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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

オトンと住んでいた小倉の家を出て、オカンは3歳のボクを連れて筑豊の実家に戻った。オカンはせっせと働いて、外の世界に出て行きたくなったボクを、大分の美術学校に、そして東京の美大に行かせてくれた。まともに勉強も仕事もせず堕落していたボクだが、だんだんとうまくやっていけるようになった頃、オカンを東京に呼び寄せて一緒に住み始める。しかしオカンの身体は癌にむしばまれていた。

思ったこと

オダギリジョーはやっぱりかっこいいなー。
全身ピンクの服がここまでさまになる男ってなかなかいないだろ。
松たか子も芯がしっかりしたかわいさ。
公園で、「あなたのお母さんに会ってみたい」「ほんと?あーオレ、今までで一番幸せかも」みたいな会話をするところ、あまりのベストカップルぶりにくらくらしてしまいました。

樹木希林は、すごく日本のオカン的なものを体現している。
私の母とは全然似ていないのに、ああ〜オカンってこういうものよね・・・と思わせられた。
年をとってから故郷を離れるって大変なことだと思うけど、そこで確実な居場所を得て、息子の仲間たちに慕われ、多くの人と大事に思い思われる関係を築いている。
私がなりたいのってこういう人だなぁ・・・と素直に感じました。
無理して大学にやった息子が遊び暮らして留年しても、きちんと働かずこづかいをせびっても、入院して手術を受けているときに連絡がとれなくっても、「自分がこんなに苦労しているのに」「こんなに思っている親の心を子は分からない」などと暗くなったり恨みがましくなったりしない。
人に多くを与えながら、明るく自分の人生に喜びも見出せる人間・・・私もそういう人を目指したい。

それにしても、樹木希林、抗ガン剤での苦しみ方は鬼気迫っていて恐ろしかった。
当人はもちろん、そばにいる人間はたまんないだろうな・・・。
思ったんだけど、ある程度の年齢がいった役者とか、病気の経験がある役者とかがこんなふうに死ぬ役を演じるのって、身内だったらとても見ていられないのかも。

若い時代のオカンを演じている内田也哉子は、モックンと結婚したときに女性誌でインタビューを読んだっきりでその後は何をしている人かよく知らなかったけど、本作で動いている姿を見て、いい雰囲気をたたえた女性だな〜と思った。
さすが実の母娘、すごく自然に同一人物に見える。
入れ替わったときは、わっ、急に年をとった!と、ちょっとびっくりするけど。

平栗おもしれー。
なんかいいよね、ずっとつきあいがあるヘンな友人。

原作はセンチメンタルなモノローグが鼻について私はいまいち入り込めなかったんだが、松尾スズキ脚本になって変わるかと思いきや、やっぱり要素として残っているのね。
「ぐるぐる、ぐるぐる・・・」みたいな。
この話がここまで国民的に愛されたのは、大事に思い合う母と息子の姿に、皆が理想型を見たのかな〜。
私は世間の人ほど号泣してません、たぶん。

とはいえ、涙腺を刺激されてしまったシーン。
オカンが入院する前に「ぶどう(死んじゃったウサギの名前)は可哀想なことをしたねぇ〜」と涙ぐむところ。
ウサギ好きとしてはたまりませんわ。
それから葬式で、オトンが「栄子と、私は・・・」と声を詰まらせる場面、これはもらい泣いちゃうよな〜。
原作を読んでいるときも、あんまり入り込めないとか思いつつ、この場面だけはうるっときた覚えが。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
(2007年 日本)
監督/松岡錠司
原作/リリー・フランキー
脚本/松尾スズキ
出演/オダギリジョー(ボク:中川雅也)
   樹木希林(オカン:中川栄子)
   内田也哉子(若い頃のオカン)
   小林薫(オトン)
   松たか子(ミズエ)
   伊藤歩(タマミ)
   勝地涼(平栗)
   平山広行(磯山)
   荒川良々(えのもと)
   渡辺美佐子(筑豊のばあちゃん)
   佐々木すみ江(小倉のばあちゃん)
   田中祥平(小学時代の雅也)
   冨浦智嗣(中学、高校時代の雅也)
公式サイト

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