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ヘンダーソン夫人の贈り物

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

未亡人となったローラ・ヘンダーソン夫人は、残された遺産でウィンドミル劇場を買い取った。劇場支配人に雇ったのはユダヤ人のヴァンダム。イギリスでは前代未聞であった女性のヌードを見せるレビューを上演し、大評判となる。第2次世界大戦が始まりロンドンの町が空爆にさらされても、ウィンドミル劇場は開き続けた。

思ったこと

お金持ちの未亡人が、常識を越えたことを思うさま行う。
ちょっとワガママで我が強いけど、天真爛漫なヘンダーソン夫人はチャーミング♡
財産もコネも利用しまくって、やりたかったことを実現できるのなら、年をとって未亡人になるのも悪くないなと思っちゃう。
悲しみを胸に秘めた上での、強さ、明るさをジュディ・デンチはよく表現していたと思います。
忠実な執事や、未亡人友達レディ・コンウェイの存在も頼もしい。

ヘンダーソン夫人と劇場支配人ヴァンダムとのコミカルな言い合いがおもしろい。
でもね、ヴァンダムは夫人をないがしろにしすぎなのではないかと思うの。
うるさく思うのは分からなくもないけど。
演目を考えたり芸人を選んだりするのも、オーナーの楽しみなんだから〜。
「口を出さないでくれ!」「来るな!」なんて言われてしまったら、つまんない・・・オーナーになった甲斐がないじゃんか・・・(夫人がへこたれない性格で良かった)。
それに、モーリーンの恋の行方も、空爆に遭ったのも、夫人のせいというわけではないと思うんだけどな・・・。
夫人がヴァンダムに淡い恋心を抱くというのは、とってつけたエピソードに思えてイマイチ。

さまざまな趣向のレビュー舞台は美しく楽しい!
フルヌードの女性を出すなんて、てっきりエロティックな演目なのだと思っていたんだけど、控えめな照明を当てられじっとポーズをとる女性たちは、生きた絵画・彫刻の風情で上品でした。
人魚に扮する女の子たちを見てたら、子供の頃、人魚に憧れて鯉のぼりを履いたりしてたのを思い出したよ。

ところで邦題について。
原題の「Presents」は、「贈り物」という意味の名詞ではなく、「○○が提供します」「○○がお届けします」という感じの動詞なのね。
映画中でも「Mrs Henderson Presents」と劇場に掲げるシーンが出てくる。
こういう邦題にした気持ちは分かるし、意味はまあ通るけど、なんだか誤訳ちっくでビミョー。

ヘンダーソン夫人の贈り物
Mrs Henderson Presents

(2005年 イギリス)
監督/スティーヴン・フリアーズ
出演/ジュディ・デンチ(ローラ・ヘンダーソン)
   ボブ・ホスキンス(ヴィヴィアン・ヴァンダム)
   ケリー・ライリー(モーリーン)
   ウィル・ヤング(バーティー)
   クリストファー・ゲスト(クロマー卿/トミー)
   セルマ・バーロウ(レディ・コンウェイ)
公式サイト

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コメント

チヒルカさん、おひさしぶりです。こんばんは。
私はテレビで見たのですが、あまり、のめり込みもせず、普通な感じで見終わりました。
オーナーなのに劇場に来るななんて言われたら、私なら怒るかも。口は出さないという契約でも。

TBが行かない場合のために、名前に記事URLをリンクしました。

投稿: ボー | 2008/03/26 23:29

ボーさん、こんにちは~。
1年くらい前に観た映画なので、イマイチ記憶が・・・。
でも、私も「フツー」と思いながら観てたような気がします。
ジュディ・デンチの印象は、その後観た「あるスキャンダルの覚え書き」のものすごさにすっかり塗り替えられてしまいました~。

投稿: チヒルカ | 2008/03/27 21:48

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