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理由

お気に入り度 ★☆☆☆☆

こんな話

1996年6月5日未明、吹き荒れる暴風雨のなか、荒川区にある超高層マンション“ヴァンダール千住北ニューシティ”2025号室で、一家4人が殺される事件が発生した。関係者に話を聞いて調べていくうち、殺された4人は、住民台帳に記載されている小糸一家とは別人であることが分かり、ますます謎が深まる。

思ったこと

オープニングで荒川区の来歴が文字でつらつらと流れ、早くも萎え〜。
いつ、どこで、誰が、という情報も、漢字たっぷりの文字で説明書きされてイライラする。
文字を読むのが嫌いなわけではないが、他人のペースで読まされるのは苦手なんだよな・・・。
何年何月とか書かれても、前後関係がよく把握できないんだよ・・・(まあ、気にしなきゃいいんだけど)。
私は原作を読んだことがあるのでだいたいの流れが事前に分かっていたんだけど、何の予備知識もなく観た人って混乱しないのかな?
まあでも登場人物がむやみに多いわりには整理されていたかもしれない。
小説を読んだとき、私には良さがいまいちピンとこなかったので、映画で観るとポイントがくっきり見えるかな〜という淡い期待があったのだが、何がテーマなのかよく分からないうちに終わってしまった。
これって映画にした意味あんのー?
本で読むほうが向いている内容だと思うんだけど・・・。

登場人物たちが、事件について説明調のセリフをつらつらと読み上げ始めたので(特に久本雅美ね)、かなり早くの段階から我慢モードに入ってしまった。
ドキュメンタリータッチを狙ったんだと思うが、失敗してると思う。
次から次へと現れる登場人物たちが、まったくもってウソくさいんだもの。
ニュースバラエティ番組での再現ドラマって感じ。
画面はずーっと暗っぽいしさー。
場面転換のたびにガチャガチャとしたカットが挿入されるのにもイライラする。
こういうの観ると、「日本映画って好きじゃない〜」と言いたくなるの。

上映時間160分と長いのだけど、細かいエピソードを詰め込み過ぎの感。
だから肝心なところがぼやけてる。
2025号室に住んでいた疑似家族の人たちについて、結局よく分からないままだったのが気になってしまう。
“占有屋”というのはフツーの人には耳慣れない仕事だと思うし、もうちょっと丁寧に描写してあっても良かったんじゃなかろうか。

ラストのCGには失笑。
あれで一気に安っぽさが増したね。
ここでまた、もったいぶった言い回しの文章がつらつら流れてきて読まされるんだけど、ほんとウンザリ。
しかし、後で確認したところ、小説のラストとまったく同じ文章だったのだな(それって手抜きじゃね?)。
本で読んだときはヘンだなんて感じなかったんだけど、きっと映画には合わないんだよー。
それから「殺人事件が結ぶきず〜な〜♪」というエンディングテーマ・・・おもしろすぎるんですけど!

石田さんちの子供たちはかわいいな・・・と思っていたら、なんと実の兄妹なんだね!
お祖母さんと、亡きお祖父さんもいい感じ。
松江の和菓子屋出身ということだが、松江の言葉、かなり自然だったよー(my地元なもんで)。
それから、片倉ハウスの面々もよかった。
このへんは芸達者な人たちって感じでしょうか。
あ、あと些末なことだけど、美容院に置いてあった女性週刊誌のタイトルが「女性本身」だったのにも、ちょっとウケた。

理由
(2004年 日本)
監督/大林宣彦
原作/宮部みゆき
出演/村田雄浩(石川巡査長)
   岸辺一徳(マンション管理人・佐野)
   久本雅美(2024号室・葛西美枝子)
   大和田伸也(1225号室・佐藤義男)
   松田美由紀(1225号室・佐藤秋江)
   赤座美代子(学習塾経営・小糸貴子)
   山田辰夫(小糸信治)
   風吹ジュン(小糸静子)
   厚木拓郎(小糸孝弘)
   寺島咲(片倉信子)
   柄本明(片倉義文)
   渡辺えり子(片倉幸恵)
   菅井きん(片倉たえ子)
   小林聡美(2026号室・北畠敦子)
   古手川祐子(秋吉勝子)
   峰岸徹(勝子の兄・秋吉克之)
   加瀬亮(八代祐司)
   伊藤歩(室井綾子)
   細山田隆人(綾子の弟・室井康隆)
   ベンガル(綾子の父・室井睦夫)
   左時枝(綾子の母・室井敏子)
   立川談志(綾子の祖父・室井辰雄)
   勝野洋(石田直純)
   宮崎将(直純の息子・石田直巳)
   宮崎あおい(直純の娘・石田由香里)
   南田洋子(直純の母・石田キヌ江)
   片岡鶴太郎(直純の父・石田直隆)
   石橋蓮司(早川一起)
   永六輔(フラワーロード店主)
   根岸季衣(砂川里子)
   中江有里(作家)
   裕木奈江(イーストタワーの住人・B子)
   多部未華子(ウエストタワーに住む少女・篠田いずみ)

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