚香。魏の軍で疫病が流行り、死体が送りつけられてきて、連合軍にも疫病が蔓延した。戦意を失った劉備軍は撤退する。孔明は残って10万本の矢を調達し、風の動きを読む。周瑜は敵の武将を謀殺する。そして決戦のときが近づいた。

思ったこと

未来って最終決戦って・・・だってこれって1800年も昔で、多くの人が成り行きを知ってる話なんでしょ?
それに冒頭、「この不況の時代、一人ひとりが勇気をもって未来を作ろう! byジョン・ウー」的なメッセージが入っていたが、ウッセーなんであんたにわざわざそんなことを言われなきゃなんないんだよ!と思った。

元気な尚香ちゃんはかわいくて好きなのだが、男だらけの敵陣に入り込んで気付かれないなんてことがあるのだろうか?
蹴鞠が得意な叔材と仲良くなる尚香ちゃん・・・これって友情? それともラブのエピソード?
姫の相手としては不足だな・・・。
スパイ活動を手伝わせ、窮地を助けてもらい、あげくは「きっと帰ってくる」とか適当なこと言って〜!
次に会うときは殺し合わなきゃいけない敵同士だというのは自明なのに、そんなことは考えてもいなそう。
友情にしてもラブにしてもぬるいから、まったくもって感情移入できません。
スパイから戻ってきて、腹に巻いた布をくるくる回りながら披露する、ヘソ出し尚香ちゃん。
何だそりゃ〜(笑)。
しかし、上着をそっとかけてあげるお兄ちゃんには、ちょっとグッときた。

冬至のお団子のシーン。
小学生の頃、給食でフルーツポンチ(白玉団子入り)が大人気で、男子が配膳係をやると自分らの仲間にばかり白玉団子をたくさん入れてイヤだった〜、ひとり3つずつです!・・・という思い出がよみがえったよ。
皆からお団子を分けてもらう周瑜・・・尚香ちゃんや孫権からも分けてもらう周瑜・・・お団子大好きな人なの?

周瑜の嫁、小喬は美女だとは思うが、なんかウザイ。
病人を看病しながらそっと涙ぐむところなんか、これ見よがしな感じで〜。
「あなたの心を乱さないためにお腹に子がいることを黙っていた」と言うならずっと黙っていればいいのに、最高に心を乱させるタイミングでの告白・行動。
そんなに重要人物なのか〜? その女。

今回、曹操がけっこうアホっぽくてかわいかった。
「処刑しろっ!」「(やっぱり)待てっ!」って・・・ちょっと笑っちゃうんですけど。
「華陀を呼べっ!」って言うからてっきり毒でも盛られたかと思ったが、なんだったの?
あと「劉備!?」って声が裏返っちゃうところもおもろい。
「一杯のお茶のせいで戦いの機を逃した」って本気で言ってるのかな・・・?

劉備たちの動きは「え?」という感じで、どうせなら、なんかもっと効果的な演出があったんじゃなかろうか。
ドッカンドッカンと爆発・炎上が見どころなのかもしれないが、派手なばかりで私はあんまり盛り上がれない〜。
周瑜と趙運はめちゃ強いな! こういうのがもっと見たいんだけど。
しかし大将とか将軍がそんな最前線に出ちゃっていいわけ〜?
赤壁の戦いの間、孔明はひとりお留守番をしていたのだろうか?

なんか・・・ずっと思っていたんだけど、周瑜と孔明がふたりで話すとき、顔を近づけすぎだよね・・・それは恋人たちの距離だよ! 周りには静かな空間が広がっているのに!
アップだとトニー・レオンのお肌がちょっと荒れてるのが気になるんだよナー。

レッド・クリフ part II −未来への最終決戦−
赤壁/Red Cliff

(2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国)
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン(周瑜)
   チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(孫尚香)
   中村獅童(甘興)
   リン・チーリン(小喬)
   ホウ・ヨン(魯粛)
   金城武(孔明)
   ヨウ・ヨン(劉備)
   フー・ジュン(趙雲)
   バーサンジャブ(関羽)
   ザン・ジンシェン(張飛)
   チャン・フォンイー(曹操)
   ソン・ジア(驪姫)
   シェ・ガン(華陀)
   トン・ダーウェイ(叔材)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おくりびと

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

チェロ奏者の小林大悟は、オーケストラ解散を機に、妻の美香と故郷の山形へ帰る。求人広告で見つけたNKカンパニーを訪れると、社長の佐々木にその場で採用される。その仕事とは、遺体を棺に納める納棺師だった。

思ったこと

納棺の流れるような所作は、茶の湯にも通じる美しさだと思った。
そういえば私は今まで見る機会がなかったので、このようなことが行われているとはまったく知らなかったなぁ。
お葬式のシーンで、遺体を納棺するにしたがい、遺族たちがお別れの気持ちをととのえていく・・・というところは、いろいろ個人的な思い出とかが喚起されてきて泣けた。

