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地獄の黙示録 特別完全版

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

ベトナム戦争末期、特殊部隊員のウィラード大尉は、カーツ大佐暗殺の指令を受ける。順調な経歴を歩んできたカーツ大佐だったが、軍を脱走し、カンボジアのジャングルに自分の王国を築いているというのだ。ウィラードは任務を果たすため、シェフ、ランス、クリーン、チーフ・フィリップスらと河川哨戒艇で川をさかのぼっていく。

思ったこと

とても有名な映画だけど内容はよく知らず、戦争ものを進んで観たい気持ちでもなかったが、リバイバル上映の予告編があまりにも強烈インパクト! んで、いそいそと観てきたよ。
前半は不穏なベトナムの空気と戦場における高揚感に巻き込まれる。
戦争という巨大な狂気に翻弄される個人の存在の小ささよ・・・。
そして後半、すごく凝っていて意味ありげだけどよく意味がつかめないセリフや映像がたたみかけてくると、だんだんと眠く・・・。
いやーなんだかよく分かんなかったー。
しかしこの映画が公開された1979年当時には、ベトナム戦争の記憶はもっともっと生々しかっただろうし、映像としての凄さももっともっと衝撃的だったのかもしれない。
現代では、ベトナム戦争でアメリカが受けた傷は定説のようになっているし、凄い映像というのはいくらでも見せられているから、新鮮な驚きとまでは至らなかったけど。

序盤に登場するキルゴア中佐、おもしろすぎ!
瀕死のベトナム人に冷たい部下を叱り、水を飲ませようとするが、有名なサーファーであるランスが登場するとすっかりどうでもよくなり、水筒を投げ出して歓迎。
そして、サーフィン目的でベトコンの村を攻撃。
ここで流れるのが、あまりにも有名なワーグナー「ワルキューレの騎行」だ。
これっててっきり映画の効果音楽なのかと思っていたら、戦闘ヘリで攻撃中に流すのだな・・・びっくり。
村やジャングルが爆撃され焼かれるのだが、派手だけど乾いた映像なので、観てても特につらくならない。
むしろワーグナーで戦意高揚させられてしまう・・・ヤバイヤバイ。
攻撃のなか、部下は無理矢理サーフィンさせられる。
爆撃とサーフィンの組み合わせって、すごい映像だな! わけわかんないけど。
ウィラード大尉らがどさくさにまぎれて大事なサーフボードを盗んでいったため、キルゴア中佐は翌日ヘリコプターで探し回り、「怒らないから返せ」と拡声器で説得する。
こんなめちゃくちゃな上司がいたら困っちゃう・・・と思うが、決して嫌いにはなれない、むしろ戦場ではついていきたい気持ちになるような気がする。
弾丸が飛びかっているなか堂々と歩いても、きっとこの人には弾が当たらないのだろう。

しかし、カーツ大佐が現地人を従えて王様になっている、っていったい何なんだろうね?
全身を白塗りにし何を考えているのか分からない現地人たちの姿や、カーツのあとにウィラードを迎えようとしている描写など、アジア人をファンタジー世界の登場人物か何かかと勘違いしている白人が作った話・・・って感じ。

軽薄で騒がしい黒人の少年が若きローレンス・フィッシュバーンだと聞いてびっくり!
この子が20年後に『マトリックス』のモーフィアスになるのか・・・人って変わるね!!

地獄の黙示録 特別完全版
Apocalypse Now Redux

(2000年 アメリカ)
監督/フランシス・フォード・コッポラ
原作/ジョゼフ・コンラッド
出演/マーティン・シーン(ウィラード大尉)
   マーロン・ブランド(カーツ大佐)
   ロバート・デュヴァル(キルゴア中佐)
   フレデリック・フォレスト(シェフ)
   サム・ボトムズ(ランス)
   ラリー・フィッシュバーン(クリーン)
   アルバート・ホール(チーフ・フィリップス)
   デニス・ホッパー(報道写真家)
   ハリソン・フォード(ルーカス大佐)
   クリスチャン・マルカン(フランス植民農園の主人)
   オーロール・クレマン(フランス植民農園の未亡人)

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