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運命じゃない人

お気に入り度 ★★★★☆

こんな話

婚約破棄となり行くところもなく独りレストランで涙を浮かべる真紀。新しく購入したマンションから出て行ってしまった元彼女あゆみのことが忘れられない、お人好しの宮田。そんな宮田を案じて真紀をナンパする親友、私立探偵の神田。そして、ヤクザ組長の浅井・・・。彼らの思惑と行動が交錯する一夜。

思ったこと

突飛な事件が次々と起こるのに、私たちのすぐそばで、等身大の人たちによって、本当に起こったかもしれないとだんだん思えてくるのは、作りのうまさかな。
俳優たちの演技は特筆するほどじゃないんだけど、自然でわざとらしさがなく、すんなり感情移入できる。
各エピソードがピシピシとつながっていく瞬間が楽しいので、予備知識なしで観るのをおすすめします。
凝った構成にもかかわらず、とても分かりやすいのも◎。
ただ惜しむらくは、軽妙なストーリーとセリフ運びのわりに、ちょーっとテンポが悪く感じられたことかな。
この地味な感じがぬぐえれば、もっと世間一般でブレイクしそう。

宮田というのが、映画やドラマの主人公にはそうそういない、本当にフツーのサラリーマン風。
なんか、なごむ。
真紀とふたりきりで話すときも、全然もの慣れてなくて、会話が盛り下がって、途切れがち。
ああ、こういう雰囲気、現実ではよくあるよね・・・。
いかにもな寝グセも見事だけれど、寝グセ風の髪型にセットするって、どうやるんだろう??
峰不二子風の悪女あゆみも、なかなか魅力的だった。

元カノあゆみに未練を残す宮田に、新しい出会いをしろと説く神田のセリフが印象的。
「タイミングがなかった!? タイミングはおまえが作らないと、ないよ!」
「30超えたら、運命の出会いとか、自然の出会いとか、友達同士からいつの間にかラブラブとか、一切ないから。ゼーッタイに。もうクラス替えとか、文化祭とかないんだよ!」
うーん・・・もっともな意見ね、耳がイタイわ。
でも、私にだけは運命の出会いが訪れるかもしれないの(・・・と、夢を見続けるのだった)。

こういう、予算があまりかかっていないのにおもしろい作品が出てくると、日本映画の未来もまだまだ期待できるという気分になるね。

運命じゃない人
(2004年 日本)
監督・脚本/内田けんじ
出演/中村靖日(宮田武)
   霧島れいか(桑田真紀)
   山中聡(神田勇介)
   山下規介(浅井志信)
   板谷由夏(倉田あゆみ)
公式サイト

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