最初に提示された仕事の条件を聞いて、いいかも! 私もやるよ、と思ったが、虫は・・・ほんとごめんなさい、やっぱムリです。
ああいうのって警察の仕事ではないの〜?
アメリカの元警察官が書いた小説『あなたに不利な証拠として』で、臭いについて書かれていたのを思い出した。
しかし、大悟の仕事を知った人々が「もっとまともな仕事を見つけろよ」「自分の子供に堂々と言える?」と忌避感をあらわにするのだが、納棺の仕事に対する差別みたいなものが本当にそんなにあるの?

それにしても、泣かせを意図したストーリーと過剰な演出がちょっと鼻につく。
ああ、銭湯のおばちゃんが亡くなるのね・・・とか、行方不明の父親が見つかるんだろうな・・・とか。
コミカルで笑える部分もあることはあるが、大の男が頬をちょっと切られたくらいで騒ぎすぎだし、川の土手でチェロを弾くのは絵作りしすぎ。
石がぽろっと落ちると、「おいおい泣かせどころか〜コラ」と思わず顔が笑っちゃう。
後ろのほうではグスグスすすり泣く音が聞こえていたのに、ニヤニヤしている私はひねくれ者でしょうか・・・。

広末涼子が演じる美香を見ていて、久しぶりに“ブリッコ”という言葉を思い出した。
顔がなんか常に笑っているのに違和感。
タコを投げた川べりで、「もうやめようかな」と言う大悟を、「何を?」と微笑みながらふりあおぐところなんか、「何だこの女〜!?」とか思ってしまいましたが。
大悟の仕事を知って、話を聞く姿勢をろくに見せようともしないのも、「チェロをやめたのも、山形に帰るのも、私笑ってついてきたよね? 本当は悲しかったんだよ」と言うのも最悪〜。
表面的にはニコニコと賛成しておいて、後から「本当はイヤだったけど我慢してた」とか言うタイプの人って信用ならない〜。
でもまあ、この役は他の女優がやったらもっとよくなったとかいうわけでもないと思うので、まあいっかどうでも。

アカデミー賞外国語映画賞の受賞は快挙だとは思うが、あんまり大騒ぎするのも、「アメリカ様から評価されたのがそんなに嬉しいんか」としらける気持ち(ひねくれ者ですから・・・)。
しかし、本木雅弘と山崎努は世界に打ち出して誇らしい日本男児だな!と、プチっとナショナリストな気持ちを覚えたのも確かです。
なんだかんだいって広末涼子も、透明感のあるジャパニーズビューティには間違いないしね〜。

おくりびと
(2008年 日本)
監督/滝田洋二郎
脚本/小山薫堂
音楽/久石譲
出演/本木雅弘(小林大悟)
   広末涼子(小林美香)
   山崎努(佐々木生栄)
   余貴美子(上村百合子)
   吉行和子(山下ツヤ子)
   杉本哲太(山下)
   笹野高史(銭湯の常連客)
   峰岸徹(小林淑希)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大阪ハムレット

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

久保家の父ヒサノリが死んだ。その後なぜか、父の弟であるおっちゃんが家に居つく。次男・行雄は担任教師から「ハムレットみたいやなぁ」と言われて激昂、だんだん自分の出生について疑念を持ち始める。老け顔の長男・政司は年齢を偽って年上のファザコン大学生とつきあい始める。三男・宏基は「女の子になりたい」と言う。

思ったこと

原作マンガは傑作だけど、映画は凡作だった。
ストーリーの流れやセリフなどは共通しているのに、ここまで感触が違うとは、マンガも映画も演出がすごく大事なんだなぁ!ということがよく分かる。
原作を読んでない方はゼヒ!
デフォルメが効いた非・美男美女たちの織りなす人生の機微に、涙ぽろぽろウケアイだよ!

この映画、いろいろ雑なところが多くて引っかかるんだよねぇ〜。
3人の個性的な子たちのストーリーをひとつにまとめてるのが、そもそも無理矢理だし。

政司が由加に読んであげる絵本は、「テンテンちゃん、お買い物はタマネギじゃない? ううん、違う、タマネギはおうちにあった」と書いてあるのがちらりと見えたんだが、政司が読みあげるのは「テンテンちゃん、お買い物はタマネギじゃない? あっそうだ、タマネギだ」。
なんで内容が変わってるの〜?
さらに「テンテンちゃんはおうちに帰りました。終わり。おもしろかった?」って、全然おもしろくなさそうな話だ!

行雄と宏基が川縁で話しているところで、宏基がどんどん向こうの橋へ歩いて行ってしまうのに、声だけは手前にいるように聞こえてくる。
私いつもはそんなに音響のこととか気にならないんだけど、さすがにこれは気持ち悪いよ!

