レッド・クリフ part II −未来への最終決戦−

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

赤壁で対峙する魏・曹操の軍vs呉・孫権と蜀・劉備の同盟軍。敵陣をスパイする尚香。魏の軍で疫病が流行り、死体が送りつけられてきて、連合軍にも疫病が蔓延した。戦意を失った劉備軍は撤退する。孔明は残って10万本の矢を調達し、風の動きを読む。周瑜は敵の武将を謀殺する。そして決戦のときが近づいた。

思ったこと

未来って最終決戦って・・・だってこれって1800年も昔で、多くの人が成り行きを知ってる話なんでしょ?
それに冒頭、「この不況の時代、一人ひとりが勇気をもって未来を作ろう! byジョン・ウー」的なメッセージが入っていたが、ウッセーなんであんたにわざわざそんなことを言われなきゃなんないんだよ!と思った。

元気な尚香ちゃんはかわいくて好きなのだが、男だらけの敵陣に入り込んで気付かれないなんてことがあるのだろうか?
蹴鞠が得意な叔材と仲良くなる尚香ちゃん・・・これって友情? それともラブのエピソード?
姫の相手としては不足だな・・・。
スパイ活動を手伝わせ、窮地を助けてもらい、あげくは「きっと帰ってくる」とか適当なこと言って〜!
次に会うときは殺し合わなきゃいけない敵同士だというのは自明なのに、そんなことは考えてもいなそう。
友情にしてもラブにしてもぬるいから、まったくもって感情移入できません。
スパイから戻ってきて、腹に巻いた布をくるくる回りながら披露する、ヘソ出し尚香ちゃん。
何だそりゃ〜(笑)。
しかし、上着をそっとかけてあげるお兄ちゃんには、ちょっとグッときた。

冬至のお団子のシーン。
小学生の頃、給食でフルーツポンチ(白玉団子入り)が大人気で、男子が配膳係をやると自分らの仲間にばかり白玉団子をたくさん入れてイヤだった〜、ひとり3つずつです!・・・という思い出がよみがえったよ。
皆からお団子を分けてもらう周瑜・・・尚香ちゃんや孫権からも分けてもらう周瑜・・・お団子大好きな人なの?

周瑜の嫁、小喬は美女だとは思うが、なんかウザイ。
病人を看病しながらそっと涙ぐむところなんか、これ見よがしな感じで〜。
「あなたの心を乱さないためにお腹に子がいることを黙っていた」と言うならずっと黙っていればいいのに、最高に心を乱させるタイミングでの告白・行動。
そんなに重要人物なのか〜? その女。

今回、曹操がけっこうアホっぽくてかわいかった。
「処刑しろっ!」「(やっぱり)待てっ!」って・・・ちょっと笑っちゃうんですけど。
「華陀を呼べっ!」って言うからてっきり毒でも盛られたかと思ったが、なんだったの?
あと「劉備!?」って声が裏返っちゃうところもおもろい。
「一杯のお茶のせいで戦いの機を逃した」って本気で言ってるのかな・・・?

劉備たちの動きは「え?」という感じで、どうせなら、なんかもっと効果的な演出があったんじゃなかろうか。
ドッカンドッカンと爆発・炎上が見どころなのかもしれないが、派手なばかりで私はあんまり盛り上がれない〜。
周瑜と趙運はめちゃ強いな! こういうのがもっと見たいんだけど。
しかし大将とか将軍がそんな最前線に出ちゃっていいわけ〜?
赤壁の戦いの間、孔明はひとりお留守番をしていたのだろうか?

