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オリヲン座からの招待状

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

昭和25年に開館した映画館「オリヲン座」が、57年の歴史に幕を閉じることになった。かつて映画の黄金時代、豊田松蔵とトヨ夫妻が経営するオリヲン座をふらりと訪れた貧しい青年留吉は、ここで働きたいと熱心に頼み込む。やがて松蔵が急死すると、トヨと留吉はふたりで支え合いながら映画館を続けるが、だんだんと寂れてくる。

思ったこと

あー、ここんとこ流行りの昭和30年代人情ものね。
ウェッティウェッティ。
意外なことは何も起こらないお話・・・いや、あの映画館が57年も続いたということが意外か。
客足の減った映画館がどうやって今まで生き残ってきたんだろう?
そして、閉館の日に集まったのはいったいどういう人たちなんだろう?
松蔵亡き後、未亡人トヨと弟子留吉の微妙な関係は隣人たちの陰口の対象となり、親しくしてくれる人もいなかったようだが。
佑次と良枝カップルも、小さな子供の時分から、いきなり離婚寸前の倦怠期状態を見せられてもなー。
閉館の日、留吉が涙ながらに感情を込めた挨拶をするのに鼻白む。
抑制のきいた若き日の留吉と同一人物に見えないんだけど。
トヨと留吉は惹かれ合いながらもずっとプラトニックな関係?
それが“純愛”ということなの?

宮沢りえは、古き良き日本女性の、透明感ある美しさを体現していた。
緑のなか、自転車に乗って走る姿が印象に残る。
あんこを鼻にくっつけるりえちゃん・・・なんてお茶目なんだぁ〜!

劇中に出てくる昔の映画を私はほとんど観たことないんだけど、「二十四の瞳」とか「無法松の一生」とか、断片ながら心騒ぐものがありました。
映画の力が強かった時代のヴィヴィッドな興奮をちらりと味わったような気持ち。

オリヲン座からの招待状
(2007年 日本)
監督/三枝健起
原作/浅田次郎
出演/宮沢りえ(豊田トヨ)
   加瀬亮(仙波留吉)
   宇崎竜童(豊田松蔵)
   田口トモロヲ(佑次)
   樋口可南子(良枝)
   小清水一輝(少年時代の祐次)
   工藤あかり(少女時代の良枝)
   中原ひとみ(現代の豊田トヨ)
   原田芳雄(現代の仙波留吉)
公式サイト

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