おっちゃんは、家族皆に色違いでお揃いの品を買ってくるんだが、確か宏基にはピンクの物をあげていた。
新しい赤ちゃんが生まれたら「男の子だったら緑色。女の子なら桃色や」と言っていたけど、ピンクと桃色は同じ色だヨ!

シンデレラの劇が舞踏会のシーンで終わったように見えるのもヘン・・・。
「最高のシンデレラだったよ」って、なんだそりゃ(笑)。
宏基が女の子になりたいという思いを尊重するのは好もしいんだけど、あんまり周りがお膳立てするのもちょっとどーなの?という気もした。
お祖母ちゃんの「男でも女でも生きとったらどっちでもええわい」という言葉(原作どおり)は沁みるけどね〜。
あと、宏基をシンデレラに推薦した同級生のちょい太めメガネの女の子はおもしろかったな〜。
特に何をしたというわけでもないのに一番笑えたよ。

そんななか、悩めるヤンキー次男・行雄は見ごたえあるね。
乱暴者だけど家族思い。
けっこうかわいい顔してるし・・・。
ハムレットのセリフを大阪弁でまくしたてるシーンが印象的。

それと、松坂慶子が演じるお母ちゃんの存在感がイイ!
つらさや悲しみを飲み込みながら、はつらつと働いて、笑顔を絶やさない。
お母ちゃ〜んパフン!と豊満な胸に飛びつきたい気持ち。
小さい頃からとてもモテてたというのに、死んだヒサノリにしろ、居ついた孝則にしろ、パッとしない男とばかりくっつくなんて、菩薩さまの功徳のようだ。

それにしても、大阪って私あんまり縁ないんだけど、なんだか外国みたいに思えるな〜。
こういうところなんだ〜・・・?

大阪ハムレット
(2008年 日本)
監督/光石富士朗
原作/森下裕美
出演/松坂慶子(久保房子)
   岸部一徳(久保孝則)
   久野雅弘(久保政司)
   森田直幸(久保行雄)
   大塚智哉(久保宏基)
   間寛平(久保ヒサノリ)
   加藤夏希(明石由加)
   本上まなみ(亜紀)
   白川和子(ヤエ)
   中村隆天(行雄の担任教師)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鴨川ホルモー

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

2浪して京大に入った安倍は、新歓コンパで出会った早良の鼻を見初め、普通のサークルだという「京大青龍会」に入った。しかしその実体は、オニ語を駆使してオニ(式神)を操り戦う、千年の歴史をもつという“ホルモー”を行うサークルだった。

思ったこと

Hormo01友人が何人か試写会で観て「イマイチだった」と言っていたけど、原作も読んでないけど、どうしても“オニ語”が見てみたくなったー。
そして、気に入ったー!!
私、もしこのサークルに入ってたら、ハマってたな・・・。
最初はうさんくさそうにオニ語の練習をしていた面々が、実戦になると必死で「ゲロンチョリー!」「ゲロンチョリー!」叫んでるのが笑える。
ホルモーの強さって何で決まるんだろう。
精神力? オニ語のうまさ? 身体のキレ?
でも四神のなかから選ぶなら朱雀がいいので、龍谷大学に入らなきゃ。
龍の谷の大学か・・・いいな。
白虎もちょっと捨てがたいが・・・(イメージだけで語ってます)。

ホルモーの設定って、ゲーマーにはたまらないと思う。
音楽もいかにもって感じだよね。
これがゲーム化されたらやっちゃうかも・・・Wiiでオニ語の指令ができるんなら、我慢していたハードも買っちゃおう!
女は救援隊だというのが不満だが、だからこそ楠木の活躍に盛り上がる。

それ以外のシーンで、いろいろと懐かしさを喚起するところも好き。
大学に入って数カ月後にダレる感じとか、得体の知れないサークル、がやがやとした新歓コンパ、素敵な人を見つけて夢みちゃう気持ち、雑然とした部室、怪しすぎる学生寮、ヒマな学生の奇行・・・あった、あったよー、そういうもの!
細かいギャグもけっこうツボった。

私、山田孝之、好きだなー。
どんな役でも実にそれらしくて見ごたえがある。
早良を部屋にあげたときの、なんか舞い上がってる様子とか、すごく本当にありそうなおもしろさだったよ。
今後、山田くんが出ているというだけで、趣味じゃない映画でも観に行っちゃいそう・・・!

気が弱くて、いざというときにヘタレな長髪、高村は・・・なんだか身近に思えすぎて、自分の学生時代の同級生のような気がしてならない。
ちょんまげの同級生はいなかったけど!

