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NINE

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

イタリアの著名な映画監督グイドは、過去の傑作が褒めそやされる一方、近作は失敗続きのスランプ状態。新作の記者会見が行われ、撮影が始まる段になっても、一語もシナリオが書けないグイドは逃げ出して、情欲と妄想の世界にふける。

思ったこと

宣伝を見て、ものすごい豪華キャストで期待に震える一方、逆に一抹の不安も感じていたんだよね・・・案の定、なんか大味な映画だった〜。
俳優陣みんな歌がうまいけど、やっぱりその道のプロではないせいか、そこまで心に響かない。
歌い上げるタイプの曲が多いからちょっと飽きちゃうし〜。

下着で踊るペネロペは、セクシーすぎてちょっと引いた・・・。
あんな、ぐいぐい押しつけてくるようなエロスって、男性陣は嬉しいもんなんでしょうか?
歌とダンスの後に生身の存在として出てくる愛人カルラ(ペネロペ・クルス)は、真っ赤なコートでちょっとやぼったい感じもあって、グイドの妄想と現実を対比しているようであった。
せっかくの海辺のリゾート地アンツィオで、高級ホテルに泊まるのを楽しみにして来たカルラなのに、場末のペンションに連れて行かれ、その正妻との差のつけられ方が可哀想。
だけど「脚を開いて待ってるわ」と、理想の愛人っぷり。

ファーギーの「Be Italian」は面白かった!
本職の歌手だけあって迫力あるわ〜。
少年たちが大人の女に興味しんしんとなっている様子は『マレーナ』を思い出させた。
ただ、たくさんの女たちが並んで砂ダンスするに至ると、舞台の演技を遠巻きに観ているような感じがして、なんとなく盛り上がりきれない感じ。

最高に気分が盛り上がったのは、ケイト・ハドソンの「Cinema Italiano」!
歌もダンスも素敵〜!!
ここだけ何回も観ていたいな。

ニコール・キッドマンは映画の女神のように登場したのに、なんとなく存在感薄いままでもったいなかった感じ。

この映画内で最も美しい存在として描かれているのは正妻ルイザ(マリオン・コティヤール)であろう。
すっと伸びた細い首筋がきれい。
2回歌うんだけど、最初の歌は、レストランで食事しているときにふいに時間が止まって・・・という設定で、テーブルについている他の皆さんがじっと止まっている様子が可笑しかった。
ダニエル・デイ=ルイスとか、たまに我慢できなくてまばたきしちゃって〜。
2回目の歌では、それまで清楚で控えめだったルイザが男たちとみだらに踊る・・・という、淑女の中に娼婦もいるみたいな感じがちょっと陳腐かな・・・。
女ってこのパターンしかないの〜?

グイドは幼児性を引きずっている本当にだらしない男だった。
演じるダニエル・デイ=ルイスは細長い手脚がかっこよく、いくら苦悩してもその姿が様になりすぎ。
芸術家って、大勢を率いなくてはならない映画監督って、より以上を要求される成功者って、大変なんだね〜。
とは思いつつも、理解してあげるのは難しそう・・・。

『NINE』というからには9人の女性が出てくるのかな〜と思って数えてみたんだけど、7人しかいないよねぇ・・・。
グイドを入れても8人。
何が9なんだろう?
元はフェリーニの『8 1/2』ということだけど(観てない)、何が1/2増えてるのだろう?

NINE
(2009年 アメリカ)
監督/ロブ・マーシャル
出演/ダニエル・デイ=ルイス(グイド・コンティーニ)
   マリオン・コティヤール(ルイザ)
   ペネロペ・クルス(カルラ)
   ジュディ・デンチ(リリー)
   ケイト・ハドソン(ステファニー)
   ニコール・キッドマン(クラウディア)
   ソフィア・ローレン(グイドの母)
   ファーギー(サラギーナ)
公式サイト

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