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ブラック・ダリア

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

1947年ロサンゼルス。ロス市警特捜部でコンビを組み活躍する、元ボクサーのバッキーとリー。リーの同棲相手ケイを交え、微妙な三角関係ながら親しくしていた。あるとき、身体を真っ二つに切断され、口を耳まで裂かれた若い女の惨殺死体が発見された。リーはこの事件に異常なほどのめり込む。バッキーは捜査の過程で、殺された娘に似た、富豪の娘マデリンと出会う。

思ったこと

次から次へと派手な出来事や事件が起こるが、全体的に説明不足で、無理矢理感のあるストーリー構成。
登場人物たちはブラック・ダリア事件に熱中しているらしいが、誰にも感情移入できず、私たち観客は置いてけぼり。
早口のセリフだけで状況を説明されてもなー、こっちは字幕を一生懸命読まなきゃいけないし、ついていけないんだよー。
私は事前に登場人物紹介やあらすじを読んでいたが、それでもよく把握できなかったので、予備知識なしの人はもっと混乱したのではないか。
だいたい中心になるふたりの名前がブライカートとブランチャードって、似すぎだっつーの。
最後まで区別がつかなかったよ・・・。
サスペンスに乗り切れなかったから、謎を知りたい気持ちも特に湧かず、秘密を明かされても「へぇ〜、そう」という程度の感想。
犯人がぺらぺらと真相を語るのって、不自然じゃない?
警察って、あんなに物壊したり、人の死を見過ごしたりしていいのかー?
そのほか釈然としない箇所がいくつも残るが、なんかまあ、どうでもいいかな・・・。

全体に立ちこめる、重苦しく不穏な空気はよく表現されていたと思う。
ゾッとする映像もいくつか。
この時代の女って、口紅くっきり真っ赤なのね。
あと、誰も彼もがのべつまくなしに煙草を吸っている。
私は嫌煙派ではないが、なんだか喉がイガイガしてきそう・・・。

それにしても、バッキーさんよ。
ねんごろになった女が信じられなくなったら別の女のところに行って寝て、その女に秘密があることが分かったら前の女のところに戻って寝て、その女が・・・って、ちょっと調子が良すぎるんじゃあ、ありませんか。
でも、ジョシュ・ハートネットはいい身体をしておる。

あと、切羽詰まった状況でこちらに銃を向けている男に「あなたに撃てるはずない。そんな度胸ないでしょ」みたいなことを言うのは、やめたほうがいいよね。
死にたくなかったら。
本当に度胸が少ない相手でも、背中を押してしまう言葉だと思う。
もっと、そーっと、刺激しないようにしなきゃ。

スカーレット・ヨハンソンは最近人気らしいが、私はどうも評価する気になれないのだ。
きれいだけど、なんか情緒が足りない気がして。
ケイみたいな“いい女”然としたキャラクターよりも、もっと軽めな役柄のほうが似合うんじゃないかなー。
ヒラリー・スワンクは、美人度ではちょい下がるものの、しっかりした演技で見応えがある。

ブラック・ダリア
The Black Dahlia

(2006年 アメリカ)
監督/ブライアン・デ・パルマ
原作/ジェイムズ・エルロイ
出演/ジョシュ・ハートネット(ドワイト・“バッキー”・ブライカート)
   アーロン・エッカート(リー・ブランチャード)
   スカーレット・ヨハンソン(ケイ・レイク)
   ミア・カーシュナー(エリザベス・ショート)
   ヒラリー・スワンク(マデリン・リンスコット)
   ジョン・カバナー(エメット・リンスコット)
   フィオナ・ショウ(ラモーナ・リンスコット)
   レイチェル・マイナー(マーサ・リンスコット)
公式サイト

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コメント

こんにちは
ケイはスカーレット・ヨハンソンだったのか〜といまようやく頭の中で繋がりました^^;
彼女、「ロスト・イン・トランスレーション」ではまあ悪くなかったと思います。

TBさせていただきました。

投稿: manimani | 2007/01/24 21:57

manimaniさん、こんにちは!

『ロスト・イン・トランスレーション』は観なきゃ〜と思いつつ、未見なんです・・・。
『真珠の耳飾りの少女』もポスターで見た限りでは、とてもきれいですね(これも未見)。
近々『マッチポイント』を観る予定なので、そこでスカーレット・ヨハンソンの魅力を発見できればいいのですが。
カワイイ顔してるとは思うんですけどね・・・。

投稿: チヒルカ | 2007/01/25 02:15

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受信: 2007/02/18 01:10

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