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コレラの時代の愛

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

夫を亡くしたフェルミーナのところに現れたフロレンティーノ・アリーサは、「51年9カ月と4日、この日を待ち続けていた」と愛を告げる。19世紀末のコロンビア、若きふたりは恋に落ちるが身分違いで引き裂かれ、ウルビーノ医師と結婚したフェルミーナのことをフロレンティーノはずっと愛し続けていたのだ。

思ったこと

南米の人って激しいな〜!!
非常に大ざっぱな感想ですが。
内戦やらコレラやら、常に危機がすぐ隣にある生活だと、生き方も刹那的で激しくなるのでしょうか。

フェルミーナはとにかくひどすぎ(笑)。
「出てって! 私の人生に二度と現れないで!」
「あなたの余生がなるべく短く終わるよう祈ります」
えーと・・・それって、「死んじまえ」の上品な言い方?
まあ、ふたりの最初の場面では、フェルミーナの夫の葬儀にやってきておもむろに求愛を始めるフロレンティーノが常識外れだし、「あなたに初めて会ってから51年9カ月と4日」とか言うから、その偏執的なところに引いてしまうのだけど。
しかし、若き日の回想が始まってみると・・・フェルミーナはひどかった(笑)。

電報配達に行った家でフェルミーナにひとめ惚れしたフロレンティーノは、熱烈なラブレター攻勢とロマンティックな求愛で結婚の約束をとりつける。
怒ったフェルミーナの父がふたりの仲を引き裂くが、ラブレターをやりとりして愛を育むふたり。
フロレンティーノはつらい思いを抱えながら待って、待って、待つうちに、つるんとした少年から、どぎつい顔のおっさんになってしまった!(ハビエル・バルデムになった)
笑うとこじゃないかもしれないけど笑っちゃう。

やっと町に戻ってきたフェルミーナに、喜びにふるえるフロレンティーノが声をかける。
笑顔で迫ってくるハビエル・バルデムがちょっと怖い(『ノーカントリー』の記憶がまだ生々しいせいだ)。
フロレンティーノを見た瞬間、フェルミーナは「ごめんなさい。忘れてください。会ってみて、この恋は幻想だと分かった」と言い放って逃げてしまう。
やっぱ顔があまりにもどぎつく変わってしまったから・・・。
ここも笑うとこじゃなかったかもしんないけど笑っちゃった。
しかし顔を見た瞬間に撤回するって、あからさますぎやしませんか。

傷心のフロレンティーノは、遠い地で仕事に就くため船に乗る。
船上でいきなり個室につれこまれ、無理矢理童貞を奪われてしまうフロレンティーノ(笑)。
これってやっぱレイプだから笑っちゃいけないような気がするけど、相手の女性が誰だったのかちらちらと気にし、もう一度ないかな〜と期待してウロウロし、女性たちが下船してチャンスがなくなってしまった途端にフェルミーナのことを思い出して「彼女に誓った純潔が!」と反省する様子はコメディとしか言いようがない。
とまどう童貞を演じるのがどぎつい顔をしたハビエル・バルデムだからなぁ〜。
あんななりでマザコンなところもキモイんだよなぁ〜。
演技が真に迫っていればいるほど笑える。

そんななか、フェルミーナは地位と金を持っているウルビーノ医師と結婚してしまう。
その過程においても、フェルミーナはウルビーノ医師のことを迷惑そうにしていたのに、突然気が変わったように見えるんだよね。
その後も、心の動きがよく分からない人であった。
そんなフェルミーナに生涯ベタ惚れのフロレンティーノとウルビーノ医師。
美女だ美女だと言われていたが、いとこのイルデブランダのほうがきれいだと思ったけどなー。
そうそう、若いふたりが花を浮かべたお風呂に入って恋の話をするシーンは、とっても美しかった。

フェルミーナ以外の女性たちは奔放で情熱的で後くされのないタイプばかりだ。
内戦の混乱におびえる未亡人は、恐怖に叫びながらアリーサ家に逃げ込んできたのに、いつの間にかフロレンティーノとベッド上で叫んでる。
そのときどきの感情に正直な女性なんだな〜と思いました。
以降、フロレンティーノは関係をもった女性をノートにつけ始め、その数なんと622人。
セックス中毒?
なぜかモテモテのフロレンティーノ・・・フェルミーナ以外からは。
アメリカ・ヴィクーニャなんかすごい若くてかわいいのに。
それなのに「あいつはあの年で童貞だ」などと噂されてしまう・・・どんだけ隠すのがうまいのか、と思った。
フロレンティーノは老けるのが早かったが、老けメイクの後はキモさがちょっと薄れたので、観ていてちょっと安心。
運命の女性というのは、理屈じゃないんでしょうね。

コレラの時代の愛
Love in the Time of Cholera

(2007年 アメリカ)
監督/マイク・ニューウェル
原作/ガブリエル・ガルシア=マルケス
出演/ハビエル・バルデム(フロレンティーノ・アリーサ)
   ジョヴァンナ・メッツォジョルノ(フェルミーナ・ダーサ)
   ベンジャミン・ブラット(フベナル・ウルビーノ)
   カタリーナ・サンディノ・モレノ(イルデブランダ)
   ジョン・レグイザモ(ロレンソ・ダーサ)
   ウナクス・ウガルデ(若き日のフロレンティーノ・アリーサ)
   ヘクター・エリゾンド(ドン・レオ)
   リーヴ・シュレイバー(ロタリオ・トゥグット)
   アナ・クラウディア・タランコン(オリンピア・スレータ)
   フェルナンダ・モンテネグロ(トランシト・アリーサ)
   マルセラ・マール(アメリカ・ヴィクーニャ)
   ローラ・ハリング(サラ・ノリエガ)
公式サイト

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