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007 カジノ・ロワイヤル

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

爆弾テロリストを追っていたジェームズ・ボンドは、飛行機爆破を未然に防ぐことに成功し、テロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフルに大損をさせた。ル・シッフルがモンテネグロで大々的なカジノを開くことを知り、ボンドは参加者として潜り込む。財務省から派遣された監視役、国家予算1500万ドルをたずさえた美女ヴェスパー・リンドと共に。

思ったこと

私は今までの007シリーズについて、ほとんどまったく観たことがなく、よく知らない。
若いボンドが“00”に昇格して最初の任務の話なのだが、「冷戦時代が懐かしい」なんてセリフがあるし、9・11の後らしいし、これって現在の話・・・。
そのわりには携帯電話の扱いが・・・。
今までのシリーズと時系列はどうなってんの?
それとも、ジェームズ・ボンドとは個人名ではなく、歌舞伎役者みたいに襲名していくものなのか?

ボンドがこちらに向かって「バーン☆」と銃を撃つと、主題歌にのってアニメーションがスタート。
何これ、TVドラマのオープニングみたい? 妙におもしろいんだけど。
トランプがパラパラと踊るアニメは、けっこうきれいと言えなくもないが、なんだか笑える。
主題歌の日本語字幕の歌詞がクサクて、さらに笑える。
007シリーズって、いつもこんな風に始まるの?

お金かかってそうなセット、アクションに次ぐアクション、こういうのが“いかにも映画らしい映画”っていうのかもしれないけど、私はやっぱりちょっと苦手だな〜。
いろいろな物が爆発したり、車が猛スピードで転倒したり、人が殺されたりの連続を見ていると、なんだか麻痺してくるというか、頭がぼんやりしてどうでもいいような気分になってきて、「ふ〜ん・・・で?」と言いたくなってしまう。
盛り上がれない・・・。
無味乾燥な情報がどんどん提示されるので、えーと誰がどれで何だっけ?と整理するのがちょっと大変。
とはいえ、ストーリーは割と単純で予想どおりに進むし、2時間半の間、退屈はしませんが。

そもそもなんで観に行く気になったかというと、チェコでロケされたと聞いたから。
映画内でカジノが開催されているモンテネグロは、チェコの温泉保養地カルロヴィ・ヴァリで撮影されたそう。
でも、思ったよりもチェコは出てこなかったな〜(プラハなんてほんのちょっと)。
そのあとの町の風景はイタリアで、実際のモンテネグロは全然映っていないらしい。
序盤でボンドは、爆弾テロリストの痕跡を追ってバハマに行く。
舞台はナッソーの高級ホテル「オーシャン・クラブ」。
あら〜懐かしいわね〜(って、泊まってませんが。通りかかって、中をちょこっと覗いたことあるだけ)。
ほかにも背景に「アトランティス」やら「コンパス・ポイント」やらの建物が映ってて、ちょっと楽しかった。
ヴェネツィアやコモ湖は未踏だから、ぜひ行ってみねば。
最後に出てくる、湖畔の城みたいなホワイトの邸宅、こんなところに住んでみたいよー。

マダガスカルでの爆弾テロリスト、モロカとの追っかけっこはおもしろい。
爆弾男の身体能力がすごい!!
ドアの上に空いた小さい空間を身軽に飛び越え、それを追うボンドがドアをぶち破るシーン、思わず「ドリフ!?」と笑ってしまった。
クレーンから飛び降りるとかって、ありえなさすぎ・・・。
それにしても、ボンドは、なんでああも迷いなく人を殺したりできるのか不思議。
自分が間違っている可能性とか、まったく考えないのか?

ボンドとヴェスパーが、食堂車で出会うシーン。
「君はこれこれこういう人間だね。孤児なんじゃ?」などとすごい決めつけ。
なんかさー、現実でもいるよね、そういう人。
ちょっとした情報から自信たっぷりに決めつけてきて、それが全然当たってないの・・・。
ボンドも傲慢な勘違い人間なのかも、と思うと、随分印象が変わる。
それにしても、いい男いい女になるって、自信満々にふるまって決して動揺してはいけないのだな(お金やルックスの良さも必要だけど)。
「美しい」などと誉められても、照れたり過剰に謙遜したりしちゃダメだし、意地悪や腹の立つことを言われても、カッとなったりムキになったりしないで、冷静にスマートに切り返さなきゃならない。
参考にしよう・・・。
(でも実際にこういう言動したら、かなりイヤミだよね!?)

国家予算1500万ドルを使ってのポーカー対決、これもありえなさすぎておもしろい。
イギリス政府、あわよくば儲けようとか考えてないか。
ル・シッフルとの大勝負に負けて、ベランダにたたずむボンド、いつも自信満々なのにちょっと落ち込んじゃった風情がカワイイ。
そして、ポーカーの途中で、ボンドが青い顔して慌ててトイレに駆け込んでいくものだから、お腹が痛いのかな、下剤盛られたかな・・・と思ってたら、毒だったのね。
私が相棒だったら、ボンド、とっくに死んでたな・・・。

007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale

(2006年 アメリカ/イギリス/ドイツ/チェコ)
監督/マーティン・キャンベル
原作/イアン・フレミング
出演/ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
   マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)
   エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)
   セバスチャン・フォーカン(モロカ)
   ジェフリー・ライト(フィリックス・ライター)
   ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス)
   サイモン・アブカリアン(ディミトリウス)
   カテリーナ・ムリーノ(ソランジュ)
   イェスパー・クリステンセン(ホワイト)
   ジュディ・デンチ(M)
公式サイト

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コメント

おそらくはじめましてだと思います。
ちがっていたらごめんなさい。

TBさせていただきました。
記事拝見したら、なかなかシニカルで笑いました。
たしかにありえね〜〜の連続ですよね〜〜
面白いです。

というわけで、失礼します。

投稿: manimani | 2007/01/16 22:09

manimaniさん、こんにちは!
初めまして、で合ってると思います。
TB&コメント、どうもありがとうございます!!

私はボンドにまったく思い入れがないもので。
こういうことファンの人に言うと、「分かってない!」って怒られるのかもな~と思いつつ・・・。
たぶん、“ありえない”部分が醍醐味なんですよね。

投稿: チヒルカ | 2007/01/17 00:15

こんにちは。TB失礼します★

ダニエル・クレイグが好きなので鑑賞しました。
内容があんまり無い感じも、楽に観れて楽しかったです。

投稿: ももも | 2007/05/29 13:06

もももさん、こんにちは~。
いつも、どうもです。

ダニエル・クレイグ、私はこの映画で初めて見ましたが、いまひとつ良さが分からず・・・。

投稿: チヒルカ | 2007/05/30 01:36

度々コメントすみません☆

TB飛びました?ココログ同士なのにたまに上手く作動しなかったりします^^;
ダニエル・クレイグは「レイヤー・ケーキ」の方が格好良かった(個人的には)気がしますが、映画はク○つまんなかったのでオススメはしません…苦笑

投稿: ももも | 2007/05/30 13:16

もももさん、こんにちは!

ダニエル・クレイグ、そんなカッコイイんですか〜。
今後ちょっと気をつけてみてみます〜。
出演作をチェックしたところ、「シルヴィア」は観たはずだけど、全然覚えがない・・・。

投稿: チヒルカ | 2007/05/31 22:38

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2006アメリカ/イギリス 監督:マーティン・キャンベル 原作:イアン・フレミング 『007/カジノ・ロワイヤル』(東京創元社刊) 音楽:デヴィッド・アーノルド テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ) 主題歌:クリス・コーネル 出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)ジュディ・�... [続きを読む]

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