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ノーカントリー

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

ハンティング中に、幾人もの死体と大量のドラッグ、現金200万ドルを見つけたルウェリン・モス。現金の入ったトランクを奪って帰るが、追っ手に見つかり決死の逃亡が始まる。迫ってくるのは、邪魔者を容赦なく殺すアントン・シガー。さらにエド・トム・ベル保安官が、ルウェリンを保護しシガーを捕らえようと追う。

思ったこと

コ、コエー、コエーよ!!!
帰り道、道路脇に停めてある車をキッと振り返ったり、自宅の玄関ドアを開けるのにもビクビク・・・うん、こんな日本の片隅の私を狙いにアントン・シガーが来ないのは分かってるけどね・・・。

ルウェリン・モスを襲うのはまず、真っ暗な夜、荒涼とした平野を逃げまどう恐怖。
凶暴な犬に追われる恐怖。
妻を巻き込むかもしれない恐怖。
あんなどう見てもやばそうな金、なんで持っていっちゃうんだよー!?

そしてシガーの何が怖いって、理屈が通じなさそうなところ、殺しても死ななそうなところ、親兄弟の存在が想像できないところ、地球外生命体みたい。
おかっぱの容貌、酸素ボンベという武器の異様さも怖い。
人を殺すに際して心の揺れをまったく感じさせないところがまた怖い。
ひどい怪我をして苦痛に顔をゆがめつつも、自力で注射打ったりして手当しちゃうところも怖いー。

しかし、対するルウェリンも肝がすわっていて、決してパニクったりしないし、金をあきらめようともしない。
武器を用意し、知恵を働かせて、この難局を乗り切ろうとする。
そしてこの人も、大怪我しても弱ったりしない。
ベトナム帰りってこんなスゴイの?
このタフなふたりのせいで、ずいぶん多くの人や車が被害にあってるよなぁー。

初老のエド・トム・ベル保安官は、「今の犯罪(人間)が理解できない」と何度となくぼやく。
この映画の舞台は1980年だけど、そういうのって現実に起こった事件のニュースに触れて今私たちが感じる不安と同じような感じ。
どんどん異常な時代になってきているということなのか、それとも「最近の若いやつらは・・・」と古代から言われているというのと一緒で、連綿と繰り返されてきていることなのか。

ところで、映画の中で、アントン・シガーに勝ってた人がひとりだけいた。
ルウェリンと妻が住んでいたトレーラーハウスを管理していたおばちゃん。
ルウェリンについて聞きだそうとしたシガーを「住民の情報は教えられません!」と不機嫌そうに一喝。
世の中で最強なのは、ふてぶてしいおばちゃんということか・・・!

ノーカントリー
No Country for Old Men

(2007年 アメリカ)
監督・脚本/ジョエル&イーサン・コーエン
原作/コーマック・マッカーシー
出演/トミー・リー・ジョーンズ(エド・トム・ベル保安官)
   ハビエル・バルデム(アントン・シガー)
   ジョシュ・ブローリン(ルウェリン・モス)
   ケリー・マクドナルド(カーラ・ジーン)
   ウディ・ハレルソン(カーソン・ウェルズ)
公式サイト

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