« カポーティ | トップページ | 紳士は金髪がお好き »

ハッピーフィート

お気に入り度 ★★★★★

こんな話

心の歌で気持ちを通わせる皇帝ペンギンたち。メンフィスとノーマ・ジーンの間に生まれたマンブルは、ひどい音痴の代わりに、足でリズムを刻むのが大好き。ペンギン社会からは浮きがちで、幼なじみのグローリアに恋を打ち明けることもできない。旧弊な長老たちによって、最近食料の魚が減ってきたのは異分子マンブルのせいとされてしまうが、エイリアンの仕業と疑ったマンブルは山の向こうへ謎を探しに行く。

思ったこと

サ、サイコー!!
Happyfeet01_2上映終了した瞬間に、もう一度最初から観たくなってしまったくらい。
ペンギンや南極好きも。
ふわふわとしたかわいい動物好きも。
ミュージカル好きも。
成長物語好きも。
CG技術の進歩に興味がある人も。
皆まとめて満足させてくれます。

ネイチャードキュメンタリー『皇帝ペンギン』を観たとき、皇帝ペンギンって見知らぬ宗教儀式をもった独特な民族っぽいなぁと思ったのだが、その空想を後押しする映画だった。
これ、子供のときに観ていたら、ペンギンって南極に住む少数民族って信じちゃってたかも(私、子供の頃SF小説・マンガの読み過ぎで、宇宙人ってもう発見されたんだっけ?と混乱した経験あり)。
あと、集団で歌って愛を語り合いパートナーを見つけるという設定は、大好きな萩尾望都の『銀の三角』を彷彿とさせた。
オーロラという神秘的な光景は神を感じさせる。
「心に歌を、胃袋には魚を」授けてくれるギン様を信仰しちゃいそう・・・。

ペンギンたちはじめ、鳥、ヒョウアザラシ、ゾウアザラシ、みんなすぐそこにいるみたいに生き生きしてる。
特に、生まれたてグローリアのかわいさには悶絶。
落ちこぼれマンブルが両親と先生の話す後ろで地面を掻いて足遊びしているところ、鳥から逃げてひくひく震えているところ、あまりのいじらしさに抱きしめたくなった。
それぞれ異なる生き物たちの質感、冷たくそそり立つ氷山から深い海に飛び込む臨場感、縦横無尽に泳ぐ爽快感・・・CG技術って、もうこれで充分だよって言えるとこまで来てんじゃないか(ただ、地面の雪は、塩やグラニュー糖みたいに見えたけど)。
氷山をすべり下りるジェットコースター感覚は、ぜひぜひ映画館で味わうことをおすすめします!

マンブルの音痴っぷりはジャイアン級のようで、本人は悩んでるのだけど笑える。
「拷問するか」
「マンブルの歌で?」
「ノォ〜!!」
みたいな(笑)。
ラテン系アデリーペンギンのアミーゴス、楽しすぎ。

てっきりペンギン社会におけるほんわかストーリーかと思ったら、意外とスケールが大きくてびっくりだ。
マンブルが水族館に保護されて正気を失ってしまうくだり、あまりの絶望の空気にドキドキした(アメリカの子供向け作品だから、絶対ハッピーエンディング!と信じつつも・・・)。
ペンギン視点で見たとき、人間が持ち込んだ機械や砕氷船がいかに異様な存在か、水族館に入れられるというのがいかにヒドイ環境の変化か、ということをありありと感じさせる。
水族館は好きなんだけど、ちょっとこれからは素直に楽しめなくなりそう・・・。

ただ、エンディングにかけての展開は、理想主義的で、性急な感じで、「え・・・」となる。
ダンスが世界を救う?
まあ、そう簡単にいくんだったらいいけどね・・・。
とはいえ、自然や野生動物を大事にしたいという気持ちが湧き起こります。

ハッピーフィート
Happy Feet

(2006年 アメリカ)
監督/ジョージ・ミラー
声/イライジャ・ウッド(マンブル)
  ブリタニー・マーフィ(グローリア)
  ヒュー・ジャックマン(メンフィス)
  ニコール・キッドマン(ノーマ・ジーン)
  ヒューゴ・ウィーヴィング(長老ノア)
  ロビン・ウィリアムズ(ラモン/ラブレイス)
  E・G・デイリー(ベイビー・マンブル)
公式サイト

|

« カポーティ | トップページ | 紳士は金髪がお好き »

アメリカ映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/6026491

この記事へのトラックバック一覧です: ハッピーフィート:

« カポーティ | トップページ | 紳士は金髪がお好き »