« マンダレイ | トップページ | 運命じゃない人 »

リトル・ランナー

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

カトリックの私立校に通う14歳のラルフは、校則破りの常習犯で、問題児扱いされている。父は戦死、優しい母は病気で入院中。ある日、母が昏睡状態に陥ってしまい、「奇跡でも起きない限り目覚めない」と宣告される。ラルフは、「ボストンマラソンで優勝する」という奇跡を実現させれば母も目覚めると信じ、猛練習を始める。

思ったこと

Runner01_2ちょっととぼけた雰囲気って、カナダ映画の持ち味なのかな?
ラルフは、なんていうか、つかみどころのない思考回路の少年。
不良扱いされてるけど、そんなワルイ感じでもなくて、好き勝手やってるだけって感じ。
恥ずかしい事件を起こしても特に悪びれず、ひょうひょうとしてるし。
「どーして普通にできないんだ!」と説教する校長に対して、「ぼくって大物ですから」と答えるラルフ。
ほんと、あんた、オーモノって感じよ・・・。

そもそも「奇跡を起こそう」などと考え始めたのは、サンタクロース姿の神の啓示があったため。
このサンタは何を意味しているんだろう。
もしかして死んだお父さんの声なのかな・・・と想像していたのだが、映画内ではっきりと明かされることはなかった。
神の啓示なんて、少年の妄想でしかないとも言えるわけだけど、愚直に信じようとする姿は周りの人々も巻き込み、世界を変える。
奇跡を実際に目の当たりにするときって、こんなふうにうさんくさく感じるものなのかもね。
「何言ってんの、コイツ・・・」と迫害されても信じるのをやめないからこそ、奇跡が起こる。

これは本当の“奇跡”を描いて、“ラルフは聖人になった”という話なのだろうか。
そのあたりが、キリスト教に疎い自分には、はかりかねた。
1953年という時代設定もあるのだと思うけど、皆が“奇跡”について大まじめに語る。
信仰深いガールフレンドのクレアは、将来尼になると言い、「奇跡を起こすには、心の底から信じなきゃダメ」と助言する。
ラルフは最後まで「祈れない」と気にしていたけど、カトリック的な「祈り」ってどういうことなのかもいまひとつ分からない。
キリスト教を前提として見ると、映画のテーマが違って見えてくるのかもしれない。
だって、“神”や“奇跡”を信じているのでなければ、単なる都合のいい夢物語でしかないものね。

雨の中の練習って、なんだか身体に悪そう〜。
マラソンをやる人にとっては普通なの!?
夜の練習で、走っていくうちにどんどん空に上って行ってしまうシーンは、幻想的で良かった。
何かを突き抜けた瞬間だね。
けっこう淡々と観ていたんだけど、ボストンマラソンが始まって、それまでからかったり怒ったりしていた皆が応援し始めると、お約束ながら胸が熱くなります。

「奇跡を追い求めてこそ、人生だ」
ヒバート神父は渋くて素敵だった♡

リトル・ランナー
Saint Ralph

(2004年 カナダ)
監督/マイケル・マッゴーワン
出演/アダム・ブッチャー(ラルフ・ウォーカー)
   キャンベル・スコット(ヒバート神父)
   ゴードン・ビンセント(校長フィッツパトリック神父)
   ジェニファー・ティリー(アリス看護婦)
   ショーナ・マクドナルド(母エマ)
   タマラ・ホープ(クレア)
公式サイト

|

« マンダレイ | トップページ | 運命じゃない人 »

カナダ映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/2567425

この記事へのトラックバック一覧です: リトル・ランナー:

« マンダレイ | トップページ | 運命じゃない人 »