大木凡人似の楠木・・・美少女も、髪型とファッションとしぐさ次第でおかしなことになってしまうというのがよく分かる。
でもカワイイよ、楠木・・・ドアを蹴る様に萌え♡
告白シーンには久々にキュンとしたよ♡

その他、傲然としていてなおかつ圧倒的に強く、反感を覚えつつも頼りになる芦屋とか、きれいでやさしげだけど自己チューな早良とか、それぞれが愛すべきキャラクターだった。

しかし、オニ語のポーズをもっとちゃんと見せてほしかった。
カメラが動いたり一部だけしか映ってなかったりでフラストレーションがたまるんだよ〜。
オニのビジュアルが人形ぽいっていうか、チープすぎなのも不満。
17条にまつわる云々とか、神様の怒りを鎮めるだとか、そのあたりはよく意味が分からん・・・でもきっと、たいした意味はないんだろう。
居酒屋「べろべろばあ」の店長、ホルモー実況中継なんかは、かなりうるさい感じなんだけど、若い役者たちの熱演と、京都の風景だけを見てればいいや。

鴨川ホルモー
(2009年 日本)
監督/本木克英
原作/万城目学
出演/山田孝之(安倍)
   栗山千明(楠木)
   濱田岳(高村)
   石田卓也(芦屋)
   芦名星(早良)
   荒川良々(菅原)
   斉藤祥太(三好兄弟)
   斉藤慶太(三好兄弟)
   渡部豪太(松永)
   藤間宇宙(紀野)
   梅林亮太(坂上)
   石橋蓮司(居酒屋の店長)
   佐藤めぐみ(龍谷大フェニックス会長)
   趙王民和(立命館白虎隊会長)
   和田正人(京産大玄武組会長)
   パパイヤ鈴木(鈴鬼)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ヤッターマン

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

4つ集めると願いがかなうというドクロストーンをめぐって、ドロンボー一味と毎週戦いを繰り広げるヤッターマン1号・2号。ドクロストーンを探している途中で行方不明になった海江田博士の娘・翔子と一緒に、ドロンボーを追ってオジプトの砂漠、ハルプスの山へと向かう。

思ったこと

生まれてからン十年、いろいろなものになりたいと夢想してきたが、一番初めになりたくなったものは正義の味方の強い女の子だった!ということを思い出させてくれました。
私、タイムボカンシリーズ大好きだコロン・・・。
ビックリドッキリメカとか、何が出るか毎週楽しみだったよなぁ〜!

オープニングのハッチ公像とか、107とか、渋谷壊滅の風景でワクワク。
懐かしアイテムやフレーズにウキウキ。
全体的なテンポはあまり良くないけど・・・いろいろくだらなくて笑えるし、郷愁も手伝って、かなり楽しんでしまいました。

しかし、この実写映画版の主人公はドロンジョさまですな。
深キョンのドロンジョさまは正直かわいらしすぎ・・・。
でもいいの! 深キョンは深キョンであるというそれだけで!
1号に片思いしたドロンジョさまが、ジャマな2号を始末しようとし、それを1号がかばうシーンでは、ドロンジョさまの気持ちを思って泣いちゃいました☆
で、ボヤッキーはメカ作りに長けてるし(毎週負けてるとはいえ、いつも異なるメカと武器を作ってくるのはたいしたものでは?)、トンズラーは意外な包容力を見せていて、ドロンボー一味に入るのも悪くない・・・と思わせられた。
毎度の爆発とおしおきに耐えられる不死身っぷりも魅力だ。
しかしドロンジョさまの夢は、何もドクロストーンがなくたってかなえられそうなカワイイ夢だよね!
ボヤッキーのほうの「全国の女子高生の皆さん・・・」という夢には必要だと思うけど。

「天才ドロンボー」の歌が始まったときには、懐かしさにワーイワーイ♪となったが、いかんせん3人の歌がいまいちで・・・もう少しなんとかならんかったんか。
ただしダンスのばかばかしさはなかなかだ。
自分たちのテーマソングで「やられてもやられてもなんともないな〜い♪」と繰り返すような、そんな負け犬根性だから毎週負けるんだよ、と思った。

ヤッターマンのふたりはまあかわいかったが、ある意味、誰がやっても同じような感じだったかな。
正義の味方なのにいつも敵をスパイしてたり、ヤッターワンの走行は傍迷惑だったり、ヤッターキングに船酔いしてたり、というパロディ的な部分がおもしろかった。
ていうか、かっこよさより笑い重視?
ふたりが飛び上がって変身したり、「ヤッターヤッターヤッターマン!」と決めポーズしたりしたときに、見ている海江田翔子が「ハァ?」みたいな呆然とした顔なのにウケる。
この翔子役の女の子はびっくりするくらい表情がなくて、いったいこの子は何なんだ?と思っていたが、大股開きでヤッターワンにしがみついていたり、サソリに太股を刺されたり、鼻血たらしたり、ハルプスの山でスカートはだけながら頭から降りてたりと、ある意味熱演であった。

