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ペネロピ

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

名家ウィルハーン家の一人娘ペネロピは、先祖にかけられた呪いによって、ブタの耳と鼻をもって生まれた。呪いを解く方法は、“仲間”の誰かが娘に永遠の愛を誓うこと。両親はペネロピを閉じ込めて世間から隠し、良家の子息とお見合いをさせるが、ペネロピの顔を見た者はすべて逃げ出してしまう。“豚人間”を世間に信じさせたいエドワードと新聞記者レモンは、落ちぶれ貴族マックスを金で雇ってペネロピに近付かせスクープを狙う。

思ったこと

まるで開いた絵本から立ち上がってきたような世界。
ヴィヴィッドだけど落ち着いた印象の色合い。
ウィルハーン家の重厚な屋敷もおもちゃ箱をひっくり返したようなペネロピの部屋も見ているだけで楽しいし、ロンドンの街並みは幻想世界と地続きになっている。
カメラワークも凝っていて、軽やかにおとぎの世界に連れていってくれる。

クリスティーナ・リッチは異形感あるルックスというか、キッチュな感じがするというか、もともとファンタジー世界の住人のような雰囲気があったから、この世界にはまりすぎるほどばっちりはまってる。
まるで丁寧に作られて息を吹き込まれたドールのようなかわいらしさ・・・お肌すべすべだし、大きな目でくるくると変わる表情から目が話せない。
本当にまあ痩せちゃって、『バッファロー'66』『スリーピー・ホロウ』のときのむっちり感がウソみたいだなー(あの肉感もマニアックな良さがあったのに・・・)。
なんかこの人ってちょっと成長が遅い感じ?
撮影時27歳くらいのはずだけど、20歳前後のかわいさに見える。
ブタの鼻はまあ最初はびっくりするけど、見慣れたらこれはこれで似合っててラブリーでくせになりそうな感じだ。
普通の鼻なんかぁ〜インパクトに欠けるっていうかぁ〜。

落ちぶれて借金まみれの貴族だというマックスは、そのしょぼさ、クタビレ感、こういうジャンルもなかなかそそりますな〜。
どっかで見た慕わしい顔だ・・・と思ったら、ナルニア国のタムナスさんか!

女の子だったら誰でも(いや、人間だったら誰でも、か)自分のどこかにコンプレックスを抱いて悩む気持ちに覚えがあるだろう。
ブタの顔に生まれてしまった諦念を抱えつつ、でももしかしたら運命の恋人が現れたかも・・・と期待が生まれ、やはり傷つくことを怖れてしまうペネロピの心の揺れ動きに同調して、泣きたくなってしまう。
でも、家の中でじっと待ってないで、未来は自分で外へ探しに行くんだ!

本当の私の価値を見つけて救ってくれるのは王子様じゃない、というのはいかにも現代的。
しかし、だったら、魔法は解けなくたっていいんじゃ〜ん?(ケチをつけたいわけじゃないけど)
そのへん『美女と野獣』を観たとき感じたのと同じ消化不良感が残る。
逆に、気に入ったときにそれがなくなるという嫌がらせの呪いだったりして!?

ペネロピ
Penelope

(2006年 イギリス)
監督/マーク・パランスキー
出演/クリスティーナ・リッチ(ペネロピ)
   ジェームズ・マカヴォイ(マックス)
   キャサリン・オハラ(ジェシカ・ウィルハーン)
   リチャード・E・グラント(フランクリン・ウィルハート)
   ピーター・ディンクレイジ(レモン)
   サイモン・ウッズ(エドワード・ヴァンダーマン・Jr.)
   リース・ウィザースプーン(アニー)
公式サイト

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