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トランスアメリカ

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

男性に生まれたことに違和感を持ち、心身ともに女性になるための手術を控えたブリー。ところが、17年前に一度だけおかした過ちから、息子が生まれていたという事実を知る。初めて会う息子トビーをニューヨークの拘置所に請け出しに行き、すさんだ生活を見かねて、ロサンゼルスまで車で連れていくことに。もちろん、自分がまだ男であることも、本当は実の父親であることも隠したまま・・・。

思ったこと

Transamerica01何が驚きかって、女性になるための手術の日を指折り数えて待っている、まだ男の身体を持つブリーを演じているのが女優だってこと・・・。
どこからどう見ても、女になろうとしている男としか思えない。
ごく女らしいんだけど、どこか不自然なぎこちなさ。
すごい! 女優として美しい役柄ではないのに、よくやった!

17歳のトビーの、ひりひりとした繊細さも絶品だ。
あのルックス、ニューヨークで男娼やってたという過去・・・『バナナフィッシュ』のアッシュ?
ケヴィン・ゼガーズが“リバー・フェニックスの再来”と言われるのもうなずける。
今こそ、『バナナフィッシュ』をケヴィンくん主演で映画化するときではないのかー!?
でもケヴィンくん、金髪に染めてるのは、あまり似合ってなかったな・・・黒髪のときのほうが断然カワイイ。

最初は自分のことだけで頭いっぱいだったブリーが、不承不承ながらもトビーと車の旅を続けていくなかで、心のうちに変化が現れる。
すさんだ境遇でとんがっていたトビーが、だんだん心を開いてくる。
自分らしく生きたいという気持ちと、周りの人を大事にしたい、そして認めてもらいたい好かれたいという気持ちが、自然に両立できればいいのにね。
そう簡単にはいかず、世の中のたいていの人が悩みながら生きているからこそ、突飛ともいえるブリーの状況に感情移入できるのだろう。
ラストでは、しみじみとあたたかい気持ちになれます。

くすっと吹き出す軽妙なシーンも多々。
ブリーのお母さんが態度を豹変させるとこなんか、ベタなんだけど笑える。
“キアヌ2号”“キアヌ3号”も印象に残ったな・・・。
少年が服を脱ぎながら、実の父親に向かって「あなたはセクシーだ」「やさしくするから」と言って迫る、というシュールな光景も見られます。
可笑しいんだけど、なんだかせつなくて涙ぐんでしまいそうな感じ・・・。

それにしても、女になりたい男を題材にした映画って、本当に多いよね!
実際にそういう人たちが多いのか(身近にいないからよく分からんのだが)、葛藤が多くドラマになりやすいから取り上げられるのか・・・。
私個人の好みとしては、男性同士の恋愛物語ってそれほど興味を引かれないんだけど、女装者を見るのは好き。
だからどんどん作ってください、どんどん観るから。

トランスアメリカ
Transamerica

(2005年 アメリカ)
監督/ダンカン・タッカー
出演/フェリシティ・ハフマン(ブリー)
   ケヴィン・ゼガーズ(トビー)
   フィオヌラ・フラナガン(ブリーの母)
   バート・ヤング(ブリーの父)
   キャリー・プレストン(シドニー)
   エリザベス・ペーニャ(マーガレット)
   グレアム・グリーン(カルヴィン)
公式サイト

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コメント

こんにちは☆TB失礼します。
(出来てないかも)

>それにしても、女になりたい男を題材にした映画って、本当に多いよね!

本当にそうですね!やはり人生そのものがドラマっぽいからなんでしょうか。でも私もこういったお話とっても大好きです☆

投稿: ももも | 2007/03/13 13:13

もももさん、こんにちは!

『トランスアメリカ』は、笑いあり涙ありといった感じで、とてもやさしい気持ちになれる後味でしたね。
こういう映画、大事にしたいです。

投稿: チヒルカ | 2007/03/13 20:37

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やっと観れました「トランスアメリカ」です。 性同一性障害に悩む男性が、昔一度だけ女性と関係を持った時に出来た子供とアメ [続きを読む]

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