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厨房で逢いましょう

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

天才シェフのグレゴアは、カフェのウェイトレスをしている主婦エデンに思いを寄せていた。エデンの娘レオニーを助けた縁で、グレゴアはレオニーに誕生日ケーキをプレゼントする。その上に載ったプラリネを口にしたエデンはグレゴアの味のとりことなり、夫クサヴァーが留守にする毎週火曜日、グレゴアの厨房を訪ねるようになった。

思ったこと

Chubo01天才シェフが料理に思いを込めるという内容から、さぞやおいしそうな食べ物が見られるんだろうな〜と期待していたんだけど・・・。
なんかダメ。
全然おいしそうに思えない。
フランク・エーラーとやらいう実力派料理人が実際に調理したらしいが、撮影がイマイチなのかなぁ〜、肉や魚は妙に生々しくグロテスク、全体的にヘンな色がかぶっている感じで、食欲をそそらない、つーかむしろ減退。
少年時代のグレゴアは妊娠している母のふくらんだ腹に憧れた・・・というエピソードはおもしろいが、むしゃむしゃ食べているのがチェーン店のピザなのはいただけない。
そんなもの食べて太って将来、天才シェフになれるのかい?
鴨の羽をむしり、頬ずりして「いい子だ、おいしくなあれ〜」などと語りかけているグレゴアは、天才の紙一重的な部分を表現しているのだろうが、単純にキモい、悪趣味と思ってしまう。
食材を噛みちぎったり、ぐちゃりと手でつぶしたり、ガチャガチャと回りにぶつかったりしてるような粗野な動作も、あまり有能な料理人に見えない。
グレゴアの料理に心奪われる人たちも同様で、がつがつとむさぼったり、皿をなめたりという品のない行動が見苦しい。
あまりのおいしさに我を忘れ・・・という好意的解釈をする気になれないのよ。

さらに、エデンの天然っぷりが癇に障る。
いきなり雨に濡れて現れて、グレゴアが迷惑そうにしているのに厨房に入り込み、図々しくも「味見させて」と頼み、グレゴアが席を外している間に鍋の料理まで食べ尽くす。
自分からディナーに招待しておきながら、昼寝してて、「作るつもりだったんだけど・・・」という白々しい言葉をはきつつ、冷蔵庫にはろくな食材が入っていない。
毎週押しかけて一流シェフの料理を当然のような顔をしてタダで食いまくり、グレゴアの気持ちは分かってても良さそうなのに、「私たち仲良しの友達よね!」と無邪気にのたまう。
お礼と称してデカ過ぎる植木をいきなり持ってくる。
厨房に犬を入れて喜ぶ。
純粋、天真爛漫と言えば聞こえはいいが、自分中心の傍迷惑女だよなぁ〜!!
自分は何をやっても許される、愛されると思ってる?
しかし、実のところ愛しちゃってるから、グレゴアの負けなのだ。
人生って理不尽よね〜。
そして、彼女の存在のおかげで、グレゴアの料理は凄みを増す。
人生って割り切れないわぁ〜。
このエデンを巡ってクサヴァーとグレゴアが人生を狂わすのだが、「世界一の美人」などと言われるほどのもんかぁ〜?
クサヴァーの行動がまた唐突に粗暴。
その前に夫婦でちょっと話し合いなさいよ・・・。
確かにエデンにはどこともいえない魅力があるのは認めるが、こんな女と結婚などしたら振り回されて、心安らかに生きていけなさそうだ・・・と思った。

厨房で逢いましょう
Eden

(2006年 ドイツ/スイス)
監督・脚本/ミヒャエル・ホーフマン
出演/ヨーゼフ・オステンドルフ(グレゴア)
   シャルロット・ロシュ(エデン)
   デーヴィト・シュトリーゾフ(クサヴァー)
   マックス・リュートリンガー(ルートヴィヒ)
   レオニー・シュテップ(レオニー)
公式サイト

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