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天然コケッコー

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

小・中学生あわせて6人しかいない田舎の分校に、東京からかっこいい転校生、大沢くんがやってきた。中学2年の右田そよは、田舎をバカにするような大沢くんの態度にムッとするものの、だんだんと魅かれていく。海、山、田んぼの風景、移り変わる四季、家族や村の人々に見守られながら、二人の恋が育まれる。

思ったこと

この映画の企画を聞いて以来、公開されるのをとても楽しみに待っていた理由がふたつ。
まず、原作が大好きで、写真で見た子供たちの「あ、これ伊吹ちゃん、カツ代、さっちゃん・・・」と即座に分かるほどのそのまんまぶりにウケちゃったこと。
夏帆の素朴な清らかさはそよちゃんにぴったりだし。
それから、舞台でありロケ地である島根県石見地方が、私の生まれ育った地に近い。
とはいえ、ここまで過疎の村ではなかったし、方言も近いようで遠いんだけど。
めったに注目されることのないエリアだが(でも最近は岩見銀山が話題だよね)、私の子供の頃に比べても失われてきているカントリーな風景を、じっくりとスクリーンで見てみたかった。

さっちゃん! さっちゃんラブリー!!
ぷっくりとした頬が愛らしさの極致。
そよちゃんが自責の念を感じながらおそるおそるお見舞いに行ったとき、ぱっと飛びついてきたさっちゃんの、温かく湿った感じ、乳くさいような小便くさいような(笑)においが、まるで実際に感じられるようでした。
全然わざとらしくない、いい仕事をする子役だなー。

青々とした稲の葉に光る水滴、浜辺へ続く細道、たくさんのとんぼが飛びかう田んぼ、雪景色、ふきのとう、校庭いっぱいの桜・・・と、田舎の風景をきれいに映して季節の移り変わりを表現するベタな演出。
まあ、海、山、田んぼなどを眺めるのは気持ちいいから文句はありませんが。
海岸沿いを走る列車の風景もいいね。
秋祭りで演じられる石見神楽もおもしろい(本物見てみたい)。
くすっと笑えたり、しんみりしたりするエピソードがうまくつなげられているのだが、後で原作を読み直してみたら、ほとんど原作を忠実に再現していただけなのだった。
原作の良さを損なわずにまとめたという意味では、よくできてると言える・・・。
だけど、シゲちゃんとか松田先生とかまで、あんなそっくりさんにする必要はあるのかなー?
なんだかコスプレに見えちゃう。

映画は高校の制服を着たそよちゃんたちが出てきてほのぼのと終わるが、高校に入ってからの話がせつねぇーんだよ・・・とか思うと、複雑な気分で眺めてしまう。
原作未読の方はぜひ読んでみるべし!
二人の関係はこれからなのだ〜。

エンドクレジット見てたら、キャストのところに「ネコ:大沢」と。
なんだそりゃ!? 猫の名前が大沢くん!?
あの猫はロケ地に実際に住んでいる偶然「大沢」という名前の猫で、スカウトされたという話です。

天然コケッコ−
(2007年 日本)
監督/山下敦弘
原作/くらもちふさこ
出演/夏帆(右田そよ)
   岡田将生(大沢広海)
   柳英里沙(田浦伊吹)
   藤村聖子(山辺篤子)
   森下翔梧(右田浩太朗)
   本間るい(田浦カツ代)
   宮澤砂耶(田浦早知子)
   佐藤浩市(右田父)
   夏川結衣(右田母)
   斉藤暁(篤子父)
   廣末哲万(シゲちゃん)
   大内まり(美都子)
   黒田大輔(松田先生)
公式サイト

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コメント

こんばんは!
えっ! このあとの話は切ないんですか!
それは…見たいような見たくないような。

投稿: ボー | 2008/10/02 22:58

ボーさん、こんにちは!
せつなさをぜひ体験してください~。
せつないけど悲しくはないから大丈夫!
そよちゃんは高校でなかなか友達できなくて・・・というあたり、涙、涙です。

投稿: チヒルカ | 2008/10/03 12:28

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