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哀しみのベラドンナ

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

中世フランスの村。領主に結婚の報告に行ったジャンとジャンヌだが、貢ぎ物が足りなかったためにジャンヌは領主に身体を奪われた。傷ついて家に戻ったジャンヌの前に悪魔が現れる。飢饉のなか、ジャンヌが紡いだ糸はよく売れ、税金を納めることができたジャンは役人に取り立てられた。しかし戦争の資金を集めることができず、ジャンは左手首を切り落とされ、ジャンヌは悪魔つきとして村を追われる。

思ったこと

ベラドンナ・・・ああ・・・ベラドンナ・・・ああん♪
ベラドンナ・・・美しい女♪
ベラドンナ・・・恋をした女♪

同行の友人と歌いながら、劇場を出てきてしまいました。
なんかクセになるメロディだな〜。
ついなんとなく「ベラドンナ」が名前だと思ってしまいがちだが、主人公の名前はジャンヌだ。
そのジャンヌがとにかく陵辱される・・・というお話。
ぽか〜んと口を開けっ放しになってしまうほど、ショッキングな性表現がこれでもかこれでもかと続く。
あまりにくどく長たらしいので、だんだん麻痺してきてしまった(ちょっと眠くなったくらい)。
でもこれ、子供が観たらトラウマになりそうだな・・・。

誰も彼も(悪魔さえも)がジャンヌの身体を欲している。
魔性の女?
可哀想な身の上なんだけど、あんた、顔も身体も声もエロ過ぎるから・・・と、アンチ・フェミニズムなことを言ってしまいたくなります。
むごたらしい目にあって悲鳴をあげたり泣いたりしてるが、本当のとこどうなのよ?という感じに見えるのは、男性によって作られているからなのでしょうか。
現代に生きる自分にとって荒唐無稽なお話だから、ジャンヌの悲劇が身に迫らないのでしょうか。

アニメーションによくあるようなくっきりした線の絵ではなく、叙情的な水彩イラストレーションがそのまま動き出したかのような美術はすばらしく美しい。
特に、ジャンヌが森の奥で悪魔に身をゆだねたときの映像が圧巻。
旧・虫プロによる製作なのだが、手塚治虫っぽさはあまり感じなかったな。
ちなみに、この映画の公開年の1973年に旧・虫プロは倒産している・・・こんなマニアックなの作っているから・・・。

哀しみのベラドンナ
(1973年 日本)
監督/山本暎一
原作/ジュール・ミシュレ
美術/深井国
出演/長山藍子(ジャンヌ)
   仲代達矢(悪魔)
   伊藤孝雄(ジャン)
   高橋昌也(領主)
   シメギシガコ(奥方)
   米倉斉加年(司祭)
   中山千夏(ナレーション)
公式サイト

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