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アフタースクール

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

探偵・北沢は、一流商社に勤めるサラリーマン・木村探しを依頼される。母校の中学校で教師をしている神野に、元同級生だと偽って近づくと、神野は木村と親友だった。しかし、美紀が子供を産んだというのに、木村は連絡がつかず昨日から帰ってこない。何が何だか分からないうちに、神野は北沢の木村探しにつき合わされる。

思ったこと

観た後にスカーッとした気分で「おもしろかった!」と言いたくて、世間で評判が高く、ワクワクさせる予告編の、前作もなかなか凝っていた内田けんじ監督の新作をいそいそと観に行ったわけですが・・・過度な期待はしていなかったつもりが、やっぱり期待し過ぎていたのかなぁ。
フツーでした。
どれほど鮮やかにどんでん返ししてくれるのかと待っていたら、わりと想定内だった。
しかも、この後もうひと返しあるのかと思っていたら、エンドクレジットが流れ始めた。
あまりビックリできなかったことにビックリですよ。
感情を揺さぶられるシーンもなかったしな。
これなら前作の『運命じゃない人』のほうが良かった。
ただ、役者それぞれの力量・持ち味は発揮されていたので、小ネタはおもしろかったかな。
くすくす笑えるところはいくつもあったし。
以下、ネタバレ三昧です、ご注意を。

まず前半がだらだらと盛り上がらない。
「え、木村、いったいどうしちゃったんだろう」とハラハラする気持ちにまったくなれない。
そして後半に話の転回があってからは、誰がどーしてどーなって・・・という事実関係を把握するのに気をとられ、ストーリーの流れに集中できない。
なんかさー、情報がスッと頭に入ってこないのって、映画として作りがイマイチってことじゃない〜?
おまえの理解力が足りないだけだと言われたら、返す言葉もありませんけどもさ〜。
ずっと気になってしょうがなかったのは、最初に木村が女とホテルで会っていたという小さな写真だけで、なんで秘書がわざわざ社長に報告し、社長は大金で探偵を雇ってまで木村を探さなきゃならなかったのかということ。
秘書はあゆみの顔を知っていて、ホテルの女をあゆみと見間違えて、あゆみから木村に情報がもれている可能性を感じたのかな?それにしても別人を見間違えるか?と思ったのだが、よくよく考えてみたら、社長側はあゆみの存在を知らなかったのだった。
じゃあ何故、木村を探すというまわりくどいことをする?
不自然すぎやしない?
「臆病な性格だから」というのでは、全然納得いかないんだけど。
納得いかないといえば、あゆみの死んだふりも。
堅気の男がいきなり死体写真をケータイメールで送ってくるって不審すぎると思わないのか?
ていうか、服が同じというだけで簡単に信じちゃうのって、チョロすぎない?

「おまえは(本当の)木村を知っているのか」という、やさぐれ探偵の言葉。
中学生の頃からずっと親友で、今でもちょくちょく交流しており、すっかり気心が知れた間柄と信じ切っている神野に鋭く切り込む言葉。
・・・と思っていたのに、結局、神野や木村はそのまんまの人間だったってことじゃーん。
そんで最後は警察の組織力で一件落着って、何それー、つまんない。
よく知っていると思っていた相手に意外な一面が隠されているかもしれない・・・というのはおもしろいテーマだと思ったのに肩すかしです。

それから、饒舌な探偵、ヤクザ、たくさんの札束・・・と『運命じゃない人』で見たことあるモチーフがいくつも出てくるのにも鼻白む。
極めつけは「あゆみ」という名前ね。
監督、特別な思い入れがあるんですかね〜?

ひとつ、非常に感心したのは、中学時代の木村と現在の木村がすごく同一人物っぽいとこ!
ぴったりの子役をよく見つけてきたな〜。
木村役の境雅人は、最初はなんだか得体のしれない怪しい雰囲気だったのが、最後にはポヤーッと抜けた感じのキャラに印象が変わっていったのがおもしろかったです。

アフタースクール
(2007年 日本)
監督・脚本/内田けんじ
出演/大泉洋(神野良太郎)
   佐々木蔵之助(北沢雅之)
   境雅人(木村一樹)
   常磐貴子(佐野美紀)
   田端智子(謎の女)
   伊武雅刀(片桐)
   北見敏之(大黒)
   奥田達士(唐沢)
公式サイト

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