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手紙

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

金目当てで強盗に入った家の老女を殺害してしまい無期懲役を課せられた兄のために、武島直貴は大学進学をあきらめ、職場やアパートでも差別を受け、人目を避けるように暮らしていた。お笑い芸人を目指し、心の通じ合う朝美を恋人に得、一時はうまくやっていけるかのように思えたが、兄のことが明らかになって足かせとなる。

思ったこと

弟「大学に行くのはやっぱりやめました・・・」
兄「こないだの手紙、ちょっとショックだったな・・・」
冒頭に流れる兄弟の手紙のやりとり、ここでいきなり涙ぐんでしまった。
簡単すぎ?
私は何故だか、保護者のいない兄・姉が、弟・妹を上の学校に行かせてやりたいけど行かせられない・・・というシチュエーションに弱いのだ。

兄のことを罵倒した職場の先輩が大検めざして勉強しているとか、友の成功のために身をひくとか、恋人の父親が社会的地位のある人間で「あの男はおまえにふさわしくない!」だとか、親の決めた婚約者が「二度と彼女に近づかないでくれ!」だとか、ありがちなエピソード満載で、次はなんだろ〜とちょっとワクワク。

物語もクライマックスになってくると、背後のあちらこちらから人々のすすり泣く音が。
うわ〜皆が泣いてるとなんだか冷静になっちゃうな〜。
だいたいベタなんだよ、ベタ、へっ。
などとイヤな感じに薄笑っていた私ですが、最後の刑務所でのシーン、号泣してしまいました・・・。
やっぱりね、イヤなことやツライことも多いけど、人と人とのつながりって尊い・・・。

電気店会長の平野の言葉、「君はここで生きていくんだ」。
由美子の言葉、「逃げたらあかん」。
武島兄弟のように厳しい状況に生きているわけではなくとも、日々いろいろと不平不満を持ちがちな私の心にも突き刺さる。
(現実には逃げたほうがいい時と場合もあると思うけど。)

沢尻エリカ、かーわーいーいー!
清純というか、ロリっぽいというか、食堂勤めの地味ななりがかわいらしいお顔を引き立てるー!
と思いきや、バーに現れたときのドレスアップした姿もいいわね。
芯の強いお母さん役も素敵。
こんなにかわいいのに直貴に冷たくされて、それでもめげずにちょっかい出し続けるのがスゴイ。
かなり本気でイヤそうだったからな、直貴のやつ・・・。
邪険にされるたびに、代わりにヘコんだよ、私は。
諦めないで心から相手のことを思っていればいつかは振り向いてもらえる日がくるかもしれない・・・でも現実的には難しいよね。
一歩間違えたらストーカーだし(男女逆転させて、全然タイプじゃない男が由美子みたいにつきまとってくると想像すると、けっこうコワイ)。

山田孝之、自然なたたずまいなのに、何をやってもそれっぽく見える(暗く生きてる人でもお笑い芸人でも電気店員でも)。
演技力があるってことか?
兄、あの過ちさえなければ、良い人生を送れたかもしれないのに・・・と同情心をあおる好男子。
祐輔役の尾上寛之って、なんだか私の身内にいそうな顔なんだよね・・・すげー親近感わくよ。
朝美役の吹石一恵は美人だとは思うがイマイチ私の好みではないので、直貴との仲が裂かれそうになってもあまり感情移入できない・・・と思いつつ、胸の谷間にホクロがちら見えるのが気になって気になって(私ゃ男か?)。

手紙
(2006年 日本)
監督/生野慈朗
原作/東野圭吾
出演/山田孝之(武島直貴)
   玉山鉄二(武島剛志)
   沢尻エリカ(白石由美子)
   吹石一恵(中条朝美)
   尾上寛之(寺尾祐輔)
   田中要次(倉田)
   杉浦直樹(平野)
   風間杜夫(朝美の父)
   吹越満(緒方忠夫)
公式サイト

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