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ブロークン・フラワーズ

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

コンピュータでひと財産築き今は悠々自適、でもどこか冴えない感じのドン・ジョンストン。一緒に暮らしていたシェリーが出ていった日、ピンクの封筒に入った手紙が届いた。「19歳になるあなたの息子が、会いに行くかもしれない」と。隣人のウィンストンにたきつけられたドンは、自分の息子を生んだのは誰か探すため、過去の女性たちを訪ね歩く。

思ったこと

自分が知らないうちに、自分の子供がどこかで育っている・・・女には絶対にあり得ないシチュエーションだから、安心して滑稽なドタバタぶりを笑ってられるよ。

ドン役のビル・マーレイは、無表情なのに表情豊かというナイスな演技。
普段はいつもジャージ姿だけれども、妙に魅力的に見えてくる。
隣に住むウィンストンとは、年齢、人種、仕事、経済状況、ライフスタイル、何をとっても共通点はなさそうに見えるが、ごく対等な友達関係。
こういうのっていいな。
字幕ではタメ口だが、日本人同士で日本語だったらありえないだろう。
どんな相手も「you」と呼ぶ、英語ならではの関係なのかね・・・。

元ドン・ファンというだけあって、同じ時期にこんな何人もとつきあっていたというのがスゴイ。
しかもちゃんと覚えている・・・(住所まで!)。
ドンは誰か特定の人に執着したことがなさそうだ。
軽くつきあうには良いけど、将来を真剣に考えることができないから、女性たちは離れていく・・・。
ウィンストンに強要され、いやいやながら手紙の主を探しているような素振りだが、刹那的に生きてきた自分の人生を見つめ直したいという気持ちもあったのじゃないかと思われる。

1.ローラ
なんか充実して幸せそうに暮らしてる。
脱ぎグセのあるらしい娘のロリータもかわいい。

2.ドーラ
この人、なんか不幸顔・・・。
「私の愛する魅力的な妻よー」などと言ってるダンナがうさんくせー!

3.カルメン
アニマル・コミュニケーターという謎の職業。
しかし、動物の言葉が分かるとなると、あまり楽しいことを言われなさそうだとビクビクしてしまうのは、私にやましいところがあるのか。
ジェシカ・ラングは、ついこないだも『アメリカ、家族のいる風景』で同じようなシチュエーションの役をやってたなー。

4.ペニー
ゴスメイクのティルダ・スウィントンがかっこいい。
あらくれ野郎どもの間に君臨してるゼ!って感じ。
この人はなんか事情ありそうだな・・・よく分からないままだったが。

こうしてみると、女性の趣味に一貫性がないなー。
脚フェチのようだが・・・行く先々で脚にばっかり視線が行っている。
もしや、そこがポイントか?

ドンが時折見ている、不思議な色彩をもった夢の映像が魅惑的だった。
忘れてる何か、気付いているのに気付いていない何かを暗示しているような・・・。
それとも、このなりゆき自体が、すべて夢なのか?

結局真相は分からないまま。
私の予想。
1.忘れている他の女がいる。
2.同姓同名の他人への手紙が間違って届いた。
3.息子ではなく娘だった。そして、その娘とはシェリーだ。

ブロークン・フラワーズ
Broken Flowers

(2005年 アメリカ)
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ビル・マーレイ(ドン・ジョンストン)
   ジェフリー・ライト(ウィンストン)
   シャロン・ストーン(ローラ)
   アレクシス・ジーナ(ロリータ)
   フランセス・コンロイ(ドーラ)
   ジェシカ・ラング(カルメン)
   ティルダ・スウィントン(ペニー)
   ジュリー・デルピー(シェリー)
   クロエ・セヴィニー(カルメンのアシスタント)
   マーク・ウェバー(空港で会った青年)
公式サイト

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» 映画「ブロークン・フラワーズ」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Broken Flowers この映画、またまたビル・マーレイが、ロスト・イン・トランスレーションしてるよね。あのポーカーフェイスのまんまで、哀愁に満ちた時が過ぎる・・。 差出人不明のピンクの手紙に綴られた、まだ知らぬ19歳の息子の存在、そこから過去... [続きを読む]

受信: 2006/10/17 00:32

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