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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

『コーラスライン』が16年ぶりに再演される。3000人がオーディションに集まり、19人のキャストの座をめぐって競い合った。8カ月かけたオーディションのプロセスを詳細に追い、演出・振付家であるマイケル・ベネットやオリジナルキャストたちの昔の録音や映像、回想などを交えたドキュメンタリー。

思ったこと

「I hope I get it♪」の歌とともに、大勢のダンサーたちが右から左へ、後ろから前へと踊る姿を目にしただけでいきなり感極まって泣けた。
その後終わるまでほとんど泣きっぱなし。
泣きすぎか、私?
鍛えられた身体の躍動を見ているだけでとにかく感動してしまう。
私、来世ではダンサーに生まれつきたい・・・。
しかしダンサーというのが、身体能力や鍛錬、ルックスだけでなく、いかにタフな精神力を必要とするかという事実もひしひしと迫ってくる。
8カ月も続くオーディションなんて、本当に苛酷だったろうと思う・・・。
自分の打たれ弱さがつくづく恥ずかしくなったよ。

そして、『コーラスライン』の曲がなんであれほど胸を打つのか・・・マイケル・ベネットが仲間たちと作り上げていった過程、心の内からあふれ出た真実の言葉、役者それぞれの人生をかけた重さ、すべてがからみあった相乗効果であるということが分かったような気がする。
特にバレエの歌はクるな〜・・・。
「Though I was eight or nine, Though I was eight or nine, I hated her〜♪」
「But everything was beautiful at ballet〜♪」
あ、今思い出しただけでも涙が・・・。
審査員さえ泣かせた!という、ポール役を射止めた子の演技にも号泣。

『コーラスライン』の映画は、私が高校生の頃に確か音楽の授業で初めて観て、映画館のリバイバル上映で観て、家でビデオで観て、合唱部で歌ったりしていたから、曲ひとつひとつがすごく印象に残っている。
それ以後は特に触れずに生きてきたのに(あまりに人生が込められ過ぎてて日常的に聴きたい音楽とはちょっと違う)、瞬時によみがえったぁ。
この映画を観るときには、事前に本編を知っておいたほうが絶対楽しめると思う。
それぞれの曲を歌うのがどういう背景と性格をもったキャラクターなのか、理解できるのとできないのとでは感動の度合いが大きく異なる気がするから。
ああでも私もちゃんと舞台で観ておくべきだ・・・(劇団四季は苦手なの)。

コニーのオリジナルキャストだったバイヨーク・リーが、再演の振付を担当していて、最初見たときは失礼ながら「え?こんな丸々したおばちゃんが?」と思ってしまったのだが、振付が始まった途端、小さな身体から噴出しているエネルギーに圧倒されて目が離せなくなった。
もっともっと見ていたかった、この方を・・・。

そしてやっぱり日本人としては、沖縄出身の高良結香さんを応援せずにはおれまい。
元気で明るくて、笑顔がなんともキュート!
親友のエレーンとコニー役を争うというのも、出来すぎな話みたいだけど、どきどきさせる。
彼女がインタビューに答えて「I really need this job!」と、歌詞に出てくるフレーズで答えるユーモラスな一場面も。

オーディションも最終局面になると、さすがの精鋭、ダンスは迫力あるし歌もうまいし、もう誰が残ってもおかしくない・・・。
合格の報を聞いて喜ぶ瞬間がフィルムに収められてるってすごいな。
ここまで観ているうちに、だんだんとひいきの人ができている。
私が応援していた男の子と、気に入っていた女の子が、どちらも落ちた〜!
「いつか主役として舞台に立つ」
「今回落ちても人生は続く。大切なのはその中身だろ」
絶対つらいはずなのに、ふたりとも夢をあきらめない前向きな言葉を言う。
でも絶対ひとりで泣いたり、くじけそうになったりもしているんだろうな・・・。
すべての人にエールを送りたい!
そして私も頑張って生きなきゃ、と励まされた、心から。

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
Every Little Step

(2008年 アメリカ)
監督/ジェイムズ・D・スターン、アダム・デル・デオ
出演/マイケル・ベネット
   ドナ・マケクニー
   ボブ・エイヴィアン
   バイヨーク・リー
公式サイト

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コメント

コメント、TBありがとうございます!
「コーラスライン」に思い入れがあるのですね。それなら、ひとしお感動ものですよね~。
私はあんまり映画を覚えていないという、ていたらく。見直さなきゃ。
やっぱり、来世はダンサーになりたいのですか。だいじょうぶ、願えば叶う…かも。
日本人がチャレンジしていたのも、びっくりでしたが、素晴らしかったですよね!

投稿: ボー | 2008/12/02 23:33

ボーさん、こんにちは!
さっそくコメントありがとうございます。

『コーラスライン』の映画は実はそれほど好きじゃないんです・・・いろいろ書いておいてなんですが。
ただ、楽曲の良さはすごかったな〜と。
ダンサーに生まれ変われるよう精進したいと思います。

投稿: チヒルカ | 2008/12/03 03:05

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