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地上5センチの恋心

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

夫を10年前に亡くしたオデットは、デパートのコスメ売り場で働き、夜は羽根飾りの内職をして、ふたりの子供を育て上げた。心の支えは流行作家バルタザール・バルザン。待ちに待ったサイン会では緊張してうまくしゃべれず落ち込む。想いのたけを綴ったファンレターを渡したところ、作品を酷評され妻にも裏切られ傷ついたバルザンの心に響き、家出したバルザンがオデットの家に転がり込んできた。

思ったこと

主人公オデット、好きだな〜。
いつでも夢みる瞳で、気持ちの高まりとともにふわふわ宙に浮いてしまう、永遠の乙女キャラ!
大きな子がふたりもいるとはビックリだ。
夢みがちだからといって、脳天気で幸せいっぱいにばかり生きてるわけじゃない。
傷つきやすい心を抱えながら、仕事や子育てを真摯にこなし、つらい思いをいろいろ乗り越えてきているからこそ、他人を心から思いやることができる。
未成熟なだけのふわふわキャラとは一線を画しているのだ。
ピンクの服、ごてごてと飾られた部屋、ひらひらのネグリジェはご愛嬌。
カリブの島への憧れをかきたてるようなジョセフィン・ベイカーの歌が流れてくると踊り出さずにはいられない姿もほほえましい。
こういう人には本当に幸せになって欲しいな〜と思う。

上の息子(ゲイ)のルディ、明るくて優しくていい奴〜。
つれてくるボーイフレンドも感じいいし。
19才ということだが、美容師として楽しそうに働き、好みの男について屈託なく話し、母の相談にも親身になってくれるところがカワイイ!
そしてバナナの腰ミノには目がくぎづけだ!
下の娘、スー=エレンは反抗期かな?
いつも不機嫌で悪態をついている。
仕事がなかなか決まらないようだから同情の余地はあるが・・・。
きっとボーイフレンドも悪かったんだよね。
それにしても、ブラ売り場の売り子はガンになるって・・・なんじゃそりゃ!?
ここん家は開放的というか、息子や娘の恋人、母の恋人(?)とその息子などが出たり入ったりして、普通のことのように一緒に過ごしてるのがおもしろい。

バルザンをけなした文芸評論家、「中身が空っぽの本を好む人種がいるのです。安っぽい人形を集め、夕焼けを好む連中。アパートの管理人、レジ係、美容師など・・・」って、すんごい差別発言!
流行作家がファンの手紙に感動して会いに来て気持ちが通じ合う・・・って、あまりにありえないシチュエーションだが、それが心地いいのかもしんない。
私としては、憧れの作家やアーティストの生身を知って幻滅したくないから、一ファンとして遠くから見つめているだけでいいや〜って腰が引けちゃうけど。

地上5センチの恋心
Odette Toulemonde

(2006年 フランス/ベルギー)
監督・脚本/エリック=エマニュエル・シュミット
出演/カトリーヌ・フロ(オデット・トゥールモンド)
   アルベール・デュポンテル(バルタザール・バルザン)
   ファブリス・ミュルジア(ルディ)
   ニナ・ドレック(スー=エレン)
   カミーユ・ジャピィ(ナディーン)
   ジャック・ヴェベール(オラフ・ピムス)
   ローランス・ダムリオ(イザベル)
   アラン・ドゥテー(発行人)
公式サイト

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