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ビー・ムービー

お気に入り度 ★☆☆☆☆

こんな話

ミツバチのバリーは大学を卒業して職業を選ぶことに。しかし、一生同じ仕事を続けなくてはいけないのがいやで、外の世界に飛び出す。たたきつぶされそうになったバリーを助けてくれたのが花屋のヴァネッサだった。人間の言葉が話せるバリーはヴァネッサと友達になった。スーパーマーケットで蜂蜜が売られているのを見たバリーは、自分たちの蜂蜜を人間が搾取していることにショックを受け、訴訟を起こす。

思ったこと

はぁ? 何このストーリー?
こんな映画を作るのに4年もの歳月を費やしたんだ〜、へ〜。
こんな映画にレネー・ゼルウィガーとかの大物が出てんだ〜、へ〜。
自分たちの感覚や考えばかりが正しいと思っていて、表面上は楽しくきれいに見せかける、アメリカのイヤな面が存分に表れている映画だと思った。
とにかく観ている間ずっとイライラ。
CGはすごいけど、なんか最近は慣れちゃって、こんぐらいでは特に驚かんしなぁ〜。

以下、文句をつらつら・・・。

1.
ミツバチの世界は、卵を産む女王蜂に、ちょっとのオス蜂、圧倒的多数の働き蜂(全部メス)で構成される。
そういう興味深いミツバチの世界をまったく無視して、オスの働き蜂、人間みたいな家族構成を設定していることに、ミツバチを題材にする意味あんの?・・・と違和感をもった。
昆虫の脚は6本なのに、擬人化して4本にしてるのもなー(でも、みつばちマーヤもそうだったっけ・・・)。

2.
仕事を選ぶ際に、「一度仕事についたら、一生同じことを続けなくてはならないなんておかしいよ」などとぼやくバリー。
その価値観はどこから持ってきたんだよー?
ある文化に対して、現代アメリカの感覚を普遍的なものであるかのように持ち込む傲慢さ。
そしてバリーは、ぼやくばかりで結局仕事をしていない。

3.
人間のヴァネッサと友達になって、一緒にスーパーマーケットに行ったバリーは、自分たちが一生懸命集めた蜂蜜を人間が搾取していることを知って怒りを覚える。
ていうか、自分は仕事をしたくないモラトリアム蜂のくせに・・・。
自分が集めた蜜を横取りされたとかならまだしも、正義漢ぶって他の巣のことに口を出す。

4.
ミツバチが裁判に勝ち、蜜を集めるのをやめたおかげで受粉が行われなり、世界から花が消えてしまう・・・という展開に唖然。
そして、花咲かじいさんのような解決法に開いた口がふさがりません。
花粉をふりかけて色とりどりの花がよみがえるって・・・。
荒唐無稽もいいところだ。

5.
バリーは最初「一生同じ仕事を続けるなんて・・・」とかなんとか言っていたが、結局華やかなエリート、花粉レンジャーになら喜んでなるのね。
一般人として単調な仕事をするのがイヤだと言っていたわけね。

6.
養蜂は人間によるミツバチへの搾取であるということを認め、今度は乳牛が人間との訴訟を用意していたが、それなら、食用として飼われる牛、豚、鶏などについても触れるべきだ。
ミツバチや乳牛とはくらべものにならないくらい凄惨な図になるでしょう・・・。
あえてそちらは無視する中途半端な態度。
特にメッセージを持ったストーリーなのではなく、安易に取り上げただけだということが分かる。

単にミツバチを擬人化したおとぎばなしなのだったら、どんなふうに作ってもいいと思うけど、ヘンに現実の人間社会とからめるからイライラさせられるのだ。
私だったら子供に見せたくないなぁー。
こういうの、“夢がある”ってのとは違うと思うもん。

ビー・ムービー
Bee Movie

(2007年 アメリカ)
監督/サイモン・J・スミス、スティーヴ・ヒックナー
声/ジェリー・サインフェルド(バリー・B・ベンソン)
  レネー・ゼルウィガー(ヴァネッサ・ブルーム)
  マシュー・ブロデリック(アダム・フレイマン)
  ジョン・グッドマン(レイトン・T・モントゴメリー)
  パトリック・ワーバートン(ケン)
  クリス・ロック(蚊)
公式サイト

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