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アース

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

およそ50億年前、小惑星が地球にぶつかったために地軸が23.5度傾き、地球上には四季の変化ができた。氷に閉ざされた北極の冬から、乾期のアフリカ、熱帯から南極の海まで、大自然と多様な野生動物たちの姿を最新の撮影技術でとらえたドキュメンタリー。

思ったこと

驚愕の映像美!
ダイナミックに、そして精細に、地球の大自然が写し取られていて、ポカーンと口を開けて観ているうち、あっという間に時間が過ぎていった。
もっとずっと観ていたかった〜。
いったいどのように撮影されたのか想像を絶する。
空中から、海中から、まるでカメラや撮影者が透明であるかのように野生動物がすぐ間近に。
季節が移り変わるにつれ、桜や広大な森がさーっと色づいていく様なんてアニメーションかと疑ったくらい。
画面がぶれない安定感を保ったまま、コマ落としで時の流れをとらえながら、アングルが変わっていくなんて、まるで神の視点のよう。

北極の長い冬が明けるところから始まり、雪の中の穴からホッキョクグマの母子が出てくる。
仔グマのかわいらしさに悶絶・・・!
ああー子供ってどうしてこんなにかわいいんだろう・・・どんな生物でも小さいときは愛らしいのか・・・と一瞬考えたけど、虫の子供はまったくもってかわいくないな。
確か子供を無条件にかわいく感じる要素として、「丸っこい」「目が大きい」「頭が大きい」等々があったかと思うけど、虫の子供はこれらに当てはまっていても、ぜーんぜんかわいく思えないな(映画に虫はほとんど出てこないが、何故かそんなこと考えつつ観てた・・・)。

オシドリの雛たちの初飛行。
先に外に出た親が励ますなか、高い木の上にある巣から、雛たちが不器用な仕草で次々と飛び出てくる。
これが実に感動的でした。
目頭が熱くなった。
だってね、飛行というより、落ちてくるんだよ・・・!

ニューギニアの極楽鳥はヘン過ぎる!
神経質に掃除したり、奇妙な求愛ダンスを踊ったりする様子には、笑かしてもらいました。
雌にアピールする決めポーズがエイリアンちっく、鳥に見えない・・・世界はまだまだ知らないことだらけだと謙虚な気持ちになりました。

トナカイを追いかけるオオカミ、ゾウを狙うライオン、セイウチに襲いかかるホッキョクグマ、トムソンガゼルを捕らえるチーター・・・。
野生動物の食うか食われるかの場面では、どちらに感情移入するかで、随分気持ちが変わる。
逃げてっ!と思うか、腹減った、絶対食ってやるっ!と思うか。
追いつめられたトナカイやトムソンガゼルの、悟ったような表情が心に残る・・・(まあ人間の勝手な思い入れなんでしょうけど)。
その点、オットセイがイワシの群れに突っ込むのは、よーしどんどん食べろ!と安心して応援できるな。
ホオジロザメのジャンプも圧巻だ。

なかでも、水場に集うゾウの群れとライオンの群れの駆け引きにはドキドキした。
それぞれの目がアップで映され、「ゾウは人間と同じ程度にしか、暗闇でものが見えていない」「しかし、ライオンにはすべて見えている」・・・なんという緊迫感!

最後に地球温暖化の話などが語られるのだけど、エコのことをあまり考えると、破滅的な暗い考えにハマってしまうの。
再生紙とかエコバッグとかで「地球にやさしい」なんて満足してるのもアホくさいしな〜(せっせとやってますがね・・・)。
やっぱさー、地球環境をこれ以上壊さないためには、私たちは生活レベルを下げるしかないんじゃないでしょうか。

アース
Earth

(2007年 ドイツ/イギリス)
監督/アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド
音楽/ジョージ・フェントン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
声/渡辺謙(ナレーション)
公式サイト

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