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大阪ハムレット

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

久保家の父ヒサノリが死んだ。その後なぜか、父の弟であるおっちゃんが家に居つく。次男・行雄は担任教師から「ハムレットみたいやなぁ」と言われて激昂、だんだん自分の出生について疑念を持ち始める。老け顔の長男・政司は年齢を偽って年上のファザコン大学生とつきあい始める。三男・宏基は「女の子になりたい」と言う。

思ったこと

原作マンガは傑作だけど、映画は凡作だった。
ストーリーの流れやセリフなどは共通しているのに、ここまで感触が違うとは、マンガも映画も演出がすごく大事なんだなぁ!ということがよく分かる。
原作を読んでない方はゼヒ!
デフォルメが効いた非・美男美女たちの織りなす人生の機微に、涙ぽろぽろウケアイだよ!

この映画、いろいろ雑なところが多くて引っかかるんだよねぇ〜。
3人の個性的な子たちのストーリーをひとつにまとめてるのが、そもそも無理矢理だし。

政司が由加に読んであげる絵本は、「テンテンちゃん、お買い物はタマネギじゃない? ううん、違う、タマネギはおうちにあった」と書いてあるのがちらりと見えたんだが、政司が読みあげるのは「テンテンちゃん、お買い物はタマネギじゃない? あっそうだ、タマネギだ」。
なんで内容が変わってるの〜?
さらに「テンテンちゃんはおうちに帰りました。終わり。おもしろかった?」って、全然おもしろくなさそうな話だ!

行雄と宏基が川縁で話しているところで、宏基がどんどん向こうの橋へ歩いて行ってしまうのに、声だけは手前にいるように聞こえてくる。
私いつもはそんなに音響のこととか気にならないんだけど、さすがにこれは気持ち悪いよ!

おっちゃんは、家族皆に色違いでお揃いの品を買ってくるんだが、確か宏基にはピンクの物をあげていた。
新しい赤ちゃんが生まれたら「男の子だったら緑色。女の子なら桃色や」と言っていたけど、ピンクと桃色は同じ色だヨ!

シンデレラの劇が舞踏会のシーンで終わったように見えるのもヘン・・・。
「最高のシンデレラだったよ」って、なんだそりゃ(笑)。
宏基が女の子になりたいという思いを尊重するのは好もしいんだけど、あんまり周りがお膳立てするのもちょっとどーなの?という気もした。
お祖母ちゃんの「男でも女でも生きとったらどっちでもええわい」という言葉(原作どおり)は沁みるけどね〜。
あと、宏基をシンデレラに推薦した同級生のちょい太めメガネの女の子はおもしろかったな〜。
特に何をしたというわけでもないのに一番笑えたよ。

そんななか、悩めるヤンキー次男・行雄は見ごたえあるね。
乱暴者だけど家族思い。
けっこうかわいい顔してるし・・・。
ハムレットのセリフを大阪弁でまくしたてるシーンが印象的。

それと、松坂慶子が演じるお母ちゃんの存在感がイイ!
つらさや悲しみを飲み込みながら、はつらつと働いて、笑顔を絶やさない。
お母ちゃ〜んパフン!と豊満な胸に飛びつきたい気持ち。
小さい頃からとてもモテてたというのに、死んだヒサノリにしろ、居ついた孝則にしろ、パッとしない男とばかりくっつくなんて、菩薩さまの功徳のようだ。

それにしても、大阪って私あんまり縁ないんだけど、なんだか外国みたいに思えるな〜。
こういうところなんだ〜・・・?

大阪ハムレット
(2008年 日本)
監督/光石富士朗
原作/森下裕美
出演/松坂慶子(久保房子)
   岸部一徳(久保孝則)
   久野雅弘(久保政司)
   森田直幸(久保行雄)
   大塚智哉(久保宏基)
   間寛平(久保ヒサノリ)
   加藤夏希(明石由加)
   本上まなみ(亜紀)
   白川和子(ヤエ)
   中村隆天(行雄の担任教師)
公式サイト

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