なんか・・・ずっと思っていたんだけど、周瑜と孔明がふたりで話すとき、顔を近づけすぎだよね・・・それは恋人たちの距離だよ! 周りには静かな空間が広がっているのに!
アップだとトニー・レオンのお肌がちょっと荒れてるのが気になるんだよナー。

レッド・クリフ part II −未来への最終決戦−
赤壁/Red Cliff

(2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国)
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン(周瑜)
   チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(孫尚香)
   中村獅童(甘興)
   リン・チーリン(小喬)
   ホウ・ヨン(魯粛)
   金城武(孔明)
   ヨウ・ヨン(劉備)
   フー・ジュン(趙雲)
   バーサンジャブ(関羽)
   ザン・ジンシェン(張飛)
   チャン・フォンイー(曹操)
   ソン・ジア(驪姫)
   シェ・ガン(華陀)
   トン・ダーウェイ(叔材)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レッド・クリフ part I

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

208年、中国・後漢王朝の末期。北部を制圧した魏の曹操は、80万の兵を率いて南部へと出陣する。多くの民を連れた劉備軍は、長坂において大敗を喫した。孔明は呉の孫権のもとへ赴き、共に曹操と戦おうと説く。呉の軍師・周瑜の賛助を得て両軍は同盟し、赤壁の地にて曹操の兵を迎え討つ。

思ったこと

最初に基本的な国の勢力図と登場人物の説明があります。
また、主要キャラが出てくると名前が添えられるので、分かりやすいです。
なんだかな〜、ゲームの解説みたいっつーか、連続ドラマの続きみたいっつーか。
でもおかげで、三国志についてほとんど知識のない私でも全然大丈夫。
派手で迫力ある映像満載で、2時間半飽きさせないが、それほど盛り上がりはしなかったな・・・。
タイトルは『赤壁』のほうが重厚でいいのに〜と思っていたが、結果的には『レッド・クリフ』がお似合いな雰囲気であった。
武将たちが、それぞれ超人的な戦い方をするのはおもしろい。
“鏡でまぶしい作戦”すごい必殺技っぽくて笑った。
周瑜と孔明が琴セッションで会話してて笑った。
風光明媚な川に曹操軍の船が延々と連なっている光景は、ファンタジー映画のように幻想的。
“八卦の陣”って、巨大マスゲームみたい。
これ、本当に人で作ったんかな・・・すげーな。

キャラとして気に入ったのは関羽!
眉ひとつ髭ひとつ動かさず、踊るように敵をなぎ倒す! 槍ぶんぶんと!!
旗を拾って掲げたところもカッコイイ〜ッ。

私はトニーさまファンだけど、今回の髪型はあんまり似合ってないように思った。
生まれた仔馬の名前は萌萌(モンモン)、というところで思わず吹き出す。
・・・けど、ここ笑うとこじゃなかったかな? 他に笑ってる人いなかった・・・。
周瑜の妻、小喬が絶世の美女だか何か知らないが、いちゃいちゃ仲むつまじいシーン、かなりどうでもいい〜。
トニーさまのベッドシーンはもうおなかいっぱいだよ!(『ラスト、コーション』で)
それよりも戦の話をしようよ!
「1本のワラはすぐちぎれるが、何本も束ねてわらじにしたら丈夫になる」
日本では毛利元就の3本の矢が有名だが、実はチンギス・ハーンも子供たちに5本の矢に例えた話をしたとかで、これはもっと昔ってこと?
私もいつか年をとってエラくなったら、ここぞというときに、若者たちに向かって言ってみた〜い。

金城くんは・・・美形だし好きなんだけど〜、きらきらした瞳とにやっとしがちな口元、あまり知略に富むタイプに見えない・・・。
トニーさまが孔明役のほうが似合ったんじゃないかな〜。
でも周瑜のほうが活躍する役だしね・・・。

なんだか総じて、キャラを見る映画だったという感じ。
もっともっと活躍してほしい人:関羽
たぶん大食いなんだろうな〜と思わせる人:張飛
結婚したら頼りになりそうな人:趙雲
言われるほど役に立っていないように見える人:孔明
悩みを聞いてあげたい人:孫権
存在を忘れてしまいがちな人:劉備
友達いないと何回も言われてちょっと同情しちゃう人:曹操
日本人(倭寇?)でも中国で強く生きていけることを見せてほしい人:甘興

じゃじゃ馬の尚香ちゃんはかわいかったな。
将来、劉備と結婚・・・しないという展開でもいいんじゃないかな!

