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シンデレラマン

お気に入り度 ★★★☆☆

こんな話
大恐慌時代、ボクサーのジェームス・ブラドックはかつての栄光を失い、ライセンスを剥奪され失業者となった。愛する家族を守るため日雇い労働に従事するが、日々の光熱費や食費もままならない。ある日、元マネージャーのジョーが持ってきた1回限りの試合のチャンスからブラドックはよみがえり、アメリカ国民の希望となっていく。

思ったこと

リアルなボクシングシーンの連続に、うわっ、イタイイタイイタイ、やめてーーー、なんでわざわざ好きこのんで殴り合いなど・・・野蛮だよ!などと思っていた。
私には向いてなかったな、この映画・・・とも思った。
なにしろ事前情報なしで観に行って、タイトルからもっとメルヘンっぽい話を想像していたし・・・。

というわけで、映画の前半部ではストーリーに距離を感じていたのだ。
しかし、貧困のなかジェームスが子供たちを絶対に手放さないと約束したところ、家族を守るためにプライドを押し殺してまで金を集めたところ、妻のメイがジェームスの無事を案じて苦しむところを観るうちに、どんどん心情が同調していったのだ。
これは、ひとつの家族の物語だった。
いや、本当にこの一家のことが心配でハラハラした。
実話とはいえずっと昔の話だし、だいたい映画の中のことなんだし、本気で心配しちゃってる自分が可笑しかったのだけど。
とにかく不吉な予兆がたたみかけてくるんでね・・・。

ジェームス・ブラドック再生には、マネージャーのジョーの役割が大きい。
ベアとの試合で、怒鳴るように言葉をかける姿が感動的だった。
何かを成し遂げる人には、彼のことを信じて、いつも見守っていてくれる人間の存在が、本当に大事なのだな。

ラッセル・クロウは実直な家族思いの男を誠実に演じていた。
レネー・ゼルウィガーも不安を抱えながらも夫を支える強い女だった。
ストーリーだけ聞かされたならば、「えー?年齢を重ねて落ちぶれたボクサーが奇跡の復活をするー?」と嘘っぽく感じたかもしれない。
だが、実話を基にしているという重み、俳優たちの真摯な存在感で、安易にも見えかねない展開をずしりと納得させられる。
かつて希望を失いかけた国民に与えた力が、今の私たちに向けられたもののようにも感じた。
でも適役のベアが、典型的な悪者に描かれすぎだよー。
皆がブラドックを応援してトーゼンという雰囲気がちょっとね・・・。

シンデレラマン
Cinderella Man

(2005年 アメリカ)
監督/ロン・ハワード
出演/ラッセル・クロウ(ジェームス・ブラドック)
   レネー・ゼルウィガー(メイ・ブラドック)
   ポール・ジアマッティ(ジョー・グールド)
   クレイグ・ビアーコ(マックス・ベア)
公式サイト

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