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メゾン・ド・ヒミコ

お気に入り度 ★★☆☆☆

こんな話

小さな塗装会社で働く沙織を訪ねてきた男、春彦は、かつて母と自分を捨ててゲイバー卑弥呼のママになった父の恋人だった。父は癌で余命いくばくもないという。沙織は会うことを拒否するが、バイト代を払うからと言われ、いやいやながらも訪れることに。そこは、ゲイばかりが集う老人ホームだった。

思ったこと

あまり期待せずに観に行ったら、想像していたよりも良かった!
(それでも星ふたっつなんだけど・・・)
私は芸能界に疎いのだが、オダギリジョーや柴咲コウが主演と聞いて、今をときめくアイドル的な人たちの映画ね・・・と、斜に構えてしまっていた。
ゴメン。
ふたりとも良かったよー!

Himiko01柴咲コウは、ばさっとまとめた髪、化粧っけのない顔、三白眼ぎみの目でいつも睨んでいて、世の中を恨んでいるような風情が、すごく出ている。
もとはすごく美人のハズなのに、ゲイの老人に「ブース!」と言われるのが、しっくりくる感じ。
素材じゃないんだ・・・ブスって、雰囲気で作られてしまうんだ・・・と思った。
これはヘタな美人女優さんが演じていたら、ただイヤミなだけになってしまっただろう。

病床についている年老いたゲイを演じる田中泯は、ゴージャスな花柄の部屋着や、シルクのベッドリネンがしっくり似合う、風格が漂っている。
堂々と自分に恥じない人生を送ってきたのであろうなあ・・・という重み。

オダギリジョーの男ぶりは、子供から年寄りまで、皆を惑わせてしまうのネ!
男同士のキスシーン・・・なかなかいいものを見せてもらいました♡

老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”の面々も、ひとりひとり、愛すべき存在だった。
いい役者さんたちが集まっていたと思う。

でも、脚本と演出がもうひとつなのではないかなーという感想。
私には感動ポイントがいまいちつかめない。
キャラクターの個性に感情移入をし始め、それぞれのエピソードがいきいきと描き始められたところで、中途半端に投げ出されてしまっているような感じ・・・。
春彦と沙織の気持ちの交流も、わかったような、わからないような・・・。
(あのベッドシーンって、どういうこと??)
素材は良かったのになぁ。
終わったところで、「え? それで、どう決着がついたの?」という点が、いくつも残る。
別に、すべてが解決されなくてはならないと考えているわけではないけれど、あのままスルーでいいのだろうか?(沙織の両親の間でどういう感情が交わされていたのかとか、山崎さんは相当傷ついたと思うけどちゃんと立ち直れたのかとか、ルビイのことはその後家族に任せきりなのかとか・・・)。

企画の最初の段階で、大島弓子の『つるばらつるばら』が案にあったという。
私にとっても特別な思い入れのある名作だ。
あの話が基にあって、このストーリー展開か・・・と思うと「惜しいッ!!」と言いたくなってしまうのです。

メゾン・ド・ヒミコ
(2005年 日本)
監督/犬童一心
脚本/渡辺あや
出演/オダギリジョー(春彦)
   柴咲コウ(沙織)
   田中泯(卑弥呼)
   西島秀俊(細川専務)
公式サイト

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コメント

KONです。初めまして。
ミクシィのゆかぽんの友達です。
映画のブログと書いてあったのを見て来ました。

メゾンドヒミコには私も同じような感想をもちました。
「役者の魅力で持っているけど、キレのない甘いつくりの映画だ。」
すごく不満な気持ちを持っていました。

最近ストイックでよいなと思った映画は
「ゲルマニウムの夜」です。
それに関してはそのうち、ミクシィの日記で書かせたいただきます。
突然失礼しました。

投稿: KON | 2006/02/23 23:33

KONさま、初めまして。
ゆかぽんのお友達ですかー。
コメントくださって、うれしいです!

『メゾン・ド・ヒミコ』は、世間ではわりと好評だったみたいですよね・・・。
皆はどのあたりに感動しているのか、聞いてみたいところです。

『ゲルマニウムの夜』は、私も興味を持っていました!
日記を読ませていただきますね。

投稿: チヒルカ | 2006/02/24 01:22

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