しかしちょっとシモネタ多くない?
バージンローダーのおっぱいマシンガン&ミサイルとか、欲情するヤッターワンとか、やばすぎなんですけど。
大喜びしながら観ちゃったけど・・・。

ちなみに、私の考えたワールドワイド版キャスト(ちょっと年くってるが・・・)。
この場合、ヤッターマンたちのアクションをもっと増やします。
ドロンジョ:ニコール・キッドマン
ボヤッキー:生瀬勝久
トンズラー:ジャック・ブラック
ヤッターマン1号:ニコラス・ツェー
ヤッターマン2号:チャン・ツィイー

帰り道、一緒に観た友人と懐かしのアニメソングカラオケに興じたが、タイムボカンシリーズも意外といろいろ覚えているもんですな。
この勢いでDVDボックスとか買ってしまいそうです・・・。
あと商品化されてたら欲しいものは2号さんのマスクと帽子のセット。
ドロンジョさまのコスチュームフルセットも魅力的だが、着て行く場所がないしな〜(2号もないけど)。

ヤッターマン
(2009年 日本)
監督/三池崇史
出演/櫻井翔(高田ガン/ヤッターマン1号)
   福田沙紀(上成愛/ヤッターマン2号)
   深田恭子(ドロンジョ)
   生瀬勝久(ボヤッキー)
   ケンドーコバヤシ(トンズラー)
   阿部サダヲ(海江田博士)
   岡本杏理(海江田翔子)
声/たかはし智秋(オモッチャマ)
  滝口順平(ドクロベエ)
  山寺宏一(ナレーター/ヤッターワン/ヤッターキング)
公式サイト

| | コメント (2) | トラックバック (0)

デトロイト・メタル・シティ

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

おしゃれな渋谷系ポップミュージシャンになることを夢みて、大分から東京に進学した根岸崇一。しかし、卒業した今、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギターボーカル、ヨハネ・クラウザーII世としてカリスマ的人気を博していた。家族や憧れの相川さんには内緒にして、社長からはいたぶられ、本当にやりたい音楽をやれないことに悩む。

思ったこと

「Go To DMC! Go To DMC!」
帰り道、歩調に合わせて口ずさんでしまう感じ・・・。
なんか、意外とおもしろかった! 笑えたし。
事前の期待値があまり高くなかったのと、原作マンガを読んでなかったのが良かったのかもしんない。

冒頭、東京の街を歩く根岸にポップなアニメがからんでくるところもなかなかヘンでおもしろかったけど、DMCが登場した悪魔系アニメのオープニングがいい出来! かっこいい。
ただ、芝居のノリがなんかコントっぽくて、しばらくシラーッとしたままだった。
こういう感じ、TV出身の監督によくある感じがするんだけど・・・私がTVをほとんど観ないからノリに慣れていないだけなんかな・・・。

松山ケンイチはL役のせいで(観てないけど)コスプレ俳優というイメージだったが、立派なコスプレっぷりであったな〜。
クラウザーさんはもちろん、それよりさらに、根岸のくねくねが見ものでした。
佐治くんもだけど、こういう乙女系男子って、ちょっと昔だったら随分生きづらかっただろうに・・・自然体でいられる現代日本っていい時代だね!
なんだかんだ言って、いつもクラウザーさんの衣装とメイク道具を持ち歩いている根岸・・・。
早変わりって、ネイルも塗ったり取ったりしているんだろうか。
悩んでいるけど、実はクラウザーさんになったとき、とても生き生きしているよね。
子供のときの夢にこだわらず、本当の自分の適性を受け入れて、人から求められることの幸せを感じるんだ!!と、心から言いたくなったよ。
クラウザーさんの歌って、てっきり松山ケンイチすげ〜な〜と思っていたら、冠徹弥って・・・知ってる、この人!
ずっと昔、友達が「So What?」のファンで、一緒にライブに行ったことがある・・・なんか「ジャイアン!」とか叫んでた人・・・私自身は全然メタルには興味ないんだけど。
あと、DMC信者の人たちを見るのも楽しかったな。

ただ、もったいないと思われる部分もいろいろ。
インディーズ戦国時代のくだりってなんか唐突で、必要性がよく分からなかった。
金玉ガールズはかわいいし、ちょっと骨がある感じだったのに、出番あれで終わり?
アサトヒデタカがプロデュースプロデュース言うのもギャグかな・・・と思ったけど、あまり効いてこなかった。
加藤ローサちゃんはすこぶるかわいいけど、なんか心情がよく分からないというか・・・音楽雑誌の編集者という設定も特に生かされてなかった気がするし・・・説教されてもなぁ〜。
それに、せっかく「私の好きな人が・・・」と言っているのに、どうして根岸はそこの部分をスルーする!?
ラストの行動もなんなんだよ!?

