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借りぐらしのアリエッティ

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

病気で手術を控えた少年・翔が一週間過ごした大叔母の古い家には、床下に人間のものを“借り”ながら暮らしている小人の一家がいた。

思ったこと

う〜ん・・・いまいち楽しめなかったどころか、けっこうイラついてしまった。
セリフが説明的だったり唐突だったり・・・。
問答無用に高揚させてくれるシーンもないし〜。
これ、夏休み中のお子様たちは楽しんだのかなぁ?

まず映画が始まってすぐに出会ってしまうので、ワクワク感とか不思議感とかがないよね。
小人たちの家はとてもかわいいけど、ドールハウスや人間の家と質感がそんなに変わらないから、実際にミニチュアを見るときほどの楽しさがない。
初めて人間の家エリアに足を踏み入れたアリエッティが「大きい!」とびっくりするシーンでも、言うほどにはスケール感が感じられなかったなぁ〜。

アリエッティの母親の顔が妙にふけているのも気になる・・・。
そして感情の起伏が激しいというか、身振り手振りが大げさでキャーキャー騒ぐのがちょっとウザイ・・・。
アリエッティの父は何かをあきらめたような死んだような目をしているが、仲間の数が減ってしまって仕方なく結婚したのではないかな・・・などと疑ってしまう。
「角砂糖を・・・でも無理ならいいの!」と欲しがる様子を隠さないわりには遠慮しているふうなのも、微妙な夫婦関係を表している気がする。

キッチンにまつわる、翔の乱暴で独りよがりなやり口には本当にびっくりした!
さらに、お花畑での無神経極まる発言にも唖然!
アリエッティの心情としてはサーッと血の気が引く感じなのではないかと思ったんだけど、まるでいいシーンであるかのようにきれいなBGMが流れているのにもびっくり。
そして病弱な自分をアピールする翔・・・。
アリエッティは簡単にほだされすぎ!
人づきあいの免疫がないからさ〜。
いったいどのへんで信頼関係が生まれたのか、まったく分かりませんでした。
瞳をちらちら揺らす感情表現もあんまり繰り返されるとね・・・。

それに、あのハルさんとかいう、邪悪な人間はいったい何?
カラスが暴れた後、「翔さん、ゆっくりお休みなさい」とか言って、散らばった羽を全然片付けてもくれず出て行ったところから、なんかイヤな感じの人〜と思ったけど・・・。
この人の大げさな動きも、全然ユーモラスとか思えず、辟易するばかりであった。

アリエッティの将来の婿となるであろう野人のことは気に入ったけど。
いい人が見つかって良かったじゃない、アリエッティ!
若いうちは、線が細くはかなげな男が素敵に見えてしまったりするかもしれないけど、これから生きていくうえで野人のほうが頼りになるって〜。

それにしても、正直、近年のジブリ作品にはノレないのでもう観なくてもいいかなという気がしてきました・・・。
過去の名作をDVDで観返してるほうが楽しいや!

でも背景はいつもながらに美しいよね。
美しすぎてちょっと嘘っぽさを感じてしまったけど。
あと音楽が良かった!
日本語のようであり日本語でないようでもある主題歌(ところどころしか聞き取れない)・・・妖精の歌声だ!

借りぐらしのアリエッティ
(2010年 日本)
監督/米林宏昌
原作/メアリー・ノートン
音楽/セシル・コルベル
声/志田未来(アリエッティ)
  神木隆之介(翔)
  大竹しのぶ(ホミリー)
  三浦友和(ポッド)
  藤原竜也(スピラー)
  竹下景子(牧貞子)
  樹木希林(ハル)
公式サイト

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