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レミーのおいしいレストラン

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

グルメなネズミのレミーは家族や仲間とはぐれてしまった後、尊敬していた天才シェフ、グストーの幽霊と出会ってパリのレストランにたどりついた。そこで料理の才能ゼロの見習いリングイニが店のスープを台無しにしてしまうのを目撃し、これを絶品スープに作り直す。以後、レミーが指示し、リングイニが動くという、秘密の二人三脚シェフが誕生した。

思ったこと

ネズミの料理という設定で思い出すのは、子供の頃に読んだ「ぼくは王さま」のシリーズで、ネズミが作ったおいしい卵焼きの隠し味が実は・・・というお話。
それでなくてもネズミが作った料理って、普通の感覚で気持ち悪い〜、というところが逆にこの映画のキモでもあるのでしょう。
途中までちょっとやきもきしていたが、ちゃんと手を洗ったり消毒したりしてくれたので安心した(気休め?)。
それでも、食料庫からネズミの群れがざざーっと出てくる映像には「ひぃ〜っ」となりますが。
たとえばさ、レミーがネズミじゃなくてゴキブリだったらどうだろう?
いくらかわいいキャラを作られても許容できんよなぁ〜。

繊細な味覚を持つレミーの感じている味が、抽象的な音と光で表される。
ひとつひとつの食材が異なる音と光を持っていて、組み合わせて食べることで、より魅惑的な音と光が現出する。
料理という芸術の、アニメーションらしい表現。
新しい味を作り出すのは芸術家の仕事だし、それを存分に鑑賞するのにも才能がいるんだ。

レミーにあやつられ、新進シェフとして頭角を現すリングイニ。
「僕は君の言うとおりに動くよ!」って、人間としてのプライドは・・・(笑)。
終盤に意外な才能をもっていることが分かるが、その料理との関係のなさがまた笑える。

“男の世界”である厨房で気張って働くコレットは、きつい目つきのマシンガントークが素敵♡
リングイニに「最後まで聞いてくれてありがとう」と言うのは、仕事に対する情熱への自負、だのにこれまでいかに軽んじられてきたか、それに対してがちがちに鎧をまとって闘っている自分のきつさを知っているかのようで、ほろりとくる。
共感できる女性も多いのではないかしら。
しかし何故リングイニと・・・解せん・・・。

ラタトゥイユはもともと好きで、たまに作ったりもするのだけど、レミーが作った一皿の美しいことといったら!
なんだかとってもおいしそう。
そしてそれを口にした評論家イーゴの感動の表現がベタで大仰なもんだから吹き出してしまったけど、同時にぽろりと涙がこぼれた。
その瞬間、イーゴの感動を共有していた。
“おいしい”ってそういう感じだよね〜って。
ラタトゥイユ食べたくなっちゃったから作ろーっと(レミーのようにはいかないでしょうけど)。

レミーのおいしいレストラン
Ratatouille

(2007年 アメリカ)
監督/ブラッド・バード
声/パットン・オズワルト(レミー)
  ルー・ロマーノ(リングイニ)
  イアン・ホルム(スキナー)
  ジャニーン・ガロファロー(コレット)
  ブラッド・ギャレット(グストー)
  ピータ−・オトゥール(アントン・イーゴ)
  ブライアン・デネヒー(ジャンゴ)
  ピーター・ソーン(エミール)
公式サイト

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