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リトル・イタリーの恋

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

1950年代、イタリアからオーストラリアへ移民してきたアンジェロとジーノは仲のいい兄弟。内気な性格の兄アンジェロは、手紙で結婚を申し込んだ相手にことごとく断られて落ち込んでいる。弟ジーノはそんな兄を気づかい、恋人コニーとの婚約を保留している。ある日、イタリアでつつましく暮らす女性ロゼッタに手紙を書いたアンジェロは、自分の写真の代わりに、ハンサムな弟の写真を同封してしまった。

思ったこと

見知らぬ相手に、写真と手紙だけで結婚を申し込むというのが、普通に行われていた時代があったのだね・・・それも、たいして昔じゃない。
う〜ん、ウソみたい、時代の流れってすごいなー。
アンジェロは登場したときからずっと不機嫌で仏頂面だったので、「本当はいい人なのに」と、なかなか思えず困った。
なんか、フラれてもしょうがないんじゃん・・・って感じ。
モテないからって卑屈になると、ますます縁遠くなるというか、本当にいいことないっていうか、周りの人たちも困るよね。
もう少しアンジェロの長所を見せていくエピソードがあっても良かったのじゃないかと思うけど。
人間ができてる弟ジーノの良さばかりが際立たせられてる。

結婚仲介人が紹介しようと話を持ち出したものの、そんなの!とアンジェロに一蹴されてしまった“プリンセスのように美人だけど、事故で片足をなくした”という女性のことが気になる・・・。
アンジェロにしてみたら「そこまで相手のレベルを下げなくてはならないのか」という気持ちだったのだろうけど、そんなんじゃ「本当はいい人なのに」って思えないよ〜。

Littleitaly01_1イタリアからやってきたロゼッタは、すこぶる可憐で愛らしい。
婚約者の写真(ジーノ)を見つめながら、遠いオーストラリアへ嫁ぐ不安をまぎらわすために、恋人との出会いのストーリーを描き出していく。
その様には胸がキュンとさせられるが、考えてみれば、映画スターとかの写真を見ながらラブストーリーを妄想したりするのも同じようなもんだと言える。
ある意味、思い込みが激しくて、気色悪い(いえ、人のこと全然言えませんが)。
確かにジーノは男前だが、顔だけが重要なの!?手紙の内容は!?と、思ってしまった。

いったいどういうふうに収まるんだろう・・・とハラハラしつつ観ていたが、まさかそれはないでしょ〜と思っていた結末に。
少なからずご都合主義ですな・・・。
でも、ずっと恨みがましく眉をひそめていたアンジェロも、憂いを秘めたまなざしのロゼッタも、最後には心からの笑顔を見せてくれたので、まあいっか。

兄弟が働くカフェ・ラティーノに町で初めてのエスプレッソマシーンが届き、おじいさんが神父を押しのけて最初の一杯を味わい、「これこそ本物のコーヒーだ!」と感激するシーン。
カフェの壁画に、イタリアへ帰るための船を描いてくれとリクエストするシーン。
新天地に生きながらも故郷を慕う気持ちを抑えられない様子が、ほほえましくも胸を打ちました。

リトル・イタリーの恋
Love's Brother

(2004年 オーストラリア)
監督・脚本/ジャン・サルディ
出演/ジョヴァンニ・リビシ(アンジェロ・ドニーニ)
   アダム・ガルシア(ジーノ・ドニーニ)
   アメリア・ワーナー(ロゼッタ)
   シルヴィア・ドゥ・サンティス(コニー/コンチェッタ)
   バリー・オットー(アルフレード神父)
公式サイト

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