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明日へのチケット

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

オーストリアでの仕事を終えた大学教授は、飛行機が欠航したため列車で帰途につく。車内で仕事をしようとするものの、チケットを手配してくれた仕事先の美しい女性秘書への想いがつのって・・・。太った中年女性が、青年フィリッポをともなって乗車してくる。自分勝手にふるまう傲岸不遜な女性にフィリッポはだんだん耐えかねてきて・・・。スコットランドからやってきた3人の少年たちは、愛するサッカーチームのローマでの試合を楽しみにうかれていた。アルバニア出身の少年と知り合って仲良くなるが・・・。

思ったこと

3人の監督による3つのお話が、ローマへと向かう鉄道列車の中で展開される。
映画の解説には「オムニバス形式ではない」と書いてあるが、こういうのオムニバスっていうんじゃないのかな〜。
アルバニア人家族が共通して登場するけれど、お話はそれぞれ独立している。
鉄道旅行をしているときの、規則正しく刻む列車の振動、窓の外を流れる風景、人々のざわめき・・・などを実際に感じている気分に。
たまたま乗り合わせた見知らぬ人たちを観察して、どんな人生を送っているんだろうと想像しているみたいで楽しいね。

1話目:エルマンノ・オルミ監督。
食堂車の指定席でコース料理が供される?
ここに座っている人たちは、ずっとこの席にいるの?
そういう種類の列車もあるのかな?
ヨーロッパの鉄道には何回か乗ったことがあるけれど、食堂車も利用してみたかったな〜(次の機会には絶対・・・!)。
真面目そうな初老の教授が、ぼんやりと妄想にふけっている様子が可笑しい。
自分も列車の中で、いまいち読書とかに集中できないとき、何とはなくしょうもないことを考えていることが多いから、他人とは思えません。

2話目:アッバス・キアロスタミ監督。
こ、このおばちゃんの自己チューぶりはどうしようもないな!
でも本人も決して楽しくなさそうな感じ・・・けっこうツライ人生を送ってきてるんじゃないかと思わせる・・・だとしても、この性格じゃあ同情できないけど!
同行しているフィリッポが謎な雰囲気で、最初息子かな?と思ったんだけど、もしかして訳ありの年下の恋人?かと疑い、やがて兵役義務で将軍の未亡人にお供しているのだということが分かった。
フィリッポを探してさまようおばちゃんは、自業自得なんだけど、やっぱりなんだか哀れ・・・。
でもきっと性格直んないんだろうね。

3話目:ケン・ローチ監督。
いかにも田舎っぽい男の子たちがはしゃいでいるのが微笑ましい。
クスッと笑えるユーモラスな描写が交じっているところもいい。
ストーリーはちょっとドキドキしてしまう展開。
心がほんのり温かくなる結末へ着地してくれたので、後味良かった。
なんていうのかな、人生悪いことばかりじゃないよ、っていう感じ・・・。

明日へのチケット
Tickets

(2005年 イタリア/イギリス)
監督/エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ
出演/カルロ・デッレ・ピアーネ(教授)
   ヴァレルア・ブルーニ=テデスキ(秘書)
   シルヴァーナ・ドゥ・サンティス(未亡人)
   フィリッポ・トロジャーノ(フィリッポ)
   マーティン・コムストン(ジェムジー)
   ウィリアム・ルアン(フランク)
   ガリー・メイトランド(スペースマン)
   ブレルタ・チャハニ(アルバニア人一家の女の子)
   クライディ・チョーライ(アルバニア人一家の男の子)
公式サイト

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