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アバター

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

惑星パンドラで希少鉱物の採掘を狙う人類は、自然とともに生きる現地人ナヴィの世界に入り込むために、脳をリンクして操作できるアバターという肉体を作り出した。足が不自由な元軍人ジェイク・サリーはアバターになってナヴィの世界に入り込む。ジェイクは、命を助けてくれた現地の娘ネイティリにナヴィの暮らしを教えられ、部族の中に受け入れられるうちに、人類の行いに疑問を持つようになっていく。

思ったこと

予告編を見たとき、このストーリーはもう知ってるな・・・『ポカホンタス』?・・・と思ってあまり興味を覚えなかったのだけれども、なんだか話題になっているし、押井守が「映画に携わっている人間なら観るのが義務!」と言っていたらしいし(別に映画に携わってはいませんが)、友達が「パンドラはファンタジー世界みたいで絶対気に入ると思う!」と勧めてくれたしで、遅まきながら行ってきましたよ〜。
しかも、私には向いていない3Dで〜。
だって、もう3D上映しかやってなかったんだもん・・・。

前にも思ったことだけど、3Dメガネをかけていると画面全体が暗くなってしまうのは、どうにかならないのだろうか。
透明感のある色彩が全然生かされないと思うのだけど。
発光する夜の森の美しさとか、その光が青い肌に照り映えているところとか、魂の木の触手(?)の輝きとか、メガネを外し外し観ました。
風景の奥行きとか迫力には私は別に興奮せず・・・そういう部分の感受性が鈍いのかな。
ただ、雪みたいな、桜の花びらみたいなのが舞い散っているところだけは3D感を楽しんだ!

で、全体的な感想は、予告編を見たときと同じだった。
遠い宇宙の惑星パンドラでも、地球と似たような植物や動物がいるというのは、その程度の創造性でいいのかな?という気持ちに。
地球のジャングルに、恐竜や海の生き物のテイストを加えたくらいの造形だよね〜。
あと、宮崎駿アニメに出てきたいろいろも感じさせたな・・・。
CG技術はすごいんだと思うけど、実写的に描けば描くほど絵画がすばらしくなるとはいえないのと同じで、あまりこちらの想像力を刺激しない。
現地人にはスピリチュアルな力と文化があって、主人公と出会っていろいろ手取り足取り教えてくれる相手は美しく強い族長の娘で、女のシャーマンがいて、一人前と認められるためのイニシエーションがあって、部族の祈りの儀式が行われ・・・って陳腐というか、白人から見た現地人ってこんなイメージなんだというのは、もうずっと昔から変わらないんですね!
トルーク・マクトという伝説が出てきたときから、きっとこうなるんだろうな〜と思っていたとおりの展開に話が進むんだが、なんで地球人(白人)に救世主になってもらわなきゃなんないんだよ!という。
ナヴィ側に英語を教えて話させてるしな!
でも、いろいろな部族が集結するところは、うっかり胸が熱くなった。
翼竜に乗って飛び回るのは単純に気持ちよさそうだし〜。
ナヴィが地球人をやっつけると、「よっしゃ、もっとやっちまえー!」という気分になるのはおもしろい(私も地球人なのに・・・)。

現地人ナヴィと人間のDNAを組み合わせてアバターを作ったというのは、そのためにどんなことをしたのか考えると非常におぞましい技術では。
けれども、もしも将来的に、こういう風に異世界に入り込んで活躍できるようなゲームができたなら、やってみたいかも。
現実の自分とは違って、すらりと背が高くなり、丈夫で身体能力も上がり、素敵な恋もして、現地人にも森にも特別な存在と認められて活躍できるなら、さぞ気持ちよかろ〜。
そりゃ現実世界に戻ってきたくなくなるよね。

しかし、アメリカ人がどういうつもりでこんな話を作って、どういうつもりで観ているのか、なんだかとまどうような気持ちになってしまいます。
文明批判?というようにはちょっと素直に受け取れないんだけど〜。
もし自分をジェイク・サリーやグレイス側において、大切な文化や生態系を守るヒーローの気分を楽しんでいるのだとしたら、おめでたいことだな〜と思います。

アバター
Avatar

(2009年 アメリカ)
監督・脚本/ジェームズ・キャメロン
出演/サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)
   シガニー・ウィーバー(グレイス)
   スティーヴン・ラング(マイルズ・クオリッチ大佐)
   ミシェル・ロドリゲス(トゥルーディ)
   ジョバンニ・リビシ(パーカー)
   ジョエル・デヴィッド・ムーア(ノーム)
   ディリープ・ラオ(マックス)
   ゾーイ・サルダナ(ネイティリ)
   ラズ・アロンソ(ツーテイ)
   ウェス・ステュディ(ネイティリの父)
   CCH・パウンダー(ネイティリの母)
公式サイト

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