タバコの火を人に押しつけたり、首から吊り下がったり、そんな表現いいの・・・?と言いたくなるところ多数。
だって映画の中では、そんなんされても平気そうにしてるんだもん。
バカなお子様が真似したりしないかちょっぴり心配だ。

特に笑えたシーン
・トイレで歌い踊る「サリ〜♪」
・戦隊ショーでつぶやく子供「おぉ〜、めちゃくちゃ強そう、だ〜」
・「まるで農家の息子だ!」
・メタル・バッファローに「ベーベーベー」
・ジャック・イル・ダークに「Yes, I do」

あ、クラウザーさんのライブシーンをもう一度観てみたくなっちゃった・・・。

デトロイト・メタル・シティ
(2008年 日本)
監督/李闘士男
原作/若杉公徳
出演/松山ケンイチ(根岸崇一/ヨハネ・クラウザーII世)
  加藤ローサ(相川由利)
  秋山竜次(西田照道/カミュ)
  細田よしひこ(和田真幸/アレクサンダー・ジャギ)
  松雪泰子(デスレコーズ社長)
  鈴木一真(アサトヒデタカ)
  高橋一生(佐治秀紀)
  宮崎美子(根岸啓子)
  加藤諒(根岸俊彦)
  美波(ニナ)
  ジーン・シモンズ(ジャック・イル・ダーク)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レッド・クリフ part I

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

208年、中国・後漢王朝の末期。北部を制圧した魏の曹操は、80万の兵を率いて南部へと出陣する。多くの民を連れた劉備軍は、長坂において大敗を喫した。孔明は呉の孫権のもとへ赴き、共に曹操と戦おうと説く。呉の軍師・周瑜の賛助を得て両軍は同盟し、赤壁の地にて曹操の兵を迎え討つ。

思ったこと

最初に基本的な国の勢力図と登場人物の説明があります。
また、主要キャラが出てくると名前が添えられるので、分かりやすいです。
なんだかな〜、ゲームの解説みたいっつーか、連続ドラマの続きみたいっつーか。
でもおかげで、三国志についてほとんど知識のない私でも全然大丈夫。
派手で迫力ある映像満載で、2時間半飽きさせないが、それほど盛り上がりはしなかったな・・・。
タイトルは『赤壁』のほうが重厚でいいのに〜と思っていたが、結果的には『レッド・クリフ』がお似合いな雰囲気であった。
武将たちが、それぞれ超人的な戦い方をするのはおもしろい。
“鏡でまぶしい作戦”すごい必殺技っぽくて笑った。
周瑜と孔明が琴セッションで会話してて笑った。
風光明媚な川に曹操軍の船が延々と連なっている光景は、ファンタジー映画のように幻想的。
“八卦の陣”って、巨大マスゲームみたい。
これ、本当に人で作ったんかな・・・すげーな。

キャラとして気に入ったのは関羽!
眉ひとつ髭ひとつ動かさず、踊るように敵をなぎ倒す! 槍ぶんぶんと!!
旗を拾って掲げたところもカッコイイ〜ッ。

私はトニーさまファンだけど、今回の髪型はあんまり似合ってないように思った。
生まれた仔馬の名前は萌萌(モンモン)、というところで思わず吹き出す。
・・・けど、ここ笑うとこじゃなかったかな? 他に笑ってる人いなかった・・・。
周瑜の妻、小喬が絶世の美女だか何か知らないが、いちゃいちゃ仲むつまじいシーン、かなりどうでもいい〜。
トニーさまのベッドシーンはもうおなかいっぱいだよ!(『ラスト、コーション』で)
それよりも戦の話をしようよ!
「1本のワラはすぐちぎれるが、何本も束ねてわらじにしたら丈夫になる」
日本では毛利元就の3本の矢が有名だが、実はチンギス・ハーンも子供たちに5本の矢に例えた話をしたとかで、これはもっと昔ってこと?
私もいつか年をとってエラくなったら、ここぞというときに、若者たちに向かって言ってみた〜い。

金城くんは・・・美形だし好きなんだけど〜、きらきらした瞳とにやっとしがちな口元、あまり知略に富むタイプに見えない・・・。
トニーさまが孔明役のほうが似合ったんじゃないかな〜。
でも周瑜のほうが活躍する役だしね・・・。

なんだか総じて、キャラを見る映画だったという感じ。
もっともっと活躍してほしい人:関羽
たぶん大食いなんだろうな〜と思わせる人:張飛
結婚したら頼りになりそうな人:趙雲
言われるほど役に立っていないように見える人:孔明
悩みを聞いてあげたい人:孫権
存在を忘れてしまいがちな人:劉備
友達いないと何回も言われてちょっと同情しちゃう人:曹操
日本人(倭寇?)でも中国で強く生きていけることを見せてほしい人:甘興

じゃじゃ馬の尚香ちゃんはかわいかったな。
将来、劉備と結婚・・・しないという展開でもいいんじゃないかな!

