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第9地区

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

20年以上前、南アフリカ・ヨハネスブルクの上空に巨大な宇宙船が現れ、弱っていた宇宙人たちが保護された。隔離された第9地区はスラム化し、外見から“エビ”と呼ばれる宇宙人たちと人間との争いが絶えないため、多国籍企業MNUは彼らの強制移住を政府から請け負う。

思ったこと

あわわわ、南アフリカって今こういうことになってんの!?
知らなかった・・・世界情勢に疎いもんだから・・・。
と、すっかり信じてしまいそうになった冒頭の記録&ニュース映像。
ヨハネスブルクの上空に浮かんでいる宇宙船のビジュアルがインパクト。
知っている俳優が出ていないから余計にモキュメンタリー手法が効いてくる。
どれが主人公なのかしばらく気づかないんだけど・・・えっ、この超一般人風の男!?
小物風のヴィカスは、妻の父親のコネでエイリアン移住計画の責任者に抜擢。
この・・・エイリアンたちに対するえらそーな態度、騙すようにして強引にサインさせるやり方、笑いながら卵を焼き殺す姿・・・とても好きになれそうにない主人公だ。

かといって、エイリアンたちの側に立てるかというと・・・。
けっこう恐いし気持ち悪いし何考えてるかわからないし。
“人権”とかいっても、そもそも人じゃないし!
これがイルカやパンダみたいなかわいい姿だったら愛しやすいけど!
人が差別をするときって、相手がこんなふうに見えているんだな〜という風刺なんでしょうね。
自分に余裕がない状態のとき、あんなグロテスクな存在を差別せずにいられるかというと・・・正直自信がないです。
それでも、知性の高いエイリアン、クリストファー親子と触れ合っていくうちに、だんだん感情移入していくのだからおもしろい。
やっぱり言葉が通じること、コミュニケーションすることから始まるんだなぁ〜。

ヴィカスは事件をきっかけに、MNUに追われる立場に。
これがまたとてつもなく恐ろしい。
黒い液体を浴びてしまうだけでも気持ち悪くてゾッとするし、気分が悪くなったヴィカスにいったい何が起こっているのか不安感が高まる。
完全に見下していた相手に、どうしようもなく同化していって、周りの人々からもそのような目で見られてしまう焦燥。
MNUの非人間的な実験とか! 恐すぎ!!
別方面から追ってくるナイジェリアンの首領オビサンジョも極悪面で迫力ある〜。
普通の小市民ぽかったヴィカスが、追い詰められ、必死になって、どんどん存在感を増していく。
しかし浴びただけであんなんなるって、宇宙船も動くって、いったいどういう液体!?って思うけど。

それにしても、ヴィカスのようになってしまったら、どうなんだろう。
変わらぬ気持ちを持ち続けられるものだろうか・・・。
たとえ3年後に戻れたとしても、もう元のままの自分とは違うよねぇ。

猫缶のシーンは笑える。
なんだかちょっとおいしそうかも〜(笑)。

第9地区
District 9

(2009年 アメリカ)
監督/ニール・ブロムカンプ
出演/シャールト・コプリー(ヴィカス)
   デヴィッド・ジェームズ(クーバス大佐)
   ジェイソン・コープ(クリストファー・ジョンソン)
   ヴァネッサ・ハイウッド(タニア)
公式サイト

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