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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

お気に入り度 ★☆☆☆☆

こんな話

高校を中退しニートだったマ男は、母親の突然の死を乗り越えて、小さな会社にプログラマとして勤め始める。しかしそこは理不尽がまかりとおる“ブラック会社”だった。過酷な仕事におかしな同僚たち。マ男は“限界”まで至った経過をネットの掲示板で語り始める・・・。

思ったこと

ついこないだ、原作が文庫になっていたのを見て、何気なく買ってみた。
寝る前に軽く読むだけのつもりだったのに、疲れていた日だったのに、ついつい引き込まれて空が白むまで読みふけってしまった。
各章につき1回ずつくらい涙しつつ・・・。
自分自身業界は違うけど、ブラックとは言わないまでもグレーな会社で“デスマ”を経験して廃人みたいになったことあるし、誰でも多かれ少なかれ悩んだことあるだろう職場の人間関係が身につまされるしで。
これ、当然作りも入ってると思うけど、語りがうまい人だね〜。

まあそれで勢いで観に行ってみた映画。
なんだこりゃ〜〜〜。
『キサラギ』の監督だというからそれなりに期待していたのに〜〜〜。
笑えない。ぜ〜んぜん、笑えない!
ストーリーは同じといえば同じなんだけど、すんごい表層的。
キャラクター造形が大げさで薄っぺらいから、すべてが嘘くさいというか、つまんない会社コントを見せられてる気分。
“ブラック会社”というものに対するリアリティが完全に消し去られてしまっていると思う。

そしてラストへ向けての展開。
クライマックスらしき、突然マ男が激白し始めるシーンに「はぁ?」。
あの流れでいきなり自分の気持ちを訴えられても困るし、内容も意味よくわかんないし、叫んでいるばかりだから説得力ないし。
そして、マ男はなんで気持ちが切り替わったの??

この映画が伝えたいことは「ワーキングプアでいることに甘んじて頑張れ!」「とにかく疑問を抑えて頑張ることが大事!」ですかね?
私だって頑張ることは大事だとは思うけどね〜、それは理不尽な環境にも耐えて耐えて順応しろということとは違うでしょう〜。
これは本のほうでもちょっと感じたことだけど・・・。
無理な仕事でも力を合わせてやりとげるのが美談みたいに描かれているのが本当にムカツク。
皆で頑張って心がひとつになったぽいのも、「どんな相手でも頑張れば気持ちは通じる」みたいな感じで気持ち悪い〜。

本で読んだときは木村のことけっこう好きだったのに、映画では単なるイヤな奴だったなー。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
(2009年 日本)
監督/佐藤祐市
出演/小池徹平(マ男:大根田真男)
   品川祐(リーダー)
   田辺誠一(藤田)
   中村靖日(上原)
   池田鉄洋(井出)
   マイコ(中西)
   田中圭(木村)
   千葉雅子(瀬古)
   森本レオ(社長)
   須賀貴匡(クライアントの男)
   北見敏行(マ男の父)
   朝加真由美(マ男の母)
公式サイト

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