レッド・クリフ part I
赤壁/Red Cliff

(2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国)
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン(周瑜)
   チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(孫尚香)
   中村獅童(甘興)
   リン・チーリン(小喬)
   ホウ・ヨン(魯粛)
   金城武(孔明)
   ヨウ・ヨン(劉備)
   フー・ジュン(趙雲)
   バーサンジャブ(関羽)
   ザン・ジンシェン(張飛)
   チャン・フォンイー(曹操)
   ソン・ジア(驪姫)
   シェ・ガン(華陀)
   ワン・ニン(献帝)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (3)

転々

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

大学8年生の文哉は、借金84万円の返済を3日後までに迫られていた。借金取りの福原がやってきて、吉祥寺から霞ヶ関まで歩いていくのにつきあえば100万円をくれると提案する。かくして男ふたりの奇妙な東京散歩が始まった。

思ったこと

なんだか私も東京の町をふらふらと歩いてみたくなった1本。
男ふたりのとりとめのない無駄話が楽しい。
福原愛一郎のような、飄々としたおじさんキャラ、好きです。

文哉と福原が待ち合わせて散歩がスタートしたのは、吉祥寺にある井の頭公園だ。
「いせや公園店」で焼きとりを買うシーンが。
「見るとすごくおいしそうなんだけど、食べるとそうでもないんだよな」って、いせやの焼き鳥ってまさにそんな感じだよねー!
雰囲気でついつい何度も食べてしまうわけだが。
ちなみに“焼きとり”といってもラインナップの半分以上は豚肉であるのを初めて知ったときはビックリした。

「町の小さな時計屋はどうやって生きていってんだろう?」
私も小学生の頃、いつもそばを通る商店街の時計屋を見ながら、同じこと思ってたー!
地元の小さな町で毎日時計が売れているとはとても思えなかったからね。
もしかして現在はもう潰れてんのかも・・・。
カンフーの達人の時計屋さんは、きっと裏稼業があるに違いない。

ふたりが愛玉子(オーギョーチー)を食べるのは、ずっと前に雑誌で見ていつか行きたいな〜と思っていた谷中の店だ〜。
愛玉子って、一見ゼリーなんだけど、独特のむにゅむにゅした食感なんだよねぇ。
レモン味か・・・食べたい!

ふたりの道程をすべて把握できたわけではないが、吉祥寺から霞ヶ関に向かったにしては、かなりくねくねと迂回している感じがする。
まっすぐ向かいたくなかったのかな・・・。

福原がスナックのママ、麻紀子を訪ねる辺りから雰囲気がちょっと変わる。
とはいっても、べたべたとした情愛が展開されるわけではない。
寄せ集めの疑似家族によってもたらされる温かさ。
“すき焼きにマヨネーズ”で、ちょっとほろりときた。
文哉が天涯孤独だということをやけに強調していると思ったら、このためだったのか。
それにしても、ふふみ、おもしれーなー。
若くかわいい女の子で、変人で、見てるだけで笑えて好ましいというのは、なかなか稀有なキャラクターだ。

スーパーの3人のゆる〜いやりとりもなごむし、小ネタはそれぞれにおもしろいんだけど、全体的にはちょっと散漫な印象でした。
なんかどんでん返しとかあるのかな〜と思っていたんだけど・・・。

転々
(2007年 日本)
監督・脚本/三木聡
出演/オダギリジョー(竹村文哉)
   三浦友和(福原愛一郎)
   小泉今日子(麻紀子)
   吉高由里子(ふふみ)
   岩松了(国松)
   ふせえり(仙台)
   松重豊(友部)
   鷲尾真知子(愛玉子店のおばさん)
   石原良純(愛玉子店の息子)
   岸辺一徳(岸辺一徳)
   広田レオナ(鏑木)
   ブラボー小松(ギターマン)
   平岩紙(尚美)
   風見章子(お婆さん)
   笹野高史(畳屋のオヤジ)
   麻生久美子(三日月しずか)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グーグーだって猫である

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

吉祥寺に住むマンガ家の小島麻子は、15年間ともに暮らした愛猫サバを亡くして、マンガを描けなくなっていた。心配するアシスタントのナオミたち。仔猫のグーグーが家にやってきたり、青自という青年と知り合ったりするうち、麻子は新しい作品づくりにとりかかる意欲を見せるが・・・。

