« ゲゲゲの鬼太郎 | トップページ | パリ、テキサス »

幸福な食卓

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

中学3年の佐和子の家では、母さんは家を出て一人で暮らし、お兄ちゃんは成績優秀だったのに大学に行かず農業を始め、そして今日、父さんが父さんをやめると言う。複雑な心境の佐和子の前に転校生の大浦くんが現れ、次第に大事な存在になっていく。

思ったこと

日本映画を観たときによく抱きがちな感覚なんだけど、すべてが絵空事めいているというか、こういうふうに作るために作った、という感じ。
ありえない突飛な設定やキャラでも、そこに何がしかのリアルを感じたいから映画を観てるんだけどなー。
主人公の佐和子を演じた北乃きいは、すこぶるかわいかった!
いろいろなことにとまどい悲しみながらも、真摯で真っ直ぐな眼差し。
でもそれだけだな〜、この映画。

そもそも、ちゃんと並べられた、絵に描いたような朝食が気に入らない。
父、兄、佐和子の3人暮らしで、誰が用意してるの?
そして誰が片付けているの?
家も随分きれいにしてるようだけど、誰が掃除してるの?
様子を見ていたところ、父と兄がこまめにやっている風ではないし、佐和子の肩にかかっているのなら、相応の葛藤があるはず(家事ってけっこう大変だからね)。
「父さんが父さんをやめる」のも、母さんが家を出てパートで働きながらアパート暮らししてるのもいいけど、お金の心配とかないの?
そういう現実的な部分をスルーして、ただきれいに整えられた家って、感情移入できないわぁ〜。

お兄ちゃんは農業に従事しているということだが、バイトにでも行っている程度の雰囲気。
鶏が生んだばっかのタマゴを冷蔵庫に入れていたようだったけど、せっかく生み立てなんだから、その場で食べろよ〜と思った。
どんな問題を抱えていたのか曖昧なままなので、誰だって悩みとか裏の顔とかあるよ〜というくらいの感想しか持てない。
ガールフレンドのヨシコ、殻が混じったシュークリームって、マンガに出てくるドジッ子かよ、つーか、案外ワザとやってんじゃねーか?
大浦くんは爽やかなヤツだが、中学生男子が会ったばかりの女子に向かって「友達になろう」とか「中原は優しいから」とか、言うかね〜?
かわいらしいふたりのおつきあいに他の人が介入してくることは一切なく、まるでクラスの友達などはいないかのよう。
大浦くんが佐和子に用意していたプレゼントのことも、だいたいなんでお母さんが知っていたんだ?
そんなオープンな思春期の息子って・・・まあ、いるのかもしれんがね。
佐和子も素直すぎるというか、この年頃って、もっと内面が荒れ狂う感じじゃないのかなー(自分がそうだっただけですかね?)。

文句しか出てこないや。
私はわりと泣きやすい体質だけど、こういう映画では泣きませんー。

幸福な食卓
(2006年 日本)
監督/小松隆志
原作/瀬尾まいこ
出演/北乃きい(中原佐和子)
   勝地涼(大浦勉学)
   平岡祐太(中原直)
   さくら(小林ヨシコ)
   羽場裕一(中原弘)
   石田ゆり子(中原由里子)
公式サイト

|

« ゲゲゲの鬼太郎 | トップページ | パリ、テキサス »

日本映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/6448756

この記事へのトラックバック一覧です: 幸福な食卓:

» 映画「幸福な食卓」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
最後に映る食卓には家族の食器が幸せそうに揃ってる・・「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」・・訳の分からない奈落の底から蜘蛛の糸が静かに救う・・ 父(羽場裕一)は自殺未遂、母(石田ゆり子)は家出してパートしながら1人暮らし、兄(平岡祐太)は成績優秀なのに... [続きを読む]

受信: 2007/05/20 01:56

« ゲゲゲの鬼太郎 | トップページ | パリ、テキサス »