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オリバー・ツイスト

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話
19世紀のイギリス。孤児オリバー・ツイストは、救貧院を追い出され、引き取り先の葬儀屋からも逃げ出し、遠くロンドンまで歩いて行った。そこで出会ったのが、スリの少年ドジャー。ボスの老フェイギンと仲間の少年たちにやさしくされ、オリバーは安心する。ある日、オリバーは親切な紳士ブラウンロー氏と出会って・・・。

思ったこと

Oliver01自分の好きなタイプの物語と思って観に行ったのだけど・・・最初から最後まで、特に心を揺り動かされることがなかった。
ずっと昔、ミュージカル映画『オリバー!』を観たときは、もっとワクワクした記憶があるんだけどなー。
主役のオリバー・ツイストが、きれいな顔のいい子ちゃんというだけに思えて、なんだか感情移入できない。
きれいな顔のいい子ちゃんだったら、いつか誰かが助けてくれるっていうこと??
小公女セーラを思い出してしまった(私はセーラも好きじゃないのだ)。
フェイギンやスリ仲間の少年たちとの交流をもっと掘り下げてあれば良かったのかな・・・?
最後、ドジャーやチャーリーたちは、どうなっちゃったんだ・・・?

この映画で最も見ごたえがあったのは、再現された19世紀イギリスの風景だ。
猥雑な騒々しさに満ちているロンドンの下町、レンガ壁と石畳に囲まれた暗い小路、行き交う馬車、霧のロンドン橋。
これらが全部、このために造られたセットだというからすごい。
時代もの映画を撮るのって、大変だなぁ〜と思ってしまった。
全体をとおして、セピアがかったような色合い、しょっちゅう降っている雨も、物語世界の陰鬱な雰囲気を高めている。

それから、ヨーロッパの人たちって、顔・体型ともにバリエーションが幅広くておもしろい。
デフォルメされた感じの登場人物たちは、いかにも物語の中って感じで、いいね。

ほんのちょっとのおかゆしか与えられず、「おかわりが欲しい」と言ったため救貧院を追い出されたオリバー・ツイスト。
孤児ということで、まともな人間扱いをしてもらえない。
現代日本の暮らしって、とてつもなく豊かなものなんだなあ、と改めて感じさせられる(・・・と、一応教訓らしきものも感じておこう)。

ところで、私はエンドロールをじっくり見るのが好きだ。
たまにおもしろい情報を見つけられることがあるから。
今作で珍しかったのは、コスチューム・ブレイクダウン・アーティストなるもの。
衣装をそれらしくぼろぼろに加工する仕事なんだろうね。

オリバー・ツイスト
Oliver Twist

(2005年 イギリス/チェコ/フランス/イタリア)
監督/ロマン・ポランスキー
原作/チャールズ・ディケンズ
出演/バーニー・クラーク(オリバー・ツイスト)
   ベン・キングズレー(フェイギン)
   ハリー・イーデン(ドジャー)
   ジェイミー・フォアマン(ビル・サイクス)
   エドワード・ハードウィック(ブラウンロー氏)
   リアン・ロウ(ナンシー)
公式サイト

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