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ジュリー&ジュリア

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

1949年、外交官の夫と共にパリへやって来たジュリアは本格的なフランス料理を学び、やがて本を出版してアメリカの家庭料理を変える。2004年、ニューヨークに住むジュリーは、ジュリアの524のレシピを1年かけて作るという挑戦をブログに綴り始める。

思ったこと

「ボナペティ〜!」
メリル・ストリープ演じるジュリアのキャラクターが強烈だ。
感情表現が豊かで、大好きな人や事柄には夢中になって、大きくて明るい愛すべき人柄。
実際のジュリアは身長183cmもあったそう。
本当にあんな喋り方をする人だったのかしらん・・・。
ル・コルドン・ブルーでの奮闘や、本を書く仲間とのやりとり、出版にこぎつけるまでの努力が常に前向きでワクワクさせられる。
仲のいい妹からの喜びの手紙を受け取って、「私、本当にうれしいの」と言いながら泣いちゃうシーンは、多くを語らずとも、ジュリアの内面に潜んでいる悲しみをにじませる。

そんなジュリアの人生と対比するように描かれるのは、21世紀のニューヨークに住むジュリー、もうすぐ30歳。
こちらは普通にいそうな等身大の女性だ。
うれしいときに「キュキュッ」みたいな喜びの声をたてるのが カワイイ!
目指していた作家にはなれず、公的機関で働いて人々の苦情や悲しみの声を聞き、引っ越した先の部屋は気に入らなくて、セレブな友達には引け目を感じさせられて、結婚相手のエリックとの仲はいいもののなんだか鬱屈した毎日。
「どんなにうまくいかない日でも、帰ってチョコレートケーキを作れば、ちゃんとおいしく出来上がる」というのは料理の魅力のひとつをよく表していると思う。
日常の小さいけど確実な達成感。
私にとっては、編み物やビーズ細工などの手芸がそれに相当するかなぁ。
ブログを書き始めてのめり込み、ちょっと調子にのったりしちゃうのも、身につまされるというか共感できるわぁ。
誰もが自己実現できる場所を探しているんだよね・・・。
しかし、往年のジュリアに比べて小粒感は否めない。
“ジュリアのレシピを再現してその様子を書く”というのがそんなにおもしろいテーマなのかどうか疑問だし。
別に写真を載せてるようでもなかったし。
それが話題になって、ついには本や映画にまでなったんだから、きっとジュリーには本当に文才があったんでしょうね。
卵を食べず嫌いしていたというのにびっくり!
そういう人生って可能なの!?
日本人だったら、卵焼きとか、卵かけご飯とか、すき焼きとか、食べないで過ごすのは厳しいよね〜。

終盤であらわにされるジュリーとジュリアとの行き違いは、本当にあったことなんだろうけど、そこだけ雰囲気が甘くなくてちょっとびっくりする。
それまでに描かれたジュリアの性格からは、何でも大らかに受け止めてくれそうな感じがしたのに、このいきさつは詳しくは語られないまま・・・。

ジュリー&ジュリア
Julie & Julia

(2009年 アメリカ)
監督/ノーラ・エフロン
出演/メリル・ストリープ(ジュリア・チャイルド)
   スタンリー・トゥッチ(ポール・チャイルド)
   エイミー・アダムス(ジュリー・パウエル)
   クリス・メッシーナ(エリック・パウエル)
   リンダ・エモンド(シモーヌ・ベック)
   ヘレン・ケアリー(ルイーゼット・ベルトレ)
   ジェーン・リンチ(ドロシー・マクウィリアムズ)
   メアリー・リン・ライスカブ(サラ)
公式サイト

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