思ったこと

ずっと前、夜に井の頭公園のはずれを自転車で通ったら、暗い木立がライトで照らされ、『グーグーだって猫である』の撮影が行われていた。
迷子になったグーグーを探すシーンかな〜?と思って、小泉今日子かグーグーが見られないかちょっと立ち止まってみたんだけど、残念ながら何も見られなかった。
この場所、どこで出てくるのか楽しみにしていたら、麻子が夢の中(?)でさまようシーンだったよ。
あんな暗い林の中のような風景が、吉祥寺駅から徒歩10分程度の場所にあるというのがスゴイよね。

私はほとんど大島弓子信者なので、マンガの絵とか、セリフやモノローグの一部を聞くだけで、なんかいろいろ思い出してポロポロ泣けてしまうくらい。
冒頭で麻子さんが描いているのは『ダイエット』だ〜!
サバと出会うときに描いているネームは『綿の国星』だ〜!
中学生のナオミが感動したのは『四月怪談』だ〜!
しかし映画としては、かなりイマイチ・・・。
人と猫との魂の触れ合いがテーマだと想像していたけど、猫はけっこう添え物な感じ。
恋愛をストーリーにからめるのは別にいいんだけどさ〜、この監督、動物を家族のように愛する気持ちが分かってないというか、「猫はしょせん猫」って思ってるんじゃない?
ウザイところがたくさんあって観ててうんざりするが、大島弓子に対する想いを勝手に脳内補完してなんとか観てました。

まず“サバ”の発音に違和感が。
サバにまつわるエッセイはずっと愛読していたが、この20年近く“鯖”の発音で読んでいたから・・・。
でも皆“カバ”のイントネーションで発音してる〜。
フランス語で「元気?」という意味だったら、やっぱり「鯖?」じゃないかと思うんだけど・・・。
(私だけでしょうか?)

猫の動きにピュルピュルルなどと効果音がついているのが、かな〜りウザイ!

吉祥寺の町案内みたいになっているところもウザイ。
ええ、吉祥寺はいい町なんですけどもね〜。
しかしベルリンやパリの路地につながっているよう・・・ってちょっと言い過ぎじゃね?
そして、吉祥寺といえば楳図かずお(私も東急の辺りで目撃したことあるよ〜)。
初登場時は笑ってしまったが、出てくるのは1回だけで良かったんじゃね?

ナオミの泣き方がこれ見よがしでウザイ。
大人がわんわん泣いて、病人に「大丈夫だから、ね、ね」なんて気を遣わせるなよー。
公園で殺陣のシーンは一瞬おもしろいが意味不明。
ナオミの彼氏のこととか、どうでもいい。
突然始める説教にいたっては・・・。
上野樹里ちゃんはせっかくかわいいのにね。

青自のキャラもまったくもって好きになれない。
初対面での「あんたみたいな人に飼われる猫は大変だな」というセリフ、いったいどういう見識で言っているのかね?
まさか「ペットに避妊手術をするのは可哀想」と言いたいんじゃないですよね?
「あんた、変わってんね」なんてぶしつけな言葉も大キライ!
エラそうでイヤな奴〜と思っていたが、職業を知ってますます嫌いになった。
エラそうな職業についているエラそうな奴って最悪。
でも加瀬亮の身体の線はキレイですね。

医師や看護士もどうかしている人ばかり。
「私、死ぬんでしょうか」という患者の問いに、「いい質問です」という返答ってあり得る?
これから手術で入院しようとしている患者に対して、「うれしい〜! 今日の私はラッキー」なんて浮かれた対応ってあり得る?
こんな病院にはかかりたくないな。

死んだサバを少女の姿で出したのも失敗だと思う。
大島弓子ファンにとっては、サバはむすっとした顔の青年なんだよっ(メスだけど)。
それはおいといても、少なくとも流れからいえば、お婆さんであるべき。
いちいち口に出さなくてもいいことを、セリフを読み上げるように言われて興醒めも甚だしい。

それから、声を大にして言いたいが、角川書店が登場しすぎ!
「全集」でなく「選集」を発行したのは朝日ソノラマだろ〜。
本屋に行けば、角川書店から出た関連本が並びすぎ!
“マンガを原作にした映画を原作にしたマンガ”って何なのさ。
大島弓子さんはよくこんなのOKしたな〜。

グーグーだって猫である
(2008年 日本)
監督・脚本/犬童一心
原作/大島弓子
出演/小泉今日子(小島麻子)
   上野樹里(ナオミ)
   加瀬亮(沢村青自)
   林直次郎(マモル)
   伊坂達也(タツヤ)
   大島美幸(加奈子)
   村上知子(咲江)
   黒沢かずこ(美智子)
   マーティ・フリードマン(ポール・ウェインバーグ)
   大後寿々花(サバ)
   小林亜星(山本泰助)
   松原智恵子(麻子の母)
   柳英里紗(エリカ)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (2)

より以前の記事一覧