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パプリカ

お気に入り度 ★★★★★

こんな話

他人の夢の中に入り込むことができる機械“DCミニ”。サイコセラピスト千葉敦子は、夢の中で治療を施すとき、パプリカという少女になる。ある日、精神医療研究所から3台のDCミニが盗まれた。そして、狂った夢に侵されていく人々。千葉敦子は、天才科学者である同僚の時田や島所長とともに、犯人を捜す。

思ったこと

めくるめく夢の世界に酔いまくり、映画が終わったあとも、自分の身体の周りに広がるこの世界が現実だと感じられない・・・。
映像世界にここまで没頭したのって、すごく久しぶりのような気がする。
いったいなんなの!? この異様なおもしろさ。
オープニングからタイトルロールまでの流れで一気に心をつかまれ、すごい興奮した。
アニメならではの映像美。

Paprika01_1夢の世界にだけ存在する女、パプリカ。
かわいくて生き生きしていて変幻自在で万能。
孫悟空、妖精、フランス人形、人魚・・・くるくる変わる姿は、とてつもなくカワイイ!!
いいなー憧れだなー。
私の中にもパプリカがいないかなー。
そしたら私、ずっと眠ったままでもいい・・・。

千葉敦子がこれまたいい女でさー。
あの怜悧なまなざし、きつい言葉、たまりませんなー。
お姉さま・・・(って、私のほうが年上なんじゃないかという気がするけど)。
敦子とパプリカがまったく違う人格として描かれているところも興味深い。
ふたりのやりとりを見てると、私がいろいろ考えて自問自答しているときにも、心の中でいくつもの人格が話し合っているんだと思えてきて・・・。

脈絡なく場面が転換し、自分の気に入っているシチュエーションや、過去の記憶の断片が挟み込まれていく。
夢って本当にこんな感じだよね。
そして敦子と一緒に、これが夢なのか現実なのか分からないような気持ちになっていく。
怪しげな場所で、次に何が起こるのかまったく予想がつかず、おそるおそる足を踏み出す感じ・・・実際に他人の夢に入り込んでしまったかのような幻惑感だ。
サーカスの舞台、ぶるんぶるん回る時田の顔、おびただしい蝶、小山内の横から顔を出してくる乾など、ぞくっとくるような悪夢イメージも満載。

正直言うと、ストーリーはなんだかよく分からなかった。
何を言っているのかよく聞きとれないところも多かったし(特に、乾理事長と、悪夢に操られている人たちのセリフ。2〜3割程度しか聞きとれなかった・・・そんなの私だけ?)。
DCミニの設定はいいとして、なんで夢がいきなり現実を浸食してくるのか?
パプリカは夢の女なのに、いつどこで入れ替わってるの?
粉川刑事のトラウマはちょっと不自然では?
敵の人たちはいったい何がしたかったのだろう?
ラストはあれで一件落着なのかー?
・・・でも、そんなのまあ、どうでもいいかなって。
ストーリーの雰囲気しか把握できなくても、映画のおもしろさはまったく損なわれていなかったと思うから。
とはいえ原作も読んでみようかな。
今敏は評価の高い監督らしいが、私は全然知らなかったので、過去の作品も是非チェックしてみよっと。

パプリカ
(2006年 日本)
監督/今敏
原作/筒井康隆
音楽/平沢進
声/林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)
  江守徹(乾精次郎)
  堀勝之祐(島寅太郎)
  古谷徹(時田浩作)
  大塚明夫(粉川利美)
  山寺宏一(小山内守雄)
公式サイト

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コメント

こんにちは。TB失礼します。

パプリカちゃんと敦子は私も一気にファンになってしまいました。ああいうのいいですよね~。
でも反して内容が…なんとなく登場人物が身近すぎていまいち「本当に東京を救ったの?」という気分にさせられました。
音楽もパプリカに合っててよかったと思います。

今敏の映画はどれも映像はピカ一!ですのでお暇なときに是非見てみてください。(内容は…人によります^^;)

投稿: ももも | 2007/06/21 15:36

もももさん、こんにちは〜!

音楽、気に入ったあまり、あれから平沢進のCDを何枚も買ってしまいました〜。
今敏監督の作品はほかに『パーフェクトブルー』だけ観ましたが、そっちは私にはあんまり・・・だったかな。

投稿: チヒルカ | 2007/06/24 19:48

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「パプリカ」です。 主人公は二面性を持つ女性。美貌のサイコ・セラピストと、美少女夢探偵として、摩訶不思議な空間に見る者 [続きを読む]

受信: 2007/06/25 15:19

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