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ベルリン・天使の詩

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

天使は、子供以外の人間の目には見えないけれど、そこかしこにたたずんで人々の心の声を聞いている。天使ダミエルは、親友の天使カシエルに「人間になりたい」と打ち明ける。ダミエルは、サーカス小屋で空中ブランコに乗るマリオンを見た瞬間、どうしようもなく惹きつけられた。

思ったこと

Tenshi01地上にはいつくばっている人間であるところの私は、重ったるい肉体を捨てて、高く飛翔する霊的な存在に憧れてやまないというのに、逆にダミエルは卑小な人間になりたがっている。
天使の目から見た世界は色がなく、感情に彩られた人の営みを傍観しているしかない。
人間の感情はいいものばかりではないけれど、悲しい気持ち、つらい気持ちだって、感じること自体に意味がある、それが生きているってことなのかしら・・・。

陣痛に苦しんでいる女性に天使がそっと手を当てたら痛みは和らぎ、絶望にとらわれている人に天使がそっと手を当てたら彼は前向きな気持ちを取り戻す。
どうしようもない状況で落ち込んでいるときに、何の加減でか、ふっと心が楽になって考え方を変えられる瞬間があったりするけれど、あれって実は天使がそばにいるのかな〜、なんて。
天使から人間に生まれ変わったダミエルは、それまでの神秘的な雰囲気を脱ぎ捨てて、フツーのおっちゃんぽくなる。
とってもうれしそー!
実は、ダミエルやピーター・フォークみたいに、天使から人間になった人って、けっこういたりして!?
たまに同じ人間とは思えないほど、澄んだ心を持っているように見える人がいるしね〜、うんうん。

それにしても、ベルリンの人は、誰もかれも詩のように思考してるのか〜?
私の考えは天使に読まれたくないな・・・恥ずかしすぎる!!
そんな恥ずかしいとかどうとか、天使のレベルでは関係ないのかもしんないけど。

数年前にベルリンへ行ったことがあるけれど、仕事で駆け足滞在だったのと不勉強とで、あまり強い印象は残っていない(クマのキャラクターをあちこちで見かけるなぁと思ったのと、カリーヴルストがおいしかったことくらい・・・)。
こんなに詩的な雰囲気をたたえた都市だったのか・・・。
冒頭にダミエルが寄り添うジーゲスゾイレはすぐ分かった(まあ有名だしね)。
老ホメロスが歩く廃墟のようなポツダム広場・・・今では大きなソニー・センターが建っている再開発地区となっているので、違いにビックリ!
また、天使がたむろしている国立図書館はとてもきれいだったので、ぜひ実際に見てみたい。
ベルリン在住の方が撮影現場をくまなくたどっているブログ「ベルリン中央駅」も見つけたし、次に訪れる機会があったら、事前に歴史や場所についてよく勉強してから臨みたいと思います。

ベルリン・天使の詩
Der Himmel Uber Berlin/The Wings of Desire

(1987年 西ドイツ/フランス)
監督/ヴィム・ヴェンダース
出演/ブルーノ・ガンツ(ダミエル)
   オットー・ザンダー(カシエル)
   ソルヴェイグ・ドマルタン(マリオン)
   クルト・ボイス(ホメロス)
   ピーター・フォーク(ピーター・フォーク)

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コメント

遅くなりましたが、こちらからもTBさせていただきます。それにしてもたくさんの映画をご覧になっているんですね!また覗かせていただきます。

投稿: マサト | 2007/06/03 00:17

マサトさん、こんにちは!
ブログでの、ベルリンについての詳しい案内、とても参考になります。
今度はゆっくり遊びに訪れてみたいです!

投稿: チヒルカ | 2007/06/03 01:15

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» 「ベルリン・天使の詩」(1987) [ベルリン中央駅]
ベルリンを舞台にした映画の中でもっともよく知られ、かつ今でも人気が高いのはヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督の「ベルリン・天使の詩」(1987年)ではないだろうか。壁崩壊直前のベルリンが舞台のこの映画をきっかけにして、ベルリンという町に興味を抱くようになった人は少なくないのでは、と思う。 私に関して言うと、この映画は大分昔日本でたまたま一度観たことがあるだけだった。正直、当時はあまりよくわからなくて、この映画が私をベルリンに来さしめる衝動になったとは言い難い。ベルリンに住む... [続きを読む]

受信: 2007/06/03 00:13

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