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武士の一分

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

三十石の下級武士である三村新之丞は、美しく気立てのよい妻加世、父の代から仕える中間の徳平と、つましくも和やかな暮らしを送っていた。藩主の毒見役という務めに嫌気がさし、早めに隠居して町道場を開きたいという夢をもっていた新之丞だが、ある日、貝の毒に当たり倒れてしまう。なんとか一命をとりとめたものの、新之丞の目は光を失ってしまっていた。

思ったこと

時代劇の世界に、現代人のキムタクがまぎれこんでいる〜。
という感じも、話に入り込んでいくうち、次第に薄れていくかな・・・と思いきや、最後までそんなんでした、ぎゃふん。

加世の美しさ・・・顔の造りだけでなく、立ち居振る舞いや心根の美しさには、心底ほれぼれ。
ちょっとした所作、セリフのひとつひとつが、日本の宝!って感じ。
芋がらの煮物、食べたい〜。
演じた檀れいは宝塚出身の人で、今作が映画デビューとのこと、これからが期待できますね〜。
プロフィールを見たところ、うおっ、私より年上なんだ・・・こりゃ驚いた。
それであの純真無垢な雰囲気・・・まあ自分と比べてもしょうがないか・・・。

かしましくねっとりしたオバハン役の桃井かおり、上手いな〜。

描かれているのは、現代とは遠く隔たった価値観に根ざした世界だ。
新之丞は武士として多くのものを抱えているし、加世はひたすら夫に尽くし支え、徳平は生涯越えられない身分差に疑問を持つことなく主人のことを一番に考える。
彼らは自分の権利を声高に主張したりせず、充足を知っている。
そこが美しさのポイントだろうか。
今の世でこういう役割を押しつけられたらきっと不幸を感じそうだけど。
でも、現代では“自由”が何より正しいもので人生の選択肢は広いけど、それが必ずしも幸せにつながっているともいえない気がする。
だからといって絶対戻れないけどね。
現代人である私は、やっぱり自由が大事って思うようにできてるし。
彼らの姿がことさらに素晴らしく見えるのは、既に失われてしまったものだからかしら・・・。

ところで毒見ってああいうものなの?
食べてすぐに反応が出る毒ばかりではないんじゃないか、毒見してから何人もの手を経て移動させてちゃ意味ないんじゃないか、と思ったんだけど。
それとも、新之丞が冒頭でぼやいていたように、形式的なものになっていたのかな。

ちょっと笑っちゃったシーン。
蛍、わざとらしい飛び方・光り方ですね。
イヤ〜ンと身もだえしちゃったシーン。
蚊が! 蚊がぁ〜!

武士の一分
(2006年 日本)
監督/山田洋次
原作/藤沢周平
出演/木村拓哉(三村新之丞)
   檀れい(三村加世)
   笹野高史(徳平)
   桃井かおり(波多野以寧)
   坂東三津五郎(島田藤弥)
   赤塚真人(山崎兵太)
   緒方拳(木部孫八郎)
   大地康雄(玄斎)
   小林稔侍(樋口作之助)
   歌澤寅右衛門(藩主)
公式サイト

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