レッド・クリフ part I
赤壁/Red Cliff

(2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国)
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン(周瑜)
   チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(孫尚香)
   中村獅童(甘興)
   リン・チーリン(小喬)
   ホウ・ヨン(魯粛)
   金城武(孔明)
   ヨウ・ヨン(劉備)
   フー・ジュン(趙雲)
   バーサンジャブ(関羽)
   ザン・ジンシェン(張飛)
   チャン・フォンイー(曹操)
   ソン・ジア(驪姫)
   シェ・ガン(華陀)
   ワン・ニン(献帝)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (3)

ラスト、コーション

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

1942年、日本軍の占領下にある上海。傀儡政府のもと、特務機関の幹部を務めるイーは、4年前に香港で出会ったマイ夫人と再会し、激しく惹かれあった。実は、マイ夫人とはワン・チアチーが学生仲間とともに作り上げた架空の人物で、抗日組織のスパイとしてイー暗殺を狙って近づいたのだ。

思ったこと

はーどきどきしたぁー・・・いろんな意味で。
学生たちが思いつきのように企てるイー暗殺計画なんて穴だらけだし、田舎から出てきて間もないワン・チアチーが上流夫人を自然に演じられるわけないしで、絶対バレてるに違いない・・・バレてる、バレてるよ〜と気が気でなかった。
そんなんで騙そうとするのは無理あるってー。
しかし、イーは頭がよく鋭い人物として描かれてはいたが、よっぽどマイ夫人の魅力に惑わされていたということですかな・・・。

ワン・チアチー役のタン・ウェイがかわい過ぎて目が離せない。
農村時代のあどけなさ、抗日芝居を成功させた熱狂、理想と目的のためには手段を選ばない純粋さ、年月を重ねて愁いをおびた表情、歌い踊る姿、すらりとした肢体を際立たせるチャイナドレス・・・。
今回のトニー・レオンは、同胞の抗日運動を弾圧するコワイ男、イーを堂々と演じている。
仕立屋で、チアチーが美しい青のチャイナドレスを試着したとき、「そのままで」というイーの言葉にどきっ。
倒すべき敵である人物なのに、私はトニーさまファンなもんだから、ついつい最初から意識して見ちゃいます〜。
冷徹で厳しい態度をとりながらも、ふとこぼれるように見せる心の断片が、たまりません。

その後もどきどきは続く。
愛人になるしかないと覚悟を決めたチアチー、そこまでやるかー!? そして皆もさせるのかー!?
イーの言動一つひとつにびくびくしてしまい、私だったら泰然としているの、絶対ムリ・・・と思う。
人力車に乗って走るチアチー、いったいこの次の瞬間にどうなるのか、息が止まりそうな気分。

ベッドシーン、過激だと噂には聞いていたが、びっくりしたー。
トニーさま、そんな人だったとは思わなかったっ!
近年、ベッドシーンを赤裸々に描く映画が多いと思うけど、私としては正直、そこまで映してくれなくてもいいんですケド・・・って感じ。
なんかストーリー本筋から気がそれるし・・・身体やわらかいな〜とかそういう方向に感心しちゃったりして。

それにしても、女のスパイは信用ならないねっ!
色仕掛けで敵の要人に近づく作戦は、失敗することが多いんじゃないかという気がする・・・いろいろ映画を観ている限り。
最後の指令を出す、イーの暗い瞳が忘れられない。
そして、イー夫人がどこまで気付いていたのかも気になる。

上海の街の雑踏、麻雀卓を囲む夫人たち、夜の道を走る2階建ての路面電車、インド人の宝石商など、昔の中国を感じさせる雰囲気も十分に味わいました。

ラスト、コーション
色・戒/Lust, Caution

(2007年 アメリカ/中国/台湾/香港)
監督/アン・リー
出演/トニー・レオン(イー)
   タン・ウェイ(ワン・チアチー/マイ夫人)
   ワン・リーホン(クァン・ユイミン)
   ジョアン・チェン(イー夫人)
公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (1)