« ロシュフォールの恋人たち | トップページ | ラースと、その彼女 »

シェルブールの雨傘

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

港町シェルブールで愛を語り合う若きカップル、傘屋の娘ジュヌヴィエーヴと自動車修理工ギイ。しかし、ギイはアルジェリア紛争に徴兵される。悲しみにくれながらも、出兵前夜、ふたりは結ばれた。母とふたりで営む雨傘店の窮状を助けてくれたのは、宝石商のカサールだった。

思ったこと

オープニング、雨がそぼ降る港町を行き交う色とりどりの雨傘に、すっかり心をつかまれる。
全編を彩る美しい色彩と詩情あふれる音楽。
すべてのセリフが歌でつづられるので、もしかしてちょっと飽きちゃうかもという懸念も杞憂に終わった。
一瞬一瞬が美しい、珠玉の映画でした。
哀切なテーマ曲が耳に残る・・・。

Deneuve02_3カトリーヌ・ドヌーヴが演じるのは、17歳のジュヌヴィエーヴ。
迫力満点の近寄りがたい美人女優さんのイメージだったが、こんなに若くて初々しいときもあった!
つつましい恋に心震わせる、庶民的な傘屋の娘役、いじらしいな〜。
それにしても、恋人ギイが出征したら、けっこうすぐに次の決断しちゃったよね・・・。
10代にとっての2年間って永遠にも等しく感じるのかしら。
今の私には、2年間なんてたいして長くないけど・・・。

ジュヌヴィエーヴの母、エムリー夫人は、若いふたりの結婚に反対する憎まれ役だが、まぁ〜「若すぎる!」と反対する気持ちはちょっと分かるよね。
この人、ずばずばとデリカシーのない発言が多いけど、にくめない。
表情豊かに、傘屋経営の窮状を訴える様はおもしろいし。
実はカサールのことを好もしく思っていたんじゃないの〜?と、ちょっとやきもき。
なんか自分、若いふたりではなくて、すっかりこっち側に来てしまったということを実感・・・。

インテリアやファッションを見るのも楽しい!
ギイと伯母さんの住む部屋は、オリーブ色の壁に赤いカーテン、目の覚めるような空色の壁。
ジュヌヴィエーヴ母子の家は、緑とピンクのストライプ、ピンクが効いてる薔薇や木苺の壁紙と、ピンク基調。
こんなに鮮やかな色をいくつも使っていながら、全体が落ち着いた調和を保っているのは、さすがおしゃれの国フランスと言うべきか。
真似したい〜でも絶対失敗しそうだな・・・。

シェルブールの雨傘
Les Parapluies de Cherbourg/The Umbrellas of Cherbourg

(1964年 フランス/西ドイツ)
監督・脚本/ジャック・ドゥミ
音楽/ミシェル・ルグラン
出演/カトリーヌ・ドヌーヴ(ジュヌヴィエーヴ)
   ニーノ・カステルヌオーヴォ(ギイ)
   アンヌ・ヴェルノン(エムリー夫人)
   マルク・ミシェル(カサール)
   エレン・ファルナー(マドレーヌ)
   ミレイユ・ペレエ(伯母エリーズ)
声/ダニエル・リカーリ(ジュヌヴィエーヴ)
  ジョゼ・バステル(ギイ)
  クリスチャンヌ・ルグラン(エムリー夫人)
  ジョルジュ・グラネス(カサール)
公式サイト

|

« ロシュフォールの恋人たち | トップページ | ラースと、その彼女 »

ドイツ映画」カテゴリの記事

フランス映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/29680622

この記事へのトラックバック一覧です: シェルブールの雨傘:

« ロシュフォールの恋人たち | トップページ | ラースと、その彼女 »