« 恋は足手まとい | トップページ | 007 カジノ・ロワイヤル »

王の男

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

旅芸人一座のチャンセンは、女形コンギルが裕福な客のなぐさみものになろうとしているのを救って逃げ出し、ふたりで漢陽の都へ向かった。時の王ヨンサングンが芸妓だったノクスを愛妾にしているのを風刺した芸で人気を博す。しかし王を愚弄した罪で捕らえられ、死刑を宣告される。チャンセンは「王が笑えば侮辱じゃない」と反論し、王の前で演ずる機会を得、見事気に入られて王宮に迎えられた。

思ったこと

Ounootoko01女形芸人コンギルを演じるイ・ジュンギは“女より美しい男”と言われて大人気らしいが、事前に写真で見たときは、そこまでの美形かぁ〜?と不審に思ってた。
初めて登場したときも、まあきれいだけど、そんな騒ぐほどでもないんじゃない〜?と思ってた。
しかし、ストーリーが進むにつれ、チャンセンのことを信頼していつも後ろにぴったりついてくる様子、はにかむような微笑が、かわいい、かわいいよ、コンギル。
なんか守ってあげたいような気分。
そばにおいて、私のためだけに微笑んでおくれ、という気分。
古風でたおやかなたたずまいが、よっぽど今どきの“女より美しい”というのに納得できました。

最初から最後まで、芸人たちのシーン満載で楽しい。
劇の中身はビミョーっていうか笑えるものではないが(時代とかお国柄とかあるのかも)、綱の上で飛んだり跳ねたりするアクロバットは見応えがある。
圧巻は、チャンセンが矢を避けるシーンね。
あまりなじみのない韓国の衣装も、他では見ないような色の取り合わせがきれい。

最初は絶対笑わなさそうだった王様だが、意外とゆるかった。
ていうか、下ネタがお好きなのね・・・。
ヨンサングンは歴史上の暴君として有名らしいが、部下にいちいち先王と比べて否定されたり、生い立ちが可哀想だったり、好き放題やってるように見えて孤独な内面を抱えていたり、だんだん同情の気持ちが高まってくる・・・かと思うと、やっぱりとんでもなく暴君だったりする。
寵愛を受けたコンギルが、仲間から抜けてでも、助けたい、支えになってあげたいと思う気持ちに共感しつつ、手に負えない王の所行に翻弄される。

コンギルはてっきり男娼なんだと思っていたけど、どうもそういうわけでもないらしい。
しかし役の上だけでの女形というには、普段から女らしすぎる。
とはいえ、はっきりゲイだと描写されるわけでもない。
なんか曖昧なままなんだよね・・・コンギル、あんたはいったいどういう人?
そしてチャンセンとコンギルは、深い友情で結ばれているということらしいが、あからさまに怪しい・・・それだけじゃないだろー?
はっきりしろー。
チャンセンが必死で暴れて、コンギルの身体を売らせまいとするのは、どう見ても嫉妬の感情だよなー。
まあ同性でも異性でも、自分の身を捨てられるほど大事な人がいるというのは、生まれてきた甲斐がある幸せなことだと思う。
たとえどんな結末に終わっても・・・。

王の男
King and the Clown

(2005年 韓国)
監督/イ・ジュンイク
出演/カム・ウソン(チャンセン)
   イ・ジュンギ(コンギル)
   チョン・ジニョン(ヨンサングン)
   カン・ソンヨン(ノクス)
   ユ・ヘジン(ユッカプ)
   チャン・ハンソン(チョソン)
公式サイト

|

« 恋は足手まとい | トップページ | 007 カジノ・ロワイヤル »

韓国映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/4791429

この記事へのトラックバック一覧です: 王の男:

« 恋は足手まとい | トップページ | 007 カジノ・ロワイヤル »