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嫌われ松子の一生

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

東京で無為な生活を送る川尻笙は、今まで存在さえ知らなかった伯母が殺されたと聞かされ、そのアパートの整理を頼まれる。そして、周囲に現れる人々の話から、松子の人生をだんだんと知っていく。23歳のときに現金盗難事件で中学教師を辞職、妹の首をしめて家出、数々の男たち、トルコ嬢、殺人、刑務所・・・その人生は壮絶なまでに波瀾万丈だった。

思ったこと

Matsuko01涙なくしては語れない松子の一生・・・観ている間ほとんど泣きっぱなし状態・・・なのに、すんごく笑えるの!
涙と笑いをずーっと持続させられて、こちらの感情はもう、ぐちゃぐちゃですよ。
どこが特に泣けたかというと、親友めぐみが松子のことを気づかうシーン。
私、友情とか兄弟の絆とかに弱い・・・。
恋愛や親子愛には食傷気味というか、けっこうクールでいられる・・・とはいえ、松子が父の日記を見つけたシーンも相当キましたが。

運命に翻弄される松子の人生は本当に痛々しい。
こんなに美人に生まれたのに・・・(って、それは中谷美紀だけど)。
教師時代、女生徒たちと小舟に乗って合唱の指揮をしている松子はすがすがしく美しく、このまま平凡でもまっとうで幸せな人生が続いていくのだろう、と思わせる空気をまとっているというのに。

松子は何人もの男を渡り歩く。
ちょっと節操ないような気がしないでもないのだが、そのこと自体が暗くすさんだ感じじゃあないのは、松子はそのときそのときの相手のことを精いっぱい心から愛しているためだと思う。
常に、まっすぐ、愚直なまでに。
そして、相手も松子のことを本当に愛していたはず・・・うまくいかなかったのは、運命の歯車のちょっとした食い違い・・・。
父親との関係だってそうだ。
気持ちはちゃんとあるのに、互いにうまく表現することができなかった。
どんなにつらい目に遭ってきても、愛する力、信じる力、夢みる力を失わない間は、不幸じゃあなかった。
年をとってからの引きこもり生活と末路は、真に悲惨だが・・・(生活費をどうしていたのかが気になる)。

音楽劇としても楽しい!
特にソープランドと刑務所の群像シーンね。
音楽に乗せると、雰囲気や感情、状況説明が短時間でダイレクトに伝わってくるわぁ。

松子が追いつめられたときにしてしまうあの表情、すごいよ、美人女優なのに!!
子役の松子も、鮮やかな変顔っぷり。
あんなに見事な寄り目って普通にできるものなのかな〜?と思って鏡の前で試してみたが、寄り目にすると鏡が見られない、鏡を見ると寄り目ができない。
友達と会ったときに事情を説明して、「どう?」と見てもらったが、「全然寄り目になってないよ」とあっさり言われた・・・。
私には松子の才能がない・・・。

嫌われ松子の一生
(2006年 日本)
監督/中島哲也
原作/山田宗樹
出演/中谷美紀(川尻松子)
   瑛太(川尻笙)
   伊勢谷友介(龍洋一)
   香川照之(川尻紀夫)
   市川実日子(川尻久美)
   柄本明(川尻恒造)
   奥ノ矢佳奈(松子:子供時代)
   黒沢あすか(沢村めぐみ)
   柴咲コウ(明日香)
   木村カエラ(超人気シンガー)
   片平なぎさ(片平なぎさ本人)
   ゴリ(大倉修二)
   竹山隆範(教頭)
   谷原章介(佐伯俊二)
   宮藤官九郎(八女川徹也)
   劇団ひとり(岡野健夫)
   谷中敦(マネージャー赤木)
   ボニー・ピンク(綾乃)
   武田真治(小野寺)
   荒川良々(島津賢治)
   AI(女囚A:唄)
   土屋アンナ(女囚C:プライド)
   山田花子(女囚D:思い出)
公式サイト

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