« 死者の書 | トップページ | 灯台守の恋 »

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話

戦火を逃れ、田舎の館へ疎開したペベンシー兄弟姉妹。かくれんぼで末っ子ルーシーが衣装だんすの中に隠れたところ、奥は雪が降り積もった森につながっており、半神半獣のフォーンのタムナスさんと出会う。そこは、白い魔女によって永遠の冬に閉じこめられたナルニアだった。4人はケア・パラベルの王座につく者と予言され、ライオン王アスランと出会い、白い魔女からナルニアを取り戻す戦いが始まる。

思ったこと

Narnia01私は小学生の頃からの、生粋のナルニア国ものがたりファンだ。
東の空に手を差し伸べ「アスラン、アスラン、ナルニアに行きたい」と唱えたりしたこともある。
予告編で森の中にたたずむ街灯を見ただけで、オリジナルグッズとして売られているルーシーの薬瓶やスーザンの角笛を見ただけで、感極まって涙ぐんでいた。
でも、最後まで観終えた感想としては、原作にかなり忠実に作ってあるけど、“私の中のナルニア”のほうがもっと素敵だよ〜・・・というもの。
強い思い入れのある作品の場合、しょうがないよね。
なんか冷静になれない。
それでも、好きなシーンを実写で見られるのは、楽しいものでした。

Narnia024人の子供たちは、決して美形ではないけれど、普通の子供代表という感じで好感がもてる。
特にルーシーは生き生きしててカワイイ。
ただ・・・4人は普通の子供でありながら、王・王女となるべき選ばれし子供でもある・・・という感覚がちょっと欠けていたような。
それに、アスランの声がやけに涼しげでスラスラしゃべりすぎる!
ちょっと威厳が足りなくないかな・・・?
CGによる動物たちは、よくできているのだろうけど、「なんか違う」と思ってしまうのだよね。

白い魔女のティルダ・スウィントンは、ずっと昔に観た『オルランド』の、時代、性別を超えた不思議な人物オルランド・・・という役で印象に残っていた。
映画化が決まった頃、白い魔女はニコール・キッドマンという噂があって、ぴったりのクールビューティ!と思ったものだけれど、ティルダ・スウィントンの血が通った人間ではないような雰囲気もすごくハマってる!
子供の頃は完全にルーシーになりきって読んでいたものだが、この映画を観ている間は、白い魔女派になることにした。
あのモンスターっぽい美しさがたまらない。
剣さばきもかっこいいし。
陛下ぁ!ついていきまっす!

ところで、原作ファンの間では有名な話だが、日本語の訳本でエドマンドが魔女からもらった“魔法のかかったプリン”は、原語ではプリンではなくてターキッシュ・デライトという求肥のようなお菓子。
これを最初に知ったときは衝撃だった。
エドマンドはプリン中毒のようになり、「それって、どんなにおいしいプリンなんだろ〜」と想像をかきたてられたものだったのに・・・。
映画では、まんま、ターキッシュ・デライトだった。
しかも、魔法がかけられているという描写もなかったので、あまりおいしそうに見えなかったのではないかな・・・と心配。

それから、クライマックスの石舞台のシーンは、なんかあっさりと処理されていて、ご都合主義的な展開に見えていやしないか・・・と心配。
“この世が始まる前の魔法”というのが重要なキーワードだったと思うけど、映画では触れられていなかったのだ。

家に帰ったらすぐに、原作本を取り出して読み始めた。
う〜ん、やっぱり2時間20分の映画では、いろいろはしょられているね。
個人的には3作目『朝びらき丸東の海へ』に大好きなシーンがあるので、ぜひがんばって映画化を続けてもらいたい。
それまで、しばらくは“私の中のナルニア”世界に浸っていよう・・・。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
The Chronicles of Narnia : The Lion, the Witch and the Wardrobe

(2005年 アメリカ)
監督/アンドリュー・アダムソン
原作/C・S・ルイス
出演/ジョージー・ヘンリー(ルーシー)
   ウィリアム・モーズリー(ピーター)
   アナ・ポップルウェル(スーザン)
   スキャンダー・ケインズ(エドマンド)
   ジェームズ・マカヴォイ(タムナス)
   ティルダ・スウィントン(白い魔女)
   ジム・ブロードベント(カーク教授)
声/リーアム・ニーソン(アスラン)
  ルパート・エヴェレット(キツネ)
公式サイト

|

« 死者の書 | トップページ | 灯台守の恋 »

アメリカ映画」カテゴリの記事

コメント

チヒルカさんはじめまして。トラックバックありがとうございます。
チヒルカさんはかなりのナルニアファンなんですね。自分が想像していた世界のほうが面白かったというのはよくわかります。僕は指輪物語が好きだったのですが、やはりどんなに完璧に実写化されても自分のイメージを超えることはなかったです。ただ今となっては元々のイメージはほとんど映画のイメージになってしまいましたが・・(汗)
それからタムナスさんのかっこうは冷静に見ると怪しいですよね。あんな寒い中で上半身裸でマフラーだけしてるおじさんがいたら、子供には逃げなさいと教えます(笑)

投稿: さだ | 2006/03/18 03:31

ワーイ、サダさんだ、こんにちは!
こっそりファンだったので、コメント&TBいただけてうれしいです♡

> 今となっては元々のイメージはほとんど映画のイメージになってしまいましたが・・

私もそれを恐れていましたが、映画がイマイチだったおかげで、まぬがれることができました。
良かったような、ある意味残念なような・・・。

確かに、タムナスさんについて行ってはいけないですね。
そのほか、サンタと称する者が武器をくれたり、何が何だか分からないうちに懐柔されて戦争に参加させられたり、なんだかあまり教育的な話ではないような気がしてきました・・・。

投稿: チヒルカ | 2006/03/18 12:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23401/1005249

この記事へのトラックバック一覧です: ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女:

» ★ナルニア国物語 サンタが武器あげちゃ×× [サダの暗黒面-イメージイラスト別館]
←クリックすると大きな画像で見れます。 ナルニア国物語を観てきたのですが、?はっきりいって微妙な出来でした。 はじめの雰囲気はよかったんですよ。末っ子のルーシーちゃんが半神半獣のタムナスさんと友達になったり、4兄弟がビーバーの夫婦に出会ったりするまではほの... [続きを読む]

受信: 2006/03/18 03:18

« 死者の書 | トップページ | 灯台守の恋 »