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クィーン

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

チャールズ皇太子と離婚したダイアナ元妃は、1997年8月30日、恋人とともに乗った車がパパラッチに激しく追われて大破し、帰らぬ人となる。その連絡を受けたエリザベス2世は、公式な声明を発することもなく、生家を尊重して内輪の葬儀で済ませると言う。元妃の死を悲しみ、冷たい対応の王室に反感を抱く国民感情を鑑み、首相になったばかりのブレアは女王に再三の提言をする。

思ったこと

とにかくこんな映画が撮られているということにビックリだ。
たった10年前に起きた有名な事件の、当事者の微妙な心理を扱ったフィクション。
登場人物にはまだこの世で要職についている人がいっぱいいるというのに・・・。
これが本当に起こったことだと信じてしまいそうになるけど、いいんかな・・・。
現実ってこんなストーリー仕立てに進んでいるわけなくて、もっと混乱して多層的なものであるだろうのに、「こういうことがありました」「こういうふうに思ってました」と決めちゃってるみたいで、観てて落ち着かない。
ブレア首相が、この映画でのヒーロー?
女王とブレアとの関係が美しく描かれすぎという印象。
その他の実在の人々が皮肉な描かれ方をしているのも気になる。
本当にこういう人たちなのかなー。
ファーストレディであるシェリー・ブレアは、どんくさい所作でエレガンスからほど遠く、王室に対する尊敬を持ち合わせない。
エディンバラ公フィリップは、鹿狩りのことばかり気にしてる。
チャールズ皇太子は、元妻のダイアナを「良き母だった」と持ち上げて死を悼む一方、保身に走ってブレアにすりよる。
本当のフィクションだと割り切って観られれば、もっとちゃんと女王とかに感情移入できたと思うんだけど。

ダイアナ妃といえば、“世紀の結婚”として子供の頃にTV特番を観たのがすごく印象に残っている。
『小公女セーラ』みたいな絵で、チャールズ皇太子とのロマンスがアニメで描かれてた。
その後は興味が薄れてニュースをなぞる程度で、特に思い入れもなかった。
しかしダイアナがパパラッチに追われる場面、一人の人間として、そんな状況にさらされるという状況にゾッとしますね。

女王であるということの重圧には考えさせられる。
世論にバッシングを受ける日・・・「その日はやってきます。ある日、突然、予告もなく」。
ブレアに語るエリザベス女王の言葉が重い。
「自分のことは二番。いつも国民のことを第一に考えてきた」という女王と国民の関係は、そのまま、親と子供たちとして置き換えられそう。
日本の皇室のことを考えてみても、高貴な方々って本当に不自由だし重荷を抱えていて、そこから逃れることもできなくて大変そうだ。

クィーン
The Queen

(2006年 イギリス/フランス/イタリア)
監督/スティーヴン・フリアーズ
出演/ヘレン・ミレン(エリザベス2世)
   マイケル・シーン(トニー・ブレア首相)
   ジェームズ・クロムウェル(エディンバラ公フィリップ)
   アレックス・ジェニングス(チャールズ皇太子)
   シルヴィア・シムズ(皇太后)
   ヘレン・マックロリー(シェリー・ブレア)
   マーク・ベーズリー(アレステア・キャンベル)
   ロジャー・アラム(ロビン・ジャンブリン)
公式サイト

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