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ボビー

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

1968年6月5日夜、次期大統領との呼び声高い“ボビー”ことロバート・F・ケネディが凶弾に倒れた。さまざまな人種や年齢、立場の人々が、ボビーに対する期待をはらみつつ、現場となったロサンゼルスのアンバサダー・ホテルで、当日の朝から事件が起こるまで過ごした時間を描く群像劇。

思ったこと

ロバート・F・ケネディ暗殺の日が題材と聞いて、アメリカの政治ものか〜と、ちょっと敷居が高いイメージを持っていたのだけど、全然大丈夫だった!
歴史の節目に居合わせた市井の人々が、どのような思いを持ってどのように生きていたのか、それぞれのエピソードをつむぎあわされることで、浮かび上がってくる。
ホテルに集まった人々や裏側を覗くのって、そもそもおもしろいしね。
私の知らない時代だけど、なんだか空気を感じられるような気がした。
本物のニュース映像でケネディの姿を見るたび、“希望の象徴”として期待する気持ちに同化した。
1968年には、4月にキング牧師が暗殺されたばかりで黒人差別は改善されているもののまだ根強く残っており、次の被差別人種としてメキシコ人が不当な扱いを受けており、ベトナム戦争が泥沼化している。
40年経った現在、社会状況は随分と変わっているけれど、本質的な問題は何も変わっていないのではないかと思わされる・・・。
ロバート・F・ケネディが大統領になっていたら、どうなっていたのかな・・・。
ケネディの演説には、心から感動する!
内容の素晴らしさはともかくとして、本当にその言葉どおりの人物だったかどうかは今の私には分からないから置いとくとして、人の心をつかむスピーチの上手さって大きいよなーと痛感。
私の英語ヒアリング力はイマイチだけど、過去に海外の政治家のスピーチに心を動かされたことがある。
私の日本語ヒアリング力は並にあると思うけど、日本語のスピーチで高揚したことってあったっけか・・・?

ケネディへの取材を熱心に求める、チェコスロヴァキア人記者ヤナチェクの存在も印象的だ。
ソ連の同盟国として冷たくあしらわれながらも、「ドゥプチェク書記はいい人」「チェコスロヴァキアは“人間の顔をした社会主義”を目指している」と未来を信じる眼差しで言う彼女だが、同年8月にはワルシャワ条約機構軍が軍事介入する“チェコ事件”が待っている・・・。
アメリカ人に「君たちの国はどうして国民を殺すのか?」と問われ、「アメリカがベトナムでやっていることは何?」と返す。
国名を変えるだけで、現在でもそのまま交わされておかしくない会話だ・・・。

ところで、キッチンスタッフのフレディ・ロドリゲス(ホセ役)、かわいー!
私こういう顔が好きなんだよ・・・。
楽しみにしていた野球の試合に行けなくなっても、メキシコ人だからと軽く扱われても、恨んだりすねたりする方向にいかず、前向きな力を秘めている。
同僚のエドワードの言葉、「白人には、自分たちが寛大で慈悲深いと思わせとけ。それで望む結果が手に入るのならいい」「おまえは“The Once and Future King ”だ」も心に残る。

シャロン・ストーン(ミリアム役)がすごい歳をとっててビックリ!!!
エンドロール見るまで気付かなかった・・・。
まあ1958年生まれということだから、もう50歳近くだし。
でも、つい最近『ブロークン・フラワーズ』では、いつまでも若々しいな〜と思った覚えがあるので、厚化粧のせいかもしれん・・・。
デミ・ムーア(ヴァージニア・ファロン役)も老けたよなぁ。
ヘザー・グラハム(アンジェラ役)も、『ブギーナイツ』のときの超カワイ子ちゃんぶりが印象的だったのに、30代も後半になると、愛らしいお顔が逆にちょっと厳しいね・・・。

リンジー・ローハン(ダイアン役)は、けなげな感じでかわいかったけど、腕や背中一面にそばかすが広がっているのが目立ってて気になった・・・。
結婚したばかりのイライジャ・ウッド(ウィリアム役)が血を流して倒れていたのが大ショックだったんだけど、「テロに巻き込まれた人々は、全員命をとりとめた」というテロップが最後に流れて、本当に本当に安心したよ。

ボビー
Bobby

(2006年 アメリカ)
監督・出演/エミリオ・エステヴェス(ティム・ファロン)
出演/アンソニー・ホプキンス(ジョン・ケイシー)
   ハリー・ベラフォンテ(ネルソン)
   ウィリアム・H・メイシー(ポール・エバース)
   シャロン・ストーン(ミリアム・エバース)
   ジョシュア・ジャクソン(ウェイド・バックリー)
   ニック・キャノン(ドウェイン)
   ブライアン・ジェラティ(ジミー)
   シャイア・ラブーフ(クーパー)
   アシュトン・カッチャー(フィッシャー)
   フレディ・ロドリゲス(ホセ)
   ジェイコブ・バルガス(ミゲル)
   ローレンス・フィッシュバーン(エドワード)
   クリスチャン・スレイター(ティモンズ)
   ヘザー・グラハム(アンジェラ)
   ジョイ・ブライアント(パトリシア)
   マーティン・シーン(ジャック・スティーブンス)
   ヘレン・ハント(サマンサ・スティーブンス)
   デミ・ムーア(ヴァージニア・ファロン)
   デヴィッド・クラムホルツ(フィル)
   リンジー・ローハン(ダイアン)
   イライジャ・ウッド(ウィリアム・エイバリー)
   メアリー・エリザベス・ウィンステッド(スーザン)
   スヴェトラーナ・メトキナ(レンカ・ヤナチェク)
公式サイト

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コメント

こんにちは。TB出来てないっぽいですがコメだけ失礼します^^;

本作良かったですね~★
これだけキャストが多いのに、しっかりまとまったのだけでもビックリでした。RFKについて私はあまり知識がなかったのですが、全然関係なく観れたし。
現代に合ってますよね。この映画。好きです!

投稿: ももも | 2007/08/08 15:13

もももさん、こんにちは!

私も政治の知識はなくて、理解できるかどうか不安だったけど、ちゃんと世界に入り込んで楽しめました。
かなりの豪華キャストですよね〜!

投稿: チヒルカ | 2007/08/12 11:43

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ずっと見たかった「ボビー」です。 1968年6月5日未明、ボビーの愛称で親しまれたロバート・F・ケネディが銃弾に倒れる [続きを読む]

受信: 2007/